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"食の阪神"の新戦略 全国の「うまいもん」を大阪・梅田に!「宝探しのように楽しんでもらえる売り場を」阪神梅田本店リニューアルの裏で奔走するバイヤーに密着

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 “食の阪神”と呼ばれる阪神梅田本店が10月4日リニューアルしました。全国から厳選された700種類以上のグルメが集結しています。「ここでしか買えない!」目玉商品の開発に奔走するバイヤーの舞台裏に密着しました。

「ローカルフードの聖地」目指しリニューアル!

 阪神百貨店の1階に10月4日、リニューアルオープンした「うまいもんみっけ」。

 高知のカツオのたたきに、沖縄そば、そして秋田のきりたんぽ。全国からバイヤーが選び抜いた700種類以上の「うまいもん」が集結しています。
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(客)「ちゃんぽんと皿うどん。ここのメーカーおいしいです。大阪に売ってないような、いろんなものがあると思いますので探検しにまいります」

 阪神百貨店では1階を、全国の知られざるグルメやスイーツなどが集う「ローカルフードの聖地」にすることを目指しています。その一環として、地下1階から移転してきました。

 今回特に力を入れているのが地元・大阪のグルメ。売り場に並ぶ商品の約1割を占めています。
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 リニューアルを任されたのはバイヤー歴6年の吉村由美子さん(49)

(阪神梅田本店・バイヤー 吉村由美子さん)「宝物を探してるような感じでお客さまに楽しんでいただけるような売り場を望んでいます」

 商品選びから売り場づくりまで、“食の阪神”の威信をかけたリニューアルの舞台裏に密着しました。

観光客から飲み会帰りのサラリーマンまで幅広く愛される“個性派の一杯”を冷凍食品に

 8月下旬、吉村さんは、「うまいもんみっけ」に並べる商品の準備に奔走していました。

 やってきたのは、北新地のカレーラーメン専門店「旬彩堂」。スパイスが効いた複雑なスープに、遊び心あふれる海苔がトッピングされた個性派の一杯は、観光客から飲み会帰りのサラリーマンまで幅広く愛されています。この名物ラーメンを冷凍食品にして、売り場に置こうと考えています。

(吉村由美子さん)「冷凍庫にさえあれば食べたいときに食べられるのは大きい」

 冷凍するとどうしてもスパイス感が落ちてしまうのが課題でしたが・・・

(旬彩堂・店主 谷本昌哉さん)「スープを一度冷やして休ませた状態から急速冷凍かけて」

 試食した吉村さんも絶賛。店で食べる風味をしっかり再現できたようです。
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(吉村由美子さん)「すごくスパイス感が感じられるのと、冷凍っぽさがなくなっている。お店のカレーラーメンの良さが出ていた」

 家庭でお店の味を楽しめる冷凍のカレーラーメンになっていたのでそれをしっかりと販売したいと吉村さんは話します。
 ※カレーラーメン専門店「旬彩堂」 冷凍カレーラーメン(1101円)

ビーフへレカツサンドの名店とタッグ!オリジナル商品を開発

 地元の店と協力し、オリジナル商品も開発しています。

 堂島にある「グリル梵」。柔らかく分厚いヒレカツを特製ソースと味わう「ビーフへレカツサンド」が有名な洋食店です。

(吉村由美子さん)「やっぱりメインでいうと牛ヒレカツサンドなので、そこは忘れてはいけないと思っているので」
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 名物のカツサンドをアレンジしハンバーガーをつくります。「うまいもんみっけ」でしか買えない目玉商品です。

(吉村由美子さん)「大きさをちょっと小ぶりにすることで女性も『プラスしてサラダも食べてみよう』とか、ほかにも1品食べれるようなサイズ感だったら、女性も手にとっていただけるかなと」
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 分厚いヒレカツのイメージはそのままに、ランチでも手に取りやすいようボリュームと価格を抑えることにしました。肉の量を数g単位で調整し、食べ比べます。

(吉村由美子さん)「うん、おいしい!ヒレカツが30gもおいしくて、35gもおいしくて、バランス感はどっちもいいような気がするんですけど、カツが35gだとパンとのバランスで厚すぎるかなと思うので」

日々の情報収集に加えて「自分の目」で商品を確認

 吉村さんは、入社後食料品売り場に配属され、食の魅力に目覚めました。

 2019年にバイヤーとなってからは「台湾フェス」などの催事に携わり、「うまいもんみっけ」では3年前の立ち上げ当初から責任者を務めてきました。

 日々の情報収集は欠かせません。自宅のレコーダーには、「餃子」「麺」などキーワードでグルメ番組を録画し、細かくチェック。気になるイベントや商品があれば、すぐに足を運び自分の目で確かめます。

(吉村由美子さん)「ご当地に行かないと食べられないっていう商品を集めたい。実際に私も現地へ行って、その商品の冷凍ができないかとか、そういった交渉もしながら、探して歩き回って見つけております。」

オリジナル商品も完成!リニューアルに向け着々と進む準備

 リニューアルまであと1か月。新商品ヒレカツのハンバーガーは仕上げ段階に入っていました。

(吉村由美子さん)「30gが一番パンとのバランス、衣の量とのバランスもちょうどよかった。絶対喜んでいただけると思います。みなさんに食べていただきたいです」
(グリル梵・堂島店店主 二井靖之さん)「カツサンドで一本勝負というのが当初のイメージでやってきましたので、 カツサンドとは違うファンも獲得できるんじゃないかなと思って 新しい夢の一歩が始まったかなと」
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グリル梵 梵バーガー(540円) 
※10月15日以降は毎週土曜に販売

 9月下旬、リニューアルまで1週間を切り、地下1階の「うまいもんみっけ」はこの日で閉店。引っ越し作業に入ります。

(吉村由美子さん)「ずっとこの何年も商品が入った売り場しか見てないので、やっぱりちょっと…さみしくなりますね」

 新しくなってもこれまで以上に魅力的な売り場に。吉村さんもうひとふんばりです。

 オープン前日…

(吉村由美子さん)「ほうとう(山梨)は前やな。でも甚五郎らーめん(岐阜)は前に出したい。これをあっち寄せる?」

 吉村さんがスタッフに細かく指示を出し、商品が次々に売り場に並べられていきます。
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 個性派のカレーラーメンは、冷凍コーナーの一番上に配置しました。

(吉村由美子さん)「せっかく今回リニューアルに向けて作った商品なので、目に留めていただけるように一番上に」

リニューアル当日から大賑わい!「現状に満足せずにもっと大きくできるように頑張りたい」

 全国のグルメを集めた「うまいもんみっけ」のリニューアルオープンの日。開店時間の午前10時から、お客さんが詰めかけ、売り場は大にぎわい。

(客)「ここに食をぎゅっとまとめてくれると買いやすい。(うまいもんみっけが)地下にあったときは狭くて見づらかったんですけど、種類も多いですし見に行こうかなと」

 リニューアルの目玉、この日のために開発したヒレカツのハンバーガーも、飛ぶように売れていきます。

(客)「初めてコラボされたって聞いて楽しみだなって思って」
(客)「ちょっと小腹がすいたときに食べる用で。結構手軽に食べられるのかな。カツサンドより安く買えますし」

 盛況な売り場を見守る吉村さん。手ごたえを感じていました。
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(吉村由美子さん)「この光景を見るのがすごくうれしくて、心待ちにしていたので感動しています。現状に満足せずにもっともっと(うまいもんみっけを)大きくできるように、皆さまに楽しんでいただけるように、お声を聞きながら頑張っていきたいなと思っております」

2025年10月12日(日)現在の情報です

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