MBS(毎日放送)

「30センチ必要なのに厚さ3センチ」トンネルに空洞...県が必要な検査怠る『136回必要なのに6回』厚さ不足の施工不良...和歌山・八郎山トンネル

編集部セレクト

SHARE
X
Facebook
LINE
  

 和歌山県の串本町と那智勝浦町を結び、去年9月に工事が完了した「八郎山トンネル」で天井のコンクリートに空洞が存在し、厚さが不足するなど施工不良が見つかった問題で、県が行った厚さの検査が基準の10分の1以下の回数しか実施されず、十分に行われていなかったことがわかりました。 和歌山県の串本町と那智勝浦町の町境をつなぐ県道のトンネル「八郎山トンネル」は全長711m。地震などの災害時には、海沿いの国道42号の迂回道路として、重要な意味合いを持つ県道として、整備中で、トンネルは去年9月に完成し、今年12月に供用開始の予定でした。 しかし、去年12月に行われた照明の設置工事で、作業員が設置しようと、アンカー用の穴をあけたところ、コンクリートを貫通して内部に空洞があることがわかったということです。空洞は少なくとも約8割の範囲に及んでいたということです。 その後の調査で、本来の設計なら、コンクリートの厚さは30センチ必要なのに、最も薄いところで、わずか1/10の「3センチ」しかなかったということです。 和歌山県によりますと、請負業者は完成後、「覆工コンクリートの厚さは設計以上に確保されていた」という内容の書類を提出したということですが、県の聞き取りに対して、「検査で薄いことは把握していた」と回答したといい、書類を設計値以上に書き換えたことを認めたということです。 また、県ではトンネル工事の際にコンクリートの厚さについても検査するよう定めていますが、八郎山のトンネルの場合、約10メートルに1回、あわせて136回の検査が必要でしたが、大幅に下回る6回しか検査を行っていなかったということです。 県は「検査の際に施工業者からの連絡があるのが基本だが、その連絡がなかった。連絡が少ないことに組織として認識ができていなかった」としています。 八郎山トンネルをめぐっては、今後の工法を検討する上で専門家らの技術検討委員会が立ち上がっていますが、11月の会合で「施工時の測量がずさんで、ミスに気付いているのに修正せず、もとに戻していない」「ほぼすべてのコンクリート壁をはがして、安全性の確認が必要」となどの指摘が上がったということです。

2023年11月20日(月)現在の情報です

今、あなたにオススメ

最近の記事

【きょう判決】山上被告「(旧)統一教会に一矢報いるのが人生の意味」 安倍元総理銃撃事件 「極めて危険」と無期懲役求める検察側と「壮絶な生い立ち」重視の弁護側...司法の判断は

2026/01/21

【あなたは知ってる?】りくろーおじさん・喜八洲総本舗・北極星の知らなきゃ損?"裏名物"を調査! 「3店舗限定」「かつての看板商品」「これも発祥」なぜ人気になったのか深掘り

2026/01/18

異国の日本で被災した日系ペルー人「日本語わからない...どこに逃げればいいの」 31年前の阪神・淡路大震災の経験から"急増した"外国人を支えたい

2026/01/17

地震で人工呼吸器の電源が喪失...自発呼吸できない娘の命つないだのは"親同士のネットワーク" 取り残される「災害弱者」支援のためできること 地震の備えに大きな課題【阪神・淡路大震災から31年】

2026/01/17

【カツめし】ママ7人で作る10種のおばんざい定食 大阪・北区「おばんざい鈴」(2026年1月15日)

2026/01/16

【維新の国保逃れ】調査結果と処分内容を詳しく 元区議が「国保料を下げる提案」LINEで勧誘 6人いずれも社会保険料は『最低等級』 中司幹事長は「あくまで個人の関与だ」

2026/01/16

【ひたすら試してランキング『ビーフシチュー』「コンビニ商品とは思えない」とプロも脱帽!?1週間以上かけて仕上げるコク深いデミグラスソース使用の人気シリーズ商品が第1位に!【MBSサタプラ】

2026/01/14

【朝食が人気!】好きなものを好きなだけ「おにぎりが自慢」ビジネスホテルなのに「宿泊客"以外"も」 朝食がおいしい宿3選!

2026/01/12

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook