町絵師・冬奇 #153 2019年06月02日(日)放送

今回の主人公は、町絵師の冬奇さん。絵師とは、その名の通り絵を描く事を生業とする職種です。しかし同じ絵を描く仕事でも絵師は画家とは違い、クライアントの求めるものを描きます。

現代ではなじみのない絵師という職種ですが、実は古来から日本に存在し、人々に必要とされていました。
室町時代から江戸時代にかけて活躍した御用絵師「狩野派」はその代表格で、幕府から注文を受け、屏風や襖、天井画や掛軸など生活空間を彩る絵を描きました。
絵を描く事が好きで、狩野派に憧れていた冬奇さんは、かつて狩野派が活躍した「都」京都で絵を勉強したいと考え、京都の美大に入り、日本画を学びます。そして卒業後、京友禅の会社で職人として約15年着物作りに携わりました。

現在、職人時代の経験を活かし、彼は絵師として活動。ホテルに飾られるパネル画や服の柄、さらに浮世絵の原画まで、発注があれば手法・素材を問わず様々な絵を描いています。
発注してくれた人が欲しい絵を、欲しい素材で欲しいテイストで描いて提供する・・・。
古来日本で活躍していた絵師達も襖や屏風、暖簾の柄など人々の生活に関わる絵を求められ描いていました。お客さんの為に。人の為に。
その思いを胸に日々、筆を走らせる現代の絵師・冬奇さんの活動を紹介します。

【INFORMARION】
冬奇さん ホームページ
http://eshi-fuyuki.jp/

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