2025年11月21日(金)公開
【混雑回避 】秋の京都は穴場で楽しむ!ゆったり過ごせるスポット3選 市内一望の「大舞台」から「宇治抹茶の名産地」まで
編集部セレクト
紅葉シーズン到来!秋の京都をゆっくり楽しみたいところですが、休日の清水寺への参道は歩くのも困難なほど人で埋め尽くされていました。混雑も観光の醍醐味と言えるかもしれませんが、本当はゆっくりと京都観光を楽しみたい…そんな方にぴったりの“穴場”観光スポットを3つ、MBSアナウンサーの取材でご紹介します。
京都を一望!ゆったり過ごせる“大舞台”

まずは、清水寺と同じ東山エリアにある、穴場の「大舞台」。MBS山中真アナウンサーが取材しました。
一体どんな場所なのか?清水寺から車で15分ほど移動したところにあるということで、バスなどの公共交通機関は限られています。周辺でタクシーの運転手に話を聞いてみると…
(タクシー運転手)「(Q観光客で行きたがる人は)あまりいないですね、だから逆にこちらが紹介すると、『初めて来きました』とか、『京都来ても来たことないです』とかよく言われますよ」
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山道を抜け到着したのは、山科区の「天台宗青蓮院門跡 将軍塚青龍殿」です。将軍塚青龍殿は、2014年に大正初期の総ヒノキ造りの木造建築を東山の山頂に移築した、国宝「青不動」を安置しているお寺です。
その横を抜けると…「清水の舞台」と同じ東山エリアにありながら、交通事情の不便さからか、人が少なく、ゆったり過ごせる木造の「大舞台」が見えてきます。広さは清水の舞台の約4.6倍です!
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この舞台から京都市内を一望することができますが、その景色には京都の歴史に深い関わりがあるということです。
(青蓮院門跡 東伏見慈晃門主)「将軍塚という塚があるんですね。それは桓武天皇が都を京都に移されるときに、この辺りにお立ちになって決められた」
(山中アナ)「まさに、京都が始まる場所が将軍塚なんですね!」
(青蓮院門跡 東伏見慈晃門主)「だからパワースポットですよ」
国宝・パワースポット・市内を一望できる眺めに加えてこれからの季節は美しい紅葉も見られるということで、見どころは充実していますが、ゆっくり過ごせる現在の状況に…
(山中アナ)「失礼かもしれませんが、穴場スポットと思っていいですか?」
(青蓮院門跡 東伏見慈晃門主)「そうだと思いますけどね、穴場にならないようにと…」
(山中アナ)「本当は多くの人に知ってもらいたいですもんね」
(青蓮院門跡 東伏見慈晃門主)「そうですね」
ゆったりと街ブラを楽しめる「レトロ&モダン」な商店街

次は「商店街」。
京都の商店街といえば、安全のために食べ歩きが禁止になるほど連日にぎわいを見せている「京の台所」錦市場商店街がありますが…
その錦市場から車で約10分、地下鉄の東山駅を出てすぐの場所に、かつては錦市場と並び称され、いまは街ブラをゆったり楽しめる古川町商店街があります。
八坂神社や平安神宮など、京都の人気スポットまで徒歩圏内という好立地。商店街入り口にある80年以上続く八百屋さんに話を聞くと…
(島田食料品店 島田進さん)「古川町商店街は「東の錦」といっていたぐらいでね。昔はそれくらいにぎわっていたんだけども」
古川町商店街ではかつての賑わいを取り戻そうといま、様々な魅力を発信しています
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アーケードにつけられカラフルなランタンや、商店街を抜けてすぐの白川にかかる一本橋(行者橋)など絶好の写真映えスポットがあります。
そして、「ここにしかないもの」をたくさん買えるということです。
大手百貨店と取引がある人気の京昆布店「京昆布舗 田なか」。清水寺の近くにも店舗がありますが、ゆったりと商品を選べるのはこちらです。
(京昆布舗 田なか 東山三条店 田中幸彦店長)「表に置いてあるような、塩ふき昆布のお徳用は一番人気なんですよ!」
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お茶漬けで食べても絶品という「塩ふき昆布」は、正規品より2倍の内容量で安い、この店の限定品です。
他にもしょうが好きにはたまらない激辛・激ウマホットジンジャーがテイクアウトできるおしゃれなカフェや、店主が選び抜いた味自慢の食品を試食させてくれる「阪本商店」もあります。
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生麩を食べ歩きできる「京生麩のお店 愛麩」では、古川町商店街のランタンをイメージした華やかな「ランタンパ麩ェ」を食べることができます。紅葉型の生麩と、モチ米で作った菓子をアーケードのランタンに見立てたデコレーションがされています。
おいしいグルメや、ここでしか手に入らないものもあり、ゆったり買い物ができるという意味でも“穴場”と言えるかもしれません。
「宇治抹茶」が飲めるのは宇治だけじゃない!?

最後に紹介するのは、「宇治抹茶」です。
京都の有名観光地では、宇治抹茶を扱う多くの店に長い行列ができています。「抹茶ゼリー」を食べに来たという人に話を聞いてみると、50数組待ちのところもあるのだそう。路地裏にある新しい店舗でも大変なにぎわいをみせているということです。
しかし実は「宇治抹茶」を楽しめるのは、宇治だけではありません。
JR宇治駅から奈良線で4駅のJR長池駅。そこから徒歩30秒の場所にある、和菓子を手掛けて100年以上という老舗菓子店「御菓子司 松屋本店」には、抹茶を使った和菓子がズラリと並びます。
上田芹莉アナウンサーが、特別に店先で「どらやき 抹茶」を試食しました。
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(上田芹莉アナウンサー)「甘くて後味は抹茶の風味があっておいしいです」
(担当者)「ありがとうございます」
(上田アナ)「どこの抹茶を使っているんでしょうか?」
(担当者)「城陽の抹茶を使っております」
さらに、カフェ「Cocco Coffee&Flower」では、城陽市の抹茶を使ったチーズケーキが提供されています。
実はここで出される城陽市の抹茶は正真正銘の「宇治抹茶」。
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産地や茶葉の品種、製法などの条件を満たしたものが「宇治抹茶」と呼ばれていて、城陽市は古くから「宇治抹茶」の生産が盛んな名産地です。
「宇治」と付いているため城陽市の認知度はそれほど高くありませんが、だからこそゆったりと宇治抹茶を楽しめる穴場になっています。地元の茶農家に聞くと、城陽市の茶葉は特別だということです。
(上田アナ)「抹茶というと宇治のイメージが強いですが、城陽市も抹茶が有名なんですね」
(城陽 茶農家 太田博文さん)「宇治に負けないぐらい手摘みでたくさん採っていまして、どの産地よりもまず鮮やかな緑色。苦みが非常に少ない、それが特徴です」
観光客でにぎわう京都でも、少し足をのばすだけで、まだまだ“穴場”がありそうです。
2025年11月21日(金)現在の情報です
