和傘職人・西堀耕太郎 #9 2016年06月12日(日)放送

京都・上京区でおよそ160年続く京和傘・日吉屋五代目の西堀耕太郎さん。
もともとは和歌山県新宮市の職員でしたが、和傘の美しさに魅了され、妻の実家である日吉屋から技を受け継ぎ、和傘職人となりました。

和傘は一本の竹を数十本に割った傘骨が土台。その先端を木製の「ろくろ」と呼ばれる部材に糸で束ね、開閉可能にしています。
和紙を通して光が差し込むため、太陽に透かしてみると、それはまるでステンドグラスのよう。まさに、その美しさこそが和傘最大の魅力とも言えます。

西堀さんは、この和傘の直線美と開閉できるという機能性、そして和紙を通したときの光の美しさに注目し、数年前からその技術を照明作りにも活かしはじめました。
「古都里(ことり)」と名づけられたこの照明は、途絶えかけていた伝統に再び灯をともし、今では日吉屋の店内で和傘と一緒に並ぶまでに。
京和傘の伝統的な技法を、現代のインテリアにも取り入れながら和傘の可能性をさらに追求し続けていく西堀さんの挑戦を追いかけます。


【INFORMATION】
京和傘・日吉屋
〒602-0072 京都市上京区寺之内通堀川東入ル百々町546

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