鵜匠・江﨑洋子 #467 2025年08月17日(日)放送

夏、京都の夜を彩る風物詩。
7月から9月の3ヶ月間、宇治川では、篝火が川面を照らす鵜飼漁が行われています。
鵜飼は、鵜匠が鵜を「追い綱」とよばれる紐で操り、鮎など川魚を捕える伝統漁法です。その風景は、平安時代に書かれた「蜻蛉日記」にも登場し、千年の時を超えて人々の心を捉えてきました。

平安時代後期に仏教の教えによって宇治川での殺生が戒められるようになったことで、長きにわたって途絶えていた宇治川の鵜飼。大正15年に岐阜県長良川流域の鵜匠から技術指導を受け、観光を目的として再興されました。2014年には国内で初めて海鵜(ウミウ)の人工ふ化を成功させ、2018年からは人工池をつかった「放ち鵜飼」に挑戦。来年には100周年という節目を迎えます。

腰蓑(こしみの)に風折れ烏帽子(かざおれえぼし)の伝統装束を纏い、鵜を操る宇治川の女性鵜匠が今回の主人公。鵜匠歴20年の江﨑洋子さんです。

江﨑さんは、鵜飼で有名な岐阜県・長良川の近くで生まれ育ちました。京都の美術大学を卒業後、将来について悩んでいた時期に1人の女性鵜匠の活躍を知り、26歳で鵜匠の世界に入りました。

宇治川の鵜飼と出会って人生が変わったという江﨑さん。
さらに、宇治のため、鵜飼のために活動するもう一つの顔も...

芸術の学びの先に見つけた女性鵜匠の道。地域に根ざした江﨑さんの活動を追います。

【INFORMATION】
●宇治川の鵜飼
2025年7月1日(火)~9月30日(火)水曜定休
乗船場所:京都府立宇治公園中の島喜撰橋畔(宇治橋上流塔の島)
※荒天・河川増水時は中止することがあります
問い合わせ:宇治市観光協会
TEL:0774-23-3334
    0774-23-3353
HP:https://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/

●宇治橋通り商店街
HP:https://www.ujibashi.jp/

●京都文教大学
HP:https://www.kbu.ac.jp/kbu/

●平等院表参道 竹林
HP:https://chikurin-kyoto.com/

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