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「他の人にも被弾した可能性」弾丸の状況などを捜査した警察官が証言 検察側は安倍元総理の体内に残っていた弾丸を証拠として提示【山上被告第4回公判】

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 安倍元総理銃撃事件の裁判。11月4日の第4回公判では、検察側が安倍元総理の体内から見つかった弾丸を証拠として示しました。

 4日目となった安倍元総理銃撃事件の裁判。4日も山上徹也被告(45)は長く伸びた髪を後ろで束ね、メガネをかけて法廷に姿を見せました。

 山上被告は2022年7月、参議院選挙の応援演説に訪れていた安倍晋三元総理(当時67)を手製のパイプ銃で撃ち、殺害した罪などに問われています。

 これまでの裁判で山上被告は起訴内容を全て認め、弁護人が一部の罪について成立しないなどと主張しています。

弾丸の状況などを捜査した警察官「他の人にも被弾した可能性」

 4日は、検察側が証拠として安倍元総理の体内に残っていた直径11.3mm、重さ4.3gの弾丸を示したほか、安倍元総理がつけていた議員バッジなどが、銃撃を受けたことにより現場に落ちていたことも明らかになりました。

 また、山上被告が発射した弾丸の状況などを捜査した警察官が検察側の証人として出廷し、手製の拳銃から2回で計12個の弾丸が発射されたと証言。また、事件発生当時に撮影された映像の内容から、弾丸が安倍元総理の近くにいた人をかすめていた可能性があるなどと述べました。

 (男性警察官)「安倍元総理の右後ろにいた青年局長の頭髪が跳ね上がる様子が(映像に)記録されていた。街宣車の近くにも、歩道にも多数の人がいたので、他の人にも被弾した可能性があったと言える」

 山上被告の裁判は5日以降も行われ、銃の鑑定を行った警察職員などが、検察側の証人として出廷する予定です。

2025年11月04日(火)現在の情報です

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