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【参院選2025】大阪選挙区は19人が立候補 各候補者の訴えを独自分析 「誰が」「何を」「どれくらい」話した?

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7月3日に公示された「第27回参議院選挙」は、7月20日に投票が行われ、即日開票されます。各候補者が立候補を届け出た後、一番初めに有権者に対し街頭などで主張を訴えるタイミングを「第一声」と呼びます。MBSでは、大阪選挙区で立候補した各候補者の「第一声」を独自に分析し、候補者が選挙戦を通じて訴えたいことや、“カラー”を探りました。

【手法】映像をもとに候補者がそのテーマについて、何分何秒話したかを集計しました。その上で、今回の参院選の主な争点となっている「物価高対策(現金給付や減税)」「社会保障(社会保険料改革など)」「賃上げ」「少子化・子育て」「外国人政策」を抽出し、それ以外の話をしている場合は「所属政党のアピール」「自己紹介」「その他」に分類しました。

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自民党の柳本顕氏は、大阪・西成区の天下茶屋駅前で第一声を行いました。物価高対策では、生活が苦しい人たちへの施策として、コメ・ガソリン代・電気代・ガス代への給付、物価高を上回る賃上げの実現を目指すことを訴えました。

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一方、天下茶屋駅周辺で民泊が増えているとして、特区民泊制度のあり方を見直すことや、経営管理ビザの要件を厳しくすることといった、外国人に対する政策にも言及しました。

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公明党の杉久武氏は、大阪・淀屋橋で第一声を行いました。大阪選挙区で唯一、現職の参院議員として立候補した杉氏は、2期12年の任期中に、消費税の軽減税率制度の導入に向けて尽力した点などをアピール。

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また、演説の時間の多くを物価高対策に割き、主に野党が主張する「消費税の軽減税率ゼロ」に対し「世界標準に合わせて軽減税率を5%にすべき」と反論しました。

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立憲民主党の橋口玲氏は、大阪・淀屋橋で第一声を行いました。新人候補ということもあり、自分が弁護士であること、NPO法人の顧問として、政策実現に向けて省庁や政党と交渉する中で、どうすれば法律や政策を作れるかを知ることができたのが、政治家を志した理由だと話しました。

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その上で、立憲民主党が掲げる政策(食料品に関する消費税ゼロ、ガソリン暫定税率の廃止など)を説明しました。

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日本維新の会の岡崎太氏は、大阪・なんばで第一声を行いました。

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新人候補であり、岡崎氏が話す前に吉村代表の演説があったことなどもあってか、「未来に向かってチャレンジし続けるべき」だとする自分自身の政治家としての考え方や、維新が大阪でどう実績を残してきたかを中心に話しました。

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日本維新の会の佐々木理江氏は、大阪・なんばで第一声を行いました。吉村代表、岡崎氏に続いて行われた第一声では、自身が力を入れたい「教育無償化」や「赤ちゃんポストと国費で、特別養子縁組を進めること」を主に訴えました。

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一方で、外国人が日本から出国する際の出国税を1万円に引き上げたり、ショッピングの免税を撤廃したりするなどの外国人政策について言及しました。

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日本共産党の清水忠史氏は、大阪・福島区の野田阪神駅前で第一声を行いました。

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候補者の中で最長の17分あまり話していて、「物価高対策として、消費税を一律5%に減税」「インボイス制度廃止」「賃上げ」「年金改革」「再生可能エネルギーへの転換」「コメ政策を見直し生産量を増やす」など8つのテーマを、2分以内にまとめながら説明しました。

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国民民主党の渡邉莉央氏は、大阪・梅田で第一声を行いました。新人候補で医師でもある渡邉氏は、政治家を志した理由として、赤字の病院が多いことや医療スタッフの労働環境が悪化していることを挙げるなど、自己紹介に多くの時間を割きました。

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物価高対策では、国民民主党の主要政策である「”年収の壁”178万円まで引き上げ」「ガソリン暫定税率の廃止」によって、手取りを増やす夏にしたいと訴えました。

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れいわ新選組の椛田健吾氏は、大阪・十三で第一声を行いました。結党以来れいわ新選組が消費税の廃止を訴えてきたことを挙げ、他の野党との違いを明確に押し出しました。

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また、自らが介護福祉士として活動してきた経験を踏まえ、介護や保育、教育現場に大胆に予算をつける必要があると訴えました。

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参政党の宮出千慧氏は、大阪・梅田で第一声を行いました。第一声全体は、これまで政治に関心が薄い人たちに語りかけるような内容で、「元気がなくなりかけている大阪をもう1回元気にしたい」「日本はちゃんとやればほんまにできるからなんも心配してません」などと訴えました。

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また、参政党の主要政策である「日本人ファースト」については、あくまで外国人を排斥するものではなく、政治が日本人の生活を豊かにすることから優先すべきだと強調しました。

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日本保守党の正木真希氏は、大阪・梅田で第一声を行いました。主に日本保守党の説明、所属政党が消費税ゼロを訴えていることを、自身が素材メーカーで働いてきた経験を交えながら説明しました。

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一方で、「日本が日本でなくなってしまう、国土が脅かされていることを一人でも多くの国民に伝えなければならない」と選挙戦を通じて訴えたいテーマに力を込めました。

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NHK党の武内隆氏は、大阪府庁前で第一声を行いました。

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NHK党の政策である「不法滞在の外国人の強制退去」「NHKのスクランブル放送を目指す」「メディアの偏向報道をなくす」ことを各テーマ1分ほどにまとめて説明しました。

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チームみらいの平理沙子氏は、大阪・梅田で第一声を行いました。

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自らが3人の子どもを育てている母親であることに加え、「テクノロジーを活用したプッシュ型の子育て支援」「教育現場での事務作業をAIに任せ、先生の専門性を高める」など、チームみらいが実現を目指す政策について話しました。

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無所属の東修平氏は、大阪・梅田で第一声を行いました。

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四條畷市長を務めて市の財政を回復させたこと、政党政治が限界を迎えたとして、永田町の政治を終わらせていくと訴えました。

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無所属の世良公則氏は、7月3日、大阪・天王寺区のホテルで記者会見を開きました。有権者に対し、投票に行くよう呼びかけました。

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会見の質疑応答では、近年大阪・ミナミを中心に外国人観光客が増え、ルールやマナーを守っていない人がいることで、地元の人たちが不利益を被っていることを踏まえ、訪日外国人への規制をかける必要があると訴えました。

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大阪選挙区ではこの他に、
▼諸派の新人・稲垣秀哉氏
▼諸派の新人・橋口和矢氏
▼諸派の新人・上妻敬二氏
▼諸派の新人・吉野純子氏
▼諸派の新人・瀬戸弘幸氏が立候補しています。

2025年07月07日(月)現在の情報です

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