2026年01月31日(土)公開
14歳で自殺未遂...『梅田サイファー』ラッパー・KZが"どん底"不登校の過去をさらけ出す理由 リリックに救われた18歳「それでも歌う、生きる」
編集部セレクト
人気ヒップホップグループ『梅田サイファー』のメンバー・KZとして活動する、ラッパーの田原和さん(38)。 KZこと田原さんには、”どん底”だった過去があります。不登校、非行、引きこもり、自殺未遂…絶望のなかにいた彼を救い、生きる意味を見出すきっかけになったのがラップでした。 田原さんのラップは生きづらさを抱える若者に寄り添い、彼らの心を救っています。 自らの”負の記憶”を晒して歌い続ける田原さん。その思いとは…
「拒絶された、必要とされていないような感覚」中学から不登校 非行で少年鑑別所に…

大阪・堺市出身でKZの名前で活動する田原和さん(38)。若者を中心に人気の『梅田サイファー』というヒップホップグループのメンバーです。
ある週末、KZこと田原さんはシンポジウムに登壇しました。自身も経験がある「不登校」への理解を促す取り組みの一環です。
(KZこと田原和さん)
「不登校の時は明らかに異物として扱われていた記憶が強くあります。抑えられれば抑えられるほど、反発みたいなのもありつつ」
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教育熱心な家庭で育った田原さん。でも、そのプレッシャーに耐えきれず中学から不登校になり、非行を繰り返して少年鑑別所に送られたこともありました。
(田原さん)
「自分が社会とか世界を拒絶したのに、それがどんどん逆転していって、拒絶された、必要とされていない、みたいな感覚になっていって…」
14歳で自殺未遂 ラップで生きる意味を見出した

その後、家に引きこもるようなり、14歳の時に自殺を試みましたが、出来ませんでした。そんなどん底から田原さんを救ったのが「ラップ」でした。
内に秘めた思いを歌詞にすることで「生きる」意味を少しずつ見出すことができたといいます。
そしてラップを20年近く続けついに3年前、仲間らとメジャーデビューを果たしました。
(田原さん=KZのラップ)
「『あいつが死んだ』風の知らせ『なぁいつ終わる?』誰も知らへん/命の瞬き書きつづければ死してもなお俺ら輝き続ける」
性自認、生きづらさ、KZのラップに救われた18歳

ライブには、田原さんに救われたという人も来ていました。
蒼さん(18)は、中学校まで男子校に通っていましたが自分のなかで性自認がはっきりせず生きづらさを感じていたといいます。そんな時に出会ったのが田原さんの曲でした。
「それでも歌う、生きる」

(蒼さん)
「人生には本当にどん底で本当に意味がないこともある。それでも歌う、生きる」
「それは、今の自分の生き方に繋がっている」
自身もラッパーとして活動を始めたという蒼さん。春からは音楽学校にも通います。
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(蒼さんのリリック)
「未来を描いていくペン先見たいのはいつもその先」
自らを救ったラップの力を信じる

(KZこと田原和さん)
「あの時の自分のどん底とか気持ちとか、苦しみが誰かを支えたなら、その時期自体が自分にとって意味のあることになっている」
「やっていてよかった、とめっちゃ思います」
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