2025年11月30日(日)公開
【進化する文具】デジタル時代なのに『手帳』が人気! 「絵で記録」「新聞の見出し」で手帳を"育てる"ってどういうこと? 梅田ロフト文具担当オススメ最新文具とは
編集部セレクト
スマホ1人1台時代。デジタルツールの進化と普及で、アナログな文具は疎遠になりがち…かと思いきや、文具の祭典「文具女子博」の来場者数は毎年うなぎのぼり!街の文具売り場もにぎわっていて、文具への関心は高まっている傾向にあるようです。 デジタル時代にナゼ?アナログ文具が売れるワケと文具の最新事情を調査しました。
なぜ?デジタル時代なのに文具の売り上げ好調

MBS・松本麻衣子アナウンサーが訪れたのは、今年5月に阪神梅田本店に移転したばかりの梅田ロフト。フロア面積の3分の1を「文具売り場」が占めています。
スマホなどデジタルツールが普及によってアナログ文具の売れ行きは厳しくなりそうなものですが…
(梅田ロフト・文具売り場チーフ 木下こころさん)「(売り上げが)ロフト全体で前年比約120%と好調です」
むしろ売り上げを伸ばしているというアナログ文具。なぜいま文具なのでしょうか?
「昔から使っている安心感。これいいなと思ったものは、結局そこに戻ってしまったり」
「ビジネスシーンで携帯触るのもちょっとあれかなというのもあって。相手の目も気にしながら、書く系の文具を使っている」
「やっぱりデジタルで伝えきれないデザインの良さがある。気持ちものせられる」
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デジタルにない良さがあらためて見直されているアナログ文具。家計における文具への出費でみると去年、5年ぶりの増加に転じています(年間の消費支出額の推移 総務省より)。
実はアナログ文具、ニーズに合わせ日々進化しており、それもこのブームを後押ししています。
書いて楽しい!消して楽しい!

文字を書くのが大好きな松本アナが気になった文具は「ぺんてる デュアルメタリック」(1本253円)。
(松本アナ)「同じペンで書きましたが紙の色によって出てくる色が違う」
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光る素材の入ったインクにより、明るい色の紙ではインクの色、暗い色の紙では光る素材の色が目立つよう工夫されたペン。全14色とラインナップも多く、お祝いのカードや推し活グッズの装飾にもってこいです。
続いては、失敗を楽しめる消しゴム「サンスター文具 育てる消しゴムシリーズ」(330円)。
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(松本アナ)「育てる消しゴムで、使っていくうちに自分好みの形に育てることができるんです」
動物デザインの四角い消しゴムは、使うと小さく丸くなっていき、かわいらしい形に変化。鉛筆での書き損じを動物を“育てていく”感覚で楽しめます。
梅田ロフト文具担当オススメの最新文具は?

梅田ロフト・文具売り場担当の木下こころさんの最新オススメ文具を紹介。
まずは、蛍光ペン「パイロット KIRE-NA」(1本132円)。
分厚い教科書など、真ん中に曲面ができてしまう本に線を引くとき、ペン先が「ぐにっ」としなり、紙にフィット。商品の名前の通り、キレイな線が引くことができます。さらにペン先の透明な「ガイド」で定規をつかっても汚れにくくキレイに使えるのも特徴です。
続いて、透明なスタンプ「キングジム 氷印スタンプ 長サイズ ヤスラギ」(748円)。
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見た目がオシャレというだけではありません。スタンプが透明なことにより、押したい場所を上からしっかり確認できるため、ずれなくしっかり押せます。見た目だけでなく実用性も抜群!
最後は、ノック音が静かなボールペン「サンスター文具 ミュートン」(1本330円)。
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普通のボールペンは、カチッとノック音が鳴りますが、ミュートンはマイクを近づけても、ノック音が静か!会議や図書館など音が気になる場所でも使いやすい“やさしい文具”です。
スマホ時代になぜ?「手帳」が人気!

