2025年11月16日(日)公開
【"ワケあり"商品のヒミツ】工場直売店で有名お菓子が激安!?店内商品ぜ~んぶ半額!?急拡大するアウトレットショップ お得な"ワケ"を徹底調査!
編集部セレクト
物価高のいまだからこそ、「お得に賢く買い物をしたい」と考える人も多いのでは?3つの「ワケあり激安店」の「ワケ」を調査しました。
工場直売店で有名お菓子が激安で買える!?

有名和菓子が8割引き!?厳しすぎるが故の値引きのワケとは。
約400年の歴史をもつ老舗和菓子店「千鳥屋宗家」。趣ある店構えで、看板商品は白あんをしっとりとした生地で包んだ「本千鳥饅頭」や、中からとろ~っと甘辛いタレが出てくる「みたらし小餅」など。日頃のおやつや手土産として愛されています。そんな馴染みある店のちょっと意外な一面が…。
プレハブ小屋の前に朝から大行列!藤林温子アナウンサーが訪れたのは、JR尼崎駅から歩いて約10分の場所にある千鳥屋宗家の店舗。行列のワケは…
(藤林温子アナウンサー)「みたらし小餅が…え!衝撃!150円ですよ!安い!」
12個で690円の「みたらし小餅」が、なんと150円!袋にまとめられている「本千鳥饅頭」は、1個あたり70円で半値以下とお得!信じられない価格の商品が並びます。
実はこの店舗は工場直売のアウトレットショップ。併設する工場で作られた製品のうち、通常販売ができない「ワケあり」品をこの店限定で直売しています。
ちょっとした不良も見逃さない!職人の目で検品

いったい何が“ワケあり”なのでしょうか?工場を訪れてみると…
(千鳥屋宗家 池田直樹課長)「ここが『みたらし小餅』を作っている、1番の肝の場所になります。ここでお餅の中にタレが注入されて、12個ずつ並んでいくと…」
(藤林アナ)「おもしろ~い!この生地が中に入っていって…もうすでにみたらし!?」
(池田直樹課長)「中にタレが入っています」
容器に絞り出されたみたらし小餅が12個が揃うと、一気に焼き印がつけられます。そして、職人の目でひとつずつ検品され、店舗に並べられないものが直売所行きとなるのですが…
(池田直樹課長)「これはNG品です。1個横向いていますね」
(藤林アナ)「え、それだけ?横向いているだけでNG?」
(池田直樹課長)「NGです」
衛生面から詰め直しは行わず、ちょっとした不良でも見逃さない厳しい基準。1日で製造される約3000パックのうち、焼き印が濃いものやほんの少し形が崩れたものなど、約100パックが「ワケあり」品として直売所に並びます。また、工場すぐ横の店舗なので…
(藤林アナ)「できたて初めて食べる!おいし~い!タレのトロっと感と絶妙なお餅の柔らかさが、できたてってこんなに違うんですね」
(池田直樹課長)「このおいしさが、実は店頭に並ぶのはあした。ここだったらこのあとすぐに並ぶ。なんとこれを食べてもらえる」
採算度外視の直売所。人件費や経費を考えると赤字ですが、それでも安さを優先するワケは店のファンを増やすためなんだそうです。
(池田直樹課長)「今まで食べたことないものもこの直売所で食べてみて、『これはおいしいな』ということで『千鳥屋さんに行ってみよう』というふうに思っていただける方がきっと増えていると信じています」
“ワケありロッカー”で格安パンをゲット!

補充の直後が狙い目!ワケありロッカーでパンを格安販売!
駅なかなどに店舗を構えるパン店「エーワンベーカリー」。梅田や天王寺など、関西に9店舗、展開しています。河西美帆アナウンサーが訪れたのは、工場がある大阪・南森町。そこでは…
(河西美帆アナウンサー)「工場の前にある無人の販売機の中には、ワケありのパンがたくさん入っています」
価格はすべて200円。どんなパンが入っているのでしょうか?
(河西アナ)「ここ(ワケありロッカー)に売られていたパンを1つ買って、お皿に出してみました。数えると5種類9個入っていました」
200円の中身は食パンやフランスパンなどの詰め合わせ。合計600円相当も入っていました。お客さんも…
(河西アナ)「普通に売っているものと味は変わる?」
(客)「わかんないと思います。黙って出されたら。何がワケありなのか、僕が聞きたいですね」
“店と変わらぬパン”なぜこんなに安い?

店と変わらぬパンがなぜか格安。そのワケは?
(エーワンベーカリー 眞田陽介工場長)「この工場で1日2万個ぐらいのパンを製造している。その中で余分なパンを製造していて、そういったパンが入っている」
通常、パンを作るときは焼きムラや凹みなどでいくつか店に並べられないパンが出てくることを見越し、あらかじめ必要数よりも多めに作ります。その余剰分などを“ロッカー”で格安販売しているんです。
(眞田陽介工場長)「これは、新商品。きょうから発売のもの。これはちょっと余分が多めにあった分」
(河西アナ)「これも並ぶんですか?」
(眞田陽介工場長)「並びます」
運が良ければ新発売の商品が入っていることも。お客さんに安く提供することで、食品ロスを減らすことにもつながっています。
(眞田陽介工場長)「パンを作る者として、(食品ロスは)すごく心が痛む。安い値段であってもお客さんに食べていただけたら。こういった値段が実現できてるのかな」
店内商品がすべて半額!?

まさかの店内商品がぜ~んぶ半額!?河西美帆アナウンサーが訪れたのは、全国に27店舗展開している激安アウトレットショップ「222」。10月は2店舗、12月にも堺など2店舗オープン予定でいま、急拡大しています。
店内に並ぶ食品や日用品、衣類から家電まで約1万点が、参考価格などの「半額」で買えてしまうんです!そのワケとは?
(222運営会社「ガットリベロ」 佐伯嘉比古さん)「外装不良・滞留品(在庫過多品など)、賞味期限間近の商品・通販の返品商品などを、大量に安く入れることで半額で販売できる」
例えば、商品が詰められた段ボールが傷ついているだけで売りものにならないケースも。こうした商品を大量に仕入れることで半額を実現しています。
河西アナも買い物を開始。最初に手に取ったのは、5kgの国産米(5960円→2980円)。粒が小さいことなどから規格外になったワケあり商品です。さらに消耗品のクレンジングタオル(766円→383円)。柔軟剤(596円→298円)。これらは在庫処分品などを理由に半額に。計6点を購入して…9716円が4858円になりました。
フライパン目当てで来店したお客さんはカゴの中に商品がぎっしり!
(客)「ついね、買ってしまうんです。初めてこのお店に来て『えぇ!?』って思いました」
予定になかった運動用品やイスも購入。そして、レジでは会計の最後に元々の値段から一気に半額を表示する、得した気分になれるうれしい演出も。
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(客)「もう気持ちいいですね。そのままの値段やったらびっくりするような感じやけど、最後にパンっと半額になるので、『よし!』って感じですね」
こんな「ワケあり」なら大歓迎!物価高のいまこそ賢くお得に買い物をしたいですね。
2025年11月16日(日)現在の情報です
