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「性欲処理の道具のように扱った」教え子に性的暴行...支援学校元講師の25歳男に懲役6年判決 「とんでもない学校に子どもを進学させてしまった」と生徒の父親は後悔

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 重度の知的障がいがある特別支援学校高等部3年生のAさんは、担任講師の男から学校内などでわいせつ行為や性的暴行を受けました。「怖かった」「誰も助けてくれなかった」涙ながらに語るAさん。1月23日に行われた裁判で、男に実刑判決が言い渡されました。

性被害を涙ながらに告白「拒否して怒られるのが怖かった」

 「しんどいし、死にたかった。つらかった」この語るのは、大阪府内にある特別支援学校高等部3年生のAさん。重い知的障がいがあります。去年6月から半年以上にわたり学校に通えていません。理由は、信頼していた人物から受けた『性被害』です。
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 特別支援学校でAさんの担任講師だった上野翔太被告(25)は去年5月から6月にかけて、Aさんに対し学校の体育館でわいせつな行為をしたほか、公園や大阪市内のホテルで性的暴行を加えた罪に問われていました。

 Aさんが被害を綴ったノートには、次のようなことが書かれています。
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 【被害を記録したノートより】
 『ホテルを出る前、私に避妊具を渡しながら「体育館か修学旅行で出来るかも」って言ってきた。断ったら叩かれるかもしれなくて怖くて、本当は気持ち悪くて嫌だった』

 (Aさん)「嫌そうなしぐさをしたときに(上野被告が)目の前でドアをばんって閉めたり。(拒否して)怒られるのが怖かった」

「手軽な性欲処理の道具のように扱った」被告に懲役6年判決

 去年10月に始まった裁判で、上野被告は起訴内容を認めた上で犯行理由についてこう述べました。

 (上野翔太被告)「好意を抱かれているという自覚があった。性交ができる関係だということに舞い上がった」
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 そして1月23日、大阪地裁堺支部は「知的障がいで判断能力の不十分な被害者が自身に好意を示していることに乗じて、言葉巧みに呼び出すなどして、複数回、手軽な性欲処理の道具のように扱った」と指摘。そのうえで、「信頼していた担任からの被害で、被害者の精神的苦痛は大きい」などとして上野被告に懲役6年の判決を言い渡しました。

 上野被告は、まっすぐ前を向いて判決を聞いていました。

「とんでもない学校に子どもを進学させてしまった」

 判決の後、Aさんの父親は…

 (Aさんの父親)「求刑通り判決が出たこと自体はよかったと思っていますが、重大な犯罪にもかかわらず、(懲役)6年という刑期は短いのではないか。自分の犯した罪を償ってもらいたいです」

 また、上野被告は同僚の教員らから「Aさんとの距離感が近い」と複数回注意を受けていたということで、Aさんの父親は「学校側は未然に防げたのではないか」と感じています。

 (Aさんの父親)「『安心して預けてくだい』という話だったので、(学校側に)裏切られた状況で悔しいです。今の正直な気持ちとしては、『とんでもない学校に子どもを進学させてしまった』と後悔をしています」

2025年01月24日(金)現在の情報です

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