2025年11月20日(木)公開
【速報】「生きているべきではなかったです」「このような結果になってしまい、大変ご迷惑をおかけしておりますので」山上徹也被告が被告人質問で"謝罪" 安倍元総理銃撃事件裁判 母親については「相変わらずだなと」「統一教会に関することで理解しがたい面は多々ある」
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安倍晋三元総理を銃撃し殺害した罪に問われている山上徹也被告(45)の裁判。 11月20日(木)の第10回公判で被告人質問が始まり、山上被告はその序盤で「このような結果になってしまい、大変ご迷惑をおかけしている」と、“謝罪”の言葉を述べました。
「45歳まで生きていると思っていましたか?」 「生きているべきではなかったです」

20日の午後3時45分ごろに始まった、山上徹也被告への被告人質問。冒頭で以下のようなやり取りがあり、山上被告が事件を起こしたことについての“謝罪”の言葉を述べました。
弁護人 「年齢は?」
山上被告「45歳です」
弁護人 「45歳まで生きていると思っていましたか?」
山上被告「生きているべきではなかったです」
弁護人 「なぜですか?」
山上被告「このような結果になってしまい、大変ご迷惑をおかけしておりますので」
母親について「基本的には悪い人間ではない」「あれほど多額の献金をしなければそれでよかった」

さらに被告人質問の序盤では、山上被告の犯行動機形成の鍵を握るとされる、被告の母親についてのやり取りもありました。
弁護人 「母親の話を聞いてどう思いましたか?」
山上被告「相変わらずだなと思いました」
弁護人 「どんな意味ですか?」
山上被告「非常にマイペースというか、証人として裁判所にきたことについては、非常につらい立場に立たせてしまったと思う」
弁護人 「なぜですか?」
山上被告「母の信仰を理由に、事件を私が起こした。責任を母が感じるところもあるから」
弁護人 「どんな母でしたか?」
山上被告「基本的には悪い人間ではない。統一教会に関することで理解をしがたい面は多々ある」
弁護人 「入信したことはどう思っていますか?」
山上被告「あれほど多額の献金をしなければそれでよかった」
初公判で山上被告は「すべて事実です。私がしたことに間違いありません」

山上徹也被告は2022年7月、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、参院選候補の応援演説を行っていた安倍晋三元総理(当時67)を、手製のパイプ銃で銃撃し殺害したとして、殺人などの罪に問われています。
10月28日の初公判で山上被告は、「すべて事実です。私がしたことに間違いありません」と起訴状で指摘された行為をすべて認めた一方、「法律上どうなるかは弁護人の主張に委ねます」と述べました。
弁護人は、武器等製造法違反など一部の罪について、罪の成立を争う構えを示しています。
捜査段階で山上被告は、「母が旧統一教会に多額の献金をし、困窮した。難病の兄が十分な治療を受けられず、苦しんで自殺した。私も大学に行くことができなかった」という旨の供述を展開。
これまでの公判には母親も証人として出廷し、“子どもたちの進学よりも、献金することの方が大事だと思った”という旨を証言するなど、自らの信仰や巨額の献金について語っていました。
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