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【さようなら堺の高島屋】地元に愛され61年 歴史に幕「わたしにとっては宝箱」 41年間売り場に立つ店員のもとにはお客さんやかつての同僚の姿

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 2026年1月7日、61年の歴史がある百貨店が幕を下ろしました。 高島屋堺店。地元・堺の人々に長らく愛され続けてきた百貨店です。閉店までの最後の1か月間に密着取材しました。百貨店の最後を見送る人たちの思いとは――

「すごくさびしい」地元に愛された百貨店が閉店

 「61年間本当にありがとうございました」

 1月7日、61年の歴史がある百貨店が幕を下ろしました。

 「すごくさびしい。涙がこみ上げてきました」
 「青春時代の思い出」

 地元の人達に愛され続けた百貨店。閉店までの日々を追いかけました。

 高島屋堺店は、東京オリンピックが開催された1964年、堺市の中心、堺東にオープンしました。関西圏では大阪・京都に次ぐ3番目の店舗。高島屋吹奏楽部が周辺をパレードし市民は新たなランドマーク誕生に熱狂しました。

 時代にあわせて改装を重ね、最近は食料品が売り上げの半分以上を占める、地元の人たちにとって身近な存在となっていました。

 「できたときはすごくワクワクした。どれだけ堺がこれから栄えていくのかなと思って、自慢でね」
 「難波とかは敷居が高かったけど堺は子連れでも気軽に来られた」

 しかし、新型コロナの影響もあって2020年度から営業赤字が続き、客足が戻らないことなどから閉店が決まりました。

41年間売り場に立ち続ける梅木さん「最後最後と思わないようにしたい」

 (梅木雅子さん)「家が近いので、みんなが家を出た時間には着いている。少しでも(作業が)できたら」

 食料品売り場担当の梅木雅子さん(60)。高校卒業後、母も勤めていた高島屋に就職し、41年間ずっと堺店の売り場に立ち続けてきました。

 (梅木雅子さん)「(初めの配属は)ベビー用品売り場だった。イベントがあったときはすごくお客さまが来られていた」

 この日は定期的に行われる人気のパン屋さんの特別販売イベント。堺店の名物です。

 (接客する梅木雅子さん)「(販売イベントは)12月はあと2回。ありがとうございます」
 (接客する梅木雅子さん)「きょうはお兄ちゃんにも会いたかった」
 (客)「連れてこようかなと悩んだんですけど私の楽さを取った」
 (接客する梅木雅子さん)「ありがとうございました本当に」

 なじみのお客さんと会えるのもあとわずかです。
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―――Q閉店を聞いたときは?
 (梅木雅子さん)「かなりショックでした。せっかくコロナも終わってこれからもう一回というときだったので、そこ(閉店)を考えると泣いちゃうと思うので、最後最後と思わないようにしたい」

「この店の雰囲気で終わりたい」40年以上続いた喫茶店 百貨店とともに店をたたむ

 百貨店の地下1階にあるレストラン街。その一角に40年以上店を構える喫茶店「クローバー」があります。

 41年前、高島屋の大規模リニューアルにあわせてオープン、ほとんど当時のたたずまいのまま営業しています。2代目オーナー・小倉健次さん(59)。父から30年ほど前に経営を引継ぎました。

 (小倉健次さん)「開店当時はすごくにぎやかでしたね。若い人が多かったですね。僕ら昔の喫茶店しか知らないですから、スマートな喫茶店はできない。こういうスタイルでずっとやっていますね」

 (客)「これはなに?」
 (小倉健次さん)「ブレンド」
 (店員)「アメリカンはもうちょっと薄い」
 (客)「薄いのは頭の毛だけでええんや」

 この男性は2日に1回は店に来ているといいます。
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―――Qこの店のどういうところがいい?
 (客)「コーヒーや。うまい。おいしいコーヒーが飲めないのはさびしいもんやで」

 (客)「子育ての時はずっと高島屋をうろうろしていたからね」
 (客)「幼稚園の帰りにお茶のみに来たりとか子どもが小さいときを走馬灯のように思い出す」

 高島屋の閉店とともに店をたたみます。

 (小倉健次さん)「(最終日は)ありがとうって花束を渡すような気持ちで接客したい。アットホームな楽しい一日を。このクローバーの雰囲気で終わりたい」

閉店の日には梅木さんのもとにはたくさんの人が

 大晦日。高島屋堺店は新年を迎えるための買い物をするお客さんで賑わっていました。この店最後となる福袋、売り場担当の梅木さんも準備に取りかかります。

 (梅木雅子さん)「入社したころ福袋ってそんなになかった。ブランド系の子ども服とかが出始めたころに人気になった。もうすごかったです。福袋がワゴンのうえを飛び交ってました。帰ったら紅白見ます。星野源が特集で出るので」

 年明け、ついに高島屋堺店閉店の日がやってきました。これまでの感謝をこめて、お客さんにバラの花がプレゼントされます。

 梅木さんのもとには、お客さんやかつての同僚が。特設会場では別れを惜しむメッセージの花が満開を迎えていました。
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 「61年間お疲れ様です、おばあちゃんがお世話になりました」
 「おばあちゃんがここで働いているので(見にきた)」
 「格好良かった」
―――Qおばあちゃんに何て声をかける?
 「おつかれさまでした」

「フレンドリーな店やったな」「わたしにとっては宝箱」

 喫茶店「クローバー」もこの日で最後、なじみの顔で埋まりました。2日に1回は来ていたというあの男性の姿も。

 「これが最後、この一杯飲んでもう死んでもよろしいですわ。あしたになったら分かるわな。閉まってるんやなと。さびしさを感じるわな」

 (小倉健次さん)「(お客さんから)また連絡してねとか言われてフレンドリーな店やったなと。もうばたばたで忙しかったけれど本当にありがたかった」

 午後7時、高島屋堺店閉店のときです。

 (高島屋堺店 並司店長)「堺のあたたかい街で61年間お世話になりました。本当にさびしいです。でも最後は笑顔でお見送りさせていただきますね」
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 「61年間本当にありがとうございました」

 (梅木雅子さん)「本当にいいお客さまといい仲間と41年間とても楽しく過ごさせてもらいましたし、高島屋堺店はわたしにとっては宝箱かなと思っています」
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2026年01月11日(日)現在の情報です

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