機能やバリエーションが多様化する中でこの時期、特に売れているのが手帳。ロフト全体でも去年に比べ約10%売り上げが伸びているということです。スマホでスケジュールはつけられるのに、なぜ今、手帳なのでしょうか?
「テンプレート通りにしかできないデジタルより、紙に書いた方がいい」
「何か見に行ったときのチケットとか店のカードとか、手帳に貼る。自分の手で書いた方が記憶に残る」
「いろんな絵とかを自分で描き込んだりするのが好き。(スマホには)予定だけ書き込んで(手帳は)日記もかねて別持ち」
スケジュール管理はスマホでできる時代、手帳の役割は“日常を自分らしく記録すること”に変わってきているようです。
「絵で記録」「新聞の見出し」「5・7・5」で手帳を“育てる”

では、“手帳の使い手”はどのように活用しているのでしょうか?手帳愛好者が集まる大阪市福島区の「和気文具」を取材すると、手帳の使い方に関する情報交換イベントが行われていました。
(参加者)
「長年の『横軸』を卒業して」
「左が『バーチカル』で短め、右が方眼というのが好み」
「来年JSダイアリーを使う人」
「朝起きて『ジャーナリング』をスタートした」
手帳を愛する上級者の皆さん。専門用語が飛び交う中、気になったのが「手帳を育てる」という言葉。一体どういうことなのか、その“育てた手帳”を見せてもらいました。
手帳歴25年の方は、日々のできごとを絵とその時の気持ちを書いて記録しているそうで…
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(手帳歴25年)「1つのトピックを絵で表す。南座に行ったとか、あのときあれ食べたとか全部ここに集約される。見返しても楽しいページにすると、過去を悔やむために振り返るのではなく、あの頃どうだったかなと振り返るきっかけになって楽しい」
もはやひとつの「芸術作品」のよう。このように自分なりの方法で手帳の記録を増やしていくことが“育てる”ことだそうで…
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(手帳歴48年)「新聞の見出し。1面とかではなくて興味があるところだけを書いています。たとえば『出生数初の70万人割れ』とか」
こうしておくと「世の中がこうだった時、自分はこうしていた」ということが書いた時の記憶とともにすぐ確認できるといいます。さらに…
「その日にあったことを5・7・5で表してみようかなと思って。万博行った日。『夢のしま かけこみ激混み でも楽しい』」
こうした「手帳の育て方」はSNSでも話題になり…
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「インスタとかで見ていて、手帳とか日記をつけるのがオシャレだと思って。全然やっていないけれど、やってみたいなと」
こうしたアナログな手法がSNSによってデジタル世代に広がり、手帳ブームが拡大しているということです。
「手帳はただのスケジュール帳ではなく、心や暮らしを整えるパートナー」

メーカー側もこのチャンスを見逃していません。上田芹莉アナウンサーが訪れたのは、愛知県名古屋市にある、手帳を作り続けて約90年の「伊藤手帳」。
「伊藤手帳」は受注生産を請け負う手帳メーカーです。近年のトレンドは、「ニッチな要望に応える手帳」。手帳ファンが育てたくなる「自分に合った1冊」を見つけられるよう、様々なバリエーションの手帳を展開しています。例えば、こんなものも…
(伊藤手帳 石原亜由子さん)「上下が分割している手帳。別々にページをめくることができる」
(上田アナ)「上がマンスリーになっていて、下がデイリー」
(石原亜由子さん)「上下が分かれているので、ぱっと同時に見渡すことができる」
(上田アナ)「売り上げは?」
(石原亜由子さん)「おかげさまで徐々に右肩上がり」
「セパレートダイアリー B6」(3380円)は、他にはない特殊な形が使いやすいと反響を呼び、累計販売部数15万部以上のヒット商品になりました。さらに、こんな一部の人限定の手帳も…
(石原亜由子さん)「留学する人のためにつくられた留学に特化した日記帳です」
留学DIARY(1000円)など、こうしたニッチな商品はネット販売にしぼり、小ロットで生産。コストは割高となりますが、いまは販売価格を抑えて手帳ファンのすそ野を広げていくことに注力。「ほしい!」の声に応え続けて市場の成長につなげたいとしています。
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(石原亜由子さん)「手帳はただのスケジュール帳ではなくて、心や暮らしを整えるパートナーとして、まだまだ可能性が広がるアイテムだと思います」
ニーズに応える進化で見直されるアナログ文具。みなさんも「お気に入りのパートナー」を探してみては?
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