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「ここに安倍元総理も来られているかも」「心よりおわび」山上徹也被告の母 法廷で謝罪の言葉を述べる/安倍昭恵さんの上申書 検察官が読み上げ【安倍元総理銃撃事件裁判 公判7日目】

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 安倍元総理が銃撃され、殺害された事件の裁判。13日に開かれた7日目の公判には被告の母親が出廷し、「申し訳ございません」と謝罪しました。「ほんとうに申し訳ございませんでした」 奈良地裁の法廷に出廷した、山上徹也被告の母親。裁判で謝罪の言葉を述べました。 母親の周りには衝立が立てられ、傍聴席から姿は見えませんでしたが、時折、言葉に詰まりながら、事件への思いを語りました。

法廷で語った母親の言葉 そのとき被告は

 山上被告は2022年7月、奈良市で応援演説に訪れていた安倍晋三元総理(当時67)を手製のパイプ銃で撃ち、殺害した罪などに問われています。

 山上被告が犯行に至った動機とされているのが、「旧統一教会への恨み」です。

 これまでの裁判で山上被告の母親は夫の死後旧統一教会に入信。多額の献金をしたことで家庭が崩壊し、信仰に反対していた山上被告の兄は2015年に自殺していたことが明らかになっています。

 また、山上被告は兄の死後、安倍元総理が旧統一教会の関連団体へ寄せたビデオメッセージを目にし、銃撃を決意したということです。

裁判前には「私が母親じゃなかったら…」と語る

 裁判を前にJNNの取材に応じた際、母親は自責の念を語りました。

(山上被告の母 取材時の言葉)
「私が母親じゃなかったら、ここまで追い詰めなかったのになと思いますよ」

 一方で、“事件が起きた要因は献金だけが原因ではない”とも話しました。

「あの子の心の本当は多分それじゃないと思います。なんというか、愛の問題だと思う。家族での愛の問題」

 これまでの裁判で弁護側は、山上被告が育った環境は「児童虐待」に当たるなどと主張し、情状酌量を求めています。

「ここに安倍元総理も来られているかもしれません」

 13日の裁判で弁護側の証人として出廷した山上被告の母親は、証人尋問が始まる前に安倍元総理らへの謝罪の言葉を述べました。

(山上被告の母親)
「本来であれば事件が起きた後すぐにでも、謝罪しなければと思っていたけど、なかなかできなかった。きょうここに安倍元総理も来られているかもしれませんし、次男である徹也が大変な事件を起こしたことを心よりおわび申し上げます」

 時折言葉を詰まらせながら話した母親。弁護人から現在、信仰している宗教を聞かれ、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と答えました。

安倍昭恵さん「夫にただ生きていてほしかった」

 一方、きょうの裁判では、安倍元総理の妻・昭恵さんが事件の1年後に記した上申書が読み上げられました。

(安倍昭恵さんの上申書より)
「事務所から電話があり『夫が撃たれた』と。思わず『えーっ』と大きな声を出してしまいました。テレビの報道を見て、あまりに衝撃的な内容で理解が追いつきませんでした。病院に着いて、医師から説明を受けて『ああ、ダメなんだ』と夫の死を悟りました」
「夫の顔は穏やかで、笑っているように見えました。『晋ちゃん、晋ちゃん』と呼んだら、手をほんの少し握り返してくれたように感じました」
「夫にただ生きていてほしかった。長生きしてほしかった。これが妻の私の心情です」

 山上被告の母親は、11月18日に開かれる裁判でも証言する予定です。

2025年11月13日(木)現在の情報です

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