MBS(毎日放送)

「自分の身を守るために連絡した。バレなければいいと思った」教え子の女子生徒9人に日常的なセクハラ 調査が入ると被害生徒に「嫌ではなかった」と証言依頼 60歳教諭を懲戒免職

編集部セレクト

SHARE
X
Facebook
LINE
  

 大阪府立高校の教諭が、教え子の女子生徒9人に日常的なセクハラ。調査が入ると被害生徒に「嫌ではなかった」と証言するよう求め、断られると無関係の生徒に『代筆を依頼』。懲戒免職です。

 大阪府教育委員会によりますと、問題の60歳の男性教諭は、おととしから去年にかけて、勤務先の府立高校(定時制)の女子生徒少なくとも9人(17歳~20代)に対して、体育の授業中や休み時間に尻や肩などを触ったり、顔を近づけるなどのセクハラ行為を日常的に繰り返していたということです。

 今年1月、見かねた男子生徒が学校に相談してセクハラの事態が発覚。学校側は調査に入るにあたって、被害生徒らに個別に連絡を取らないよう教諭に命じていました。しかし命令に反して、男性教諭は女性生徒にメールや電話をして、「(行為は)嫌ではなかった」という趣旨の証言をするよう依頼していたということです。

 もちろん拒んだ生徒もいました。すると男性教諭は、無関係の別の生徒に「嫌ではなかった」という主旨の手紙を書かせ、府教委に虚偽の報告をしたということです。

男性教諭は「自分の身を守るために連絡した」

府教委の聞き取りに男性教諭は、「生徒に触れたのはコミュニケーションのひとつ」としたうえで、調査時に生徒と連絡を取ったことについては、「自分の身を守るために連絡した。バレなければいいと思った」と話しているということです。

 また、府立高校に勤務する50歳の男性教諭も懲戒免職の処分を受けました。府教委によりますと、男性教諭は2017年夏ごろから2018年3月、前任の府立学校で当時19歳の女子生徒に対して、キスやハグをし、ホテルで淫らな行為をしたということです。

 教諭が別の府立高校に異動した後も、2020年3月まで定期的に女子生徒に連絡を取り、行為に及んでいたということです。去年1月ごろ、女子生徒がインターネット上の性暴力の相談窓口に相談し、発覚しました。

 府教委の聞き取りに対し男性教諭は、「親密になりたいと思う、いけないとわかっていたが感情が抑えられなかった」と話したということです。

2023年09月23日(土)現在の情報です

今、あなたにオススメ

最近の記事

【カツめし】シャチを見ながら約100種食べ放題!神戸・須磨「須磨シーワールド」(2025年11月13日)

2025/11/14

自転車の危険な運転を許さない!古都・京都の安全守るため奮闘"サイクルポリス"に密着 無灯火や一時停止無視...ひっきりなしに行われる交通違反「事故を起こす人、巻き込まれる人が1人でも減ったら」と目を光らせる

2025/11/14

「わしは空襲で死んでもうたんや」聞こえてくる先代の無念...落語で戦争体験を語る『伝戦落語』 動物園での悲劇伝える「どうぶつえん1945」に込めた思いとