MBS 毎日放送

2018年12月12日 16時00分 公開

「私でいいんですか...」乃木坂46・齋藤飛鳥の謙虚すぎる発言に称賛の声

今やテレビ・映画・雑誌など各方面で見ない日は無い大人気グループ乃木坂46。白石麻衣・西野七瀬とともに人気3トップを形成し、グループのエースとして注目を集めるのが20歳の齋藤飛鳥だ。ドキュメンタリー番組「情熱大陸」では、トップアイドルとして多忙な日々を送る齋藤の40日間に完全密着。これからのグループを担う胸中や、アイドルらしからぬ意外な素顔が明かされると「もっと好きになった!」「幸せタンクが満タンになりました」「尊敬できるかどうかに年齢は関係ない」などネット上で多くの反響が寄せられていた。

カワイイと褒められても「自分の顔が嫌い」
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齋藤飛鳥はこの8月で20歳になった。その魅力はマスクが顔で覆われてしまうほどの小顔と、抜群のプロポーション。単独の活躍も目覚ましく、今年だけで20を超える雑誌の表紙を飾り、CMや映画にも進出中だ。

それでも取材初日の第一声は、「私でいいんですか?」と、あくまで控え目だった。

(齋藤)
「高校は通信制だから通ってはいなくて、中学校と小学校は地元に行っていたけどほぼ通学はしていないです。小学5・6年生になって自我が出だした頃から、学校そのものが得意じゃないことがわかって行かなくなった」

決して社交的ではなく、人の上に立つなんてもってのほか。
だが今や乃木坂46の中心的存在として、間近に迫った初の海外単独公演では予定される31曲中、11曲のセンターを任されている。

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リハーサルの合間の定位置は決まって端っこの齋藤。
「人が多いのは得意じゃない。すぐ端っこに行っちゃうんです」と笑う。休憩時間に一人読書をする物静かな齋藤は社交的なタイプではまるでなく、同じメンバーの白石麻衣とCM撮影に臨んだ際も"らしさ"全開だった。

二人は共に結成当時からのメンバーだが、当初からグループの中で輝いていた6歳年上の白石とは違い、齋藤は遅咲きと言っていいだろう。

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尊敬する白石に、「これからの乃木坂を引っ張っていく存在になって行くのは飛鳥だと思うんですよ」と太鼓判を押されると、滅相もございませんといった表情を浮かべながら「う~ん...」と鈍いリアクションの齋藤。

(齋藤)
「ありがたいんですけど、見る人が気になるのはこっち(齋藤)じゃなくて、こっち(白石)なんです」
(白石)
「謙虚過ぎるんだよ...いい意味でね。めちゃめちゃ謙虚(笑)」

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謙虚とも控えめとも取れる発言の数々は自信のなさの裏返しだろうか。

本当の自分は見せたくない。だから本当に好きな本は誰にも言わない。

この日、齋藤は乃木坂46の公式アプリの発表会見のため、台湾にいた。宿泊先のホテルを訪ねると、読書家の齋藤が読みかけの本を見せてくれた。
本のタイトルを聞くと、「えーそれは言わないですよ、天才たちが落ちぶれていく話」とだけ言って笑顔でかわされた。

(齋藤)
「好きな本を聞かれても、いつもパターンを決めてて、こういう人にはこの本、と答えるようにしている。本当に好きな本は誰にも言わない」

本当の自分は、明かしたくないのだ。

けれど、アイドルとして走り続けてきた7年間を振り返ると、つい本音がこぼれる。

(齋藤)
「アイドルらしいアイドルにならないといけないなと最初の数年間は思ってました。でもだんだん、選抜に入れないことが続いてうっすら自分に問題があることにようやく気づいて、じゃあ別のキャラクターにならなきゃいけないなと思って、なんか毒舌みたいに言ったり、なんかちょっと"中二病"みたいなことを言ったりしてました」

「でもその頃には他のみんなもそれぞれのキャラが定着しているから
 選択肢がなくて、いいやと思って、頑張らなくというか、あまり無理しなくなった」


無理をしない自然体のキャラクターは、個性重視のアイドル界で、むしろ際立っているようにも見える。

舞台裏で泣いた上海の夜

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そんな齋藤が中心となる、グループ初の海外単独公演(上海)が目前に迫っていた。ミャンマー人を母親にもつ齋藤はアジア展開を担う中心メンバーとしての期待がかかっていた。
だが、齋藤には自分が中心になるという喜びよりも先に、気がかりがあった。

デビュー以来、7年間苦楽を共にしてきた西野七瀬が年内いっぱいでの卒業を発表しているからだ。

重要な部分のトークや締めの挨拶は自分ではなく、西野にこそふさわしい。珍しく、スタッフに自分の意見を伝える齋藤。 しかし、制作スタッフは首を横に振る。

(制作スタッフ)
「このメッセージは飛鳥に背負って欲しい。我々が海外に出ることで世界中に我々の文化を広げられるように努力したいということを自分の言葉で飛鳥に語ってほしい」

個人の感傷を仕事に持ち込むべきではないことは自分でもわかっている。しかし自分の気持ちとは裏腹に、周囲の期待が膨らんでいく。期待されることは嬉しいが、今回は素直に喜べなかった。

(齋藤)
「いつもは何も意見は言わないんですけど、今回は大事な海外公演一発目だし、なな(西野七瀬)の最後が近いし・・・」

不安を拭うためだろうか、一人端っこで振り付けの確認に没頭する齋藤。「本当にお客さんが入るのかな」などと、つい弱音を吐いてしまう...。

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しかし、そんな心配をよそに、会場前には一万人を超えるファンが押し寄せ、熱烈な飛鳥ファンが渾身のエールを送る。

上海ライブの幕が開くとそこには本番前の自信なさげな彼女の姿はなく、乃木坂46・齋藤飛鳥としてステージのセンターで輝く姿があった。そして締めの挨拶では、自分の言葉で、今の気持ちを見事に表現してみせた。

ライブ終了直後の齋藤に近寄ってみると・・・

(齋藤)
「すごく楽しくて、ライブ好きなんでいつも楽しいんですけど、きょうは特に楽しくて、なんか。うーん.........、ダメかもしれない...」

言葉を詰まらせ、カメラに背を向ける。
初の単独海外公演で予想を超える喝采を浴びたライブ直後の興奮。間も無く卒業して行く仲間のこと。齋藤飛鳥の胸の中には様々な感情が膨れ上がっていたに違いない。

けれど、涙を拭い、振り返った齋藤は、もう笑顔だった。

(齋藤)
「なんでもないです。なんでもない」

やっぱり本当の自分は内緒にしておきたいようだ。トップアイドルとして生きる齋藤飛鳥の第二章。そろそろ、「私でいいんですか」なんて、言えなくなりそうだ。

「情熱大陸」はスポーツ・芸能・文化・医療などジャンルを問わず各分野で第一線を走る人物に密着したドキュメンタリー番組。MBS/TBS系で毎週日曜よる11時放送。

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