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【安倍元総理銃撃事件】「著名な人物を襲撃すれば旧統一教会への注目が集められると思い...」山上徹也被告(45)の初公判 検察側が厳しく糾弾 被告は長髪を結んだ姿で起訴状記載の事実を認める

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 2022年7月に安倍晋三元総理を銃撃・殺害したなどの罪に問われている山上徹也被告の初公判が、10月28日午後2時に奈良地裁で始まりました。

白昼堂々の暗殺 山上被告“旧統一教会への恨みがあった”

 2022年7月、奈良市の近鉄・大和西大寺駅前で参議院選挙の応援演説をしていた安倍晋三元総理。しかしその最中…2回の爆発音。演説会場は騒然とします。

 ひとりの男が、至近距離から安倍元総理に向かって発砲したのです。安倍元総理は病院へ運ばれ、懸命な治療が行われましたが、帰らぬ人となりました。

 元総理が暗殺されるという前代未聞の事件。逮捕・起訴されたのが、山上徹也被告(45)です。警察での取り調べで山上被告は、安倍元総理の殺害を認めたうえで、“母親が入信した旧統一教会への恨みがあった”と供述しました。

 (山上徹也被告)「母が旧統一教会に多額の献金をし、お金がなかった。難病の兄が十分な治療を受けられず自殺した。旧統一教会と安倍元総理につながりがあると思った」

SNSに赤裸々に綴られた憎しみ

 恨みの矛先を安倍元総理に向けた理由は、旧統一教会のハン総裁が代表を務める関連団体に送られたビデオメッセージ。山上被告は、安倍元総理と旧統一教会に強い繋がりがあると考え、凶行につながったとみられています。

 山上被告の当時のTwitter(現X)。旧統一教会への憎しみが赤裸々に綴られていました。

 (2020年1月26日の投稿より)「オレが14歳の時、家族は破綻を迎えた。統一教会の本分は、家族からアガリを全て上納させることだ」

 また、安倍元総理についても言及していました。

 (2019年10月14日の投稿より)「オレが憎むのは統一教会だけだ。結果として安倍政権に何があってもオレの知った事ではない」

犯行に使われたのは手製のパイプ銃

 事件前日には、安倍元総理の遊説先である岡山を訪れていたことも確認されていて、計画性がうかがえます。

 犯行に使われたのは、2つの銃身を備えた手製のパイプ銃。被告の自宅からは、他にも複数のパイプ銃が押収されました。

 (山上徹也被告)「銃を作るたびに山の中で試し撃ちをした」

 山上被告は“銃”の改良を重ね、事件前日にも、旧統一教会の施設が入るビルに向かって、“試し撃ち”をしていたとみられています。

初公判 傍聴を求め727人が並ぶ

 2年にもおよぶ公判前整理手続きを経て迎えた、10月28日の初公判。

 一般傍聴席は32席が用意されましたが、奈良公園にはその抽選券を求め、727人が列を作りました。

 (抽選に並んだ人)
 「捕まってから発言されていないので、どういうつもりでこういう事件になったのか知りたい」
 「宗教関係の事柄は今まで日本ではタブー視されていたことだと思うんですけど、この事件を通して明るみになったので注目しています」
 「山上被告のいまの心境ですかね。どういった思いなのか、そういったところが聞きたい」

 奈良地裁では、開廷の1時間ほど前から厳戒態勢が敷かれ、多くの警察官や報道陣で物々しい雰囲気に。

山上被告「私がしたことに間違いありません」

 そして、午後2時。ついに裁判がスタートしました。

 (裁判長)「名前は?」
 (山上徹也被告)「山上徹也です」

 長髪を結び、長袖長ズボン姿を見せた山上被告。起訴内容については…

 (山上徹也被告)「すべて事実です。私がしたことに間違いありません。法律上どうなるかは、弁護人の主張に委ねます」

 起訴状に記載された事実についてはすべて認めました。弁護人は…

 (弁護人)「起訴事実について、客観的にそのようなことがあったことは認めるが、法律上どうなるかについては争いがある」

 弁護人は安倍元総理を殺害した罪は認める一方、銃刀法違反などについては罪の成立を争う姿勢を示しました。

検察側「戦後史において前例を見ない極めて重大な結果」

 検察側は冒頭陳述で…

 (検察官)「著名な人物を襲撃すれば、旧統一教会への注目が集められると思い、安倍氏への襲撃を決めた。聴衆に被害がでてもおかしくなかった。元総理大臣、現役の国会議員が手製銃で殺害されたことは、戦後史において前例を見ない極めて重大な結果だ」

 検察側は、母親の旧統一教会への信仰が事件の背景にある点は認めつつも、被告の犯行を厳しく糾弾しました。

 関係者によりますと、今後の裁判では被告の母親が、弁護側請求の証人として証言台に立つ予定です。

 また、被害者参加制度に基づき、安倍元総理の妻・昭恵さんの心情が記された書面も読み上げられる予定です。

 元総理が銃撃されるという前代未聞の事件。裁判の行方が注目されます。

2025年10月28日(火)現在の情報です

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