今の家に引っ越して来て1年くらい経った ある日
玄関を開けると,そこには謎の古い木箱がありました。
それは明らかに私のものではありません。
その日は妻も実家に帰っていて、なんなのか聞くこともできません。
鳥肌マックスで少し怖くなり、玄関の外に出ました。何かの気配を感じたので辺りを見回してみましたが、もちろん誰もいません。
(お隣さん家まで200mは離れているので、逆に誰かいたら怖いのですが・・。)
私はこれはきっと狐が何か持って来たのではないかと想像して、本当にビビりました。
そして、恐る恐る玄関に入り箱の中を開けてみると、
箱の中は空っぽ。内心は稲荷寿司が中に入っていたら・・という期待と恐怖でいっぱい
外から鹿の鳴き声や物音がするたびにビクリとしながら、とりあえず妻に電話してみました。
しかし妻は「何それ? 知らんで〜!けどなんか不気味やな・・。お隣さんに聞いてみたら?」と。
そこでお隣さんに電話してみると「ん?ああ、それか!なんの説明もなかったの?毎月1日、月の初めにお稲荷さんにお赤飯を木箱に入れてお供えするんやで。」
なるほど、お稲荷さんへの五穀豊穣のお供えですな。
一件落着。
こういう風習があるのは面白いです。
私は霊感ゼロですが、狐っぽい感覚を感じたのは、まんざらでもなかったようです。
いやーそれにしてもビビりました。