2023年11月17日(金)公開
関西はスーパー戦国時代!?「安い」「大量買いできる」関東地盤の『ロピア』が関西に次々出店...肉は「1頭丸ごと仕入れ」で希少部位や自社加工製品も充実
編集部セレクト
強みは「安い!」「楽しい!」。関東などを地盤とするスーパーが関西に続々と進出しています。MBSの前田春香アナウンサーが、11月にオープンした店舗で魅力を調査しました。
『ロピア』の新店舗が大阪府藤井寺市にオープン 店内の様子は...
11月10日、大阪府藤井寺市の商業ビルの2階にオープンしたのが「ロピア 藤井寺店」。関東を中心に展開していたロピアですが、3年前に関西に進出。以降、次々と出店を重ね、現在は大阪を中心に15店舗を構え、関西のスーパー界に激震をもたらしています。
(前田春香アナウンサー)「わー、すごい人ですよ。にぎわっていますね。活気があります」
横浜市にあるロピアの店舗では、開店前から行列ができるのも日常の光景で、大きなエビを2本はさんだ巨大天むすが税込み324円、国産の鶏もも肉が5枚入って税込み1370円とコスパ抜群です(※店舗や日により価格は異なる)。
その安さは関西でも健在。
(前田春香アナウンサー)「このスーパーに来ると2桁の数字がよく目に入るんですよ。ニンジンも99円(※オープンセール価格)だったり…カボチャも4分の1カットが99円(※オープンセール価格)、ちょっとびっくりしますね」
(客)「野菜がすごく安かったのでたくさん買って冷凍しておこうかなと思って」
(客)「牛乳も3本で500円とか。家族が多いので、結構大量買いができる」
藤井寺店のメインターゲットは30代~40代のファミリー層ということで、総菜もボリューム満点です。
(前田アナ)「このピザ、直径30cmくらいあります?580円ですよ」
(ロピア 広報担当)「そうですね。こちらのピザは店内で生地から製造して焼き上げているピザでございまして、非常に人気の商品となっております」
数あるオリジナル商品の中でも人気なのは累計400万本売れたというチーズケーキ、税込み430円(※店舗や日により価格は異なる)。年間契約で大量に仕入れるクリームチーズを、一般的なチーズケーキの倍以上も入れることで、濃厚な味を低価格で提供できるといいます。
肉が強み!『牛1頭丸ごと仕入れ』で売り場充実
コスパで勝負するロピア。中でも一番の強みといえばお肉です。1971年に精肉店からスタートしたため、肉には強いこだわりがあるということです。
(ロピア 広報担当)「『みなもと牛』というのがロピアオリジナルで売っている牛肉なんですけれども、市場で弊社の会長とバイヤーが独自の目利きで仕入れた牛肉です。あとはシャトーブリアンですね。私どもは牛を半頭、1頭という形で仕入れておりますので、こういった希少部位もお店で販売しております」
1頭丸ごと仕入れることで、コスパはもちろん、自社工場で製造した加工品などの充実もはかれるといいます。
(前田春香アナウンサー)「これ食べてみたかったんだよっていうものが、ここに来たら見つかる気がします」
あなたの家の近くにも?増える関西進出のスーパー
関東を地盤とするスーパーの関西進出は、実はロピアだけではありません。
「エブリデー・ロー・プライス」をモットーに関東で147店舗を展開するディスカウントスーパーの「オーケー」。来年、関西1号店となる店舗を東大阪市にオープンする計画です。
関西進出を仕掛けるのは東海エリアからも。愛知や岐阜を中心に243店舗を展開する「バロー」。今年10月、大阪府堺市に関西エリアで23店舗目となる新店をオープンさせました。
そのバローの特徴は、新鮮な魚に旬のカニなど、とにかく鮮魚売り場が充実していることです。
(スタッフ)「さあ毎度いらっしゃい!新鮮な天然はまち、1尾1000円ですよ!いかがですか」
(客)「魚まるっぽ1匹売ってるから。めったにないで、1匹売ってるとこ」
(客)「この週末も来ました。子どもたちも立派な魚を見るのがうれしいみたいで」
(客)「きょう初めて来たんです。ハマチにしようか、カニにしようか」
来年には新たに物流倉庫を開設して、関西でのさらなる出店を目指します。
『AI搭載カート』で買い物ができるスマートストアも!
さらに南は九州からも!福岡発祥の「トライアル」は、2006年に京都に初出店したのを機に、現在、関西で28店舗を展開。
その特徴は、AI搭載の買い物カート。自分で商品のバーコードを読み取り、専用のゲートを通るだけでキャッシュレス決済が可能で、過去の購買履歴などからAIがおすすめの商品を提案するなど、スマートストアで攻勢をかけます。
まさに関西のスーパーは戦国時代さながら。これからが正念場と意気込むロピアは、さらに出店スピードを加速させて勝負に挑みます。
(ロピア 広報担当)「土地から建物を建てて出店するというような形態もありますけれども、出店スピードを求めるために、居抜きの物件であっても出店をする。これからも日本全国、アジアに店舗展開はやっていきたいと思っております」
消費者にとってはうれしい出店ラッシュ。天下を取るのは、果たしてどの“軍勢”なのでしょうか!?
2023年11月17日(金)現在の情報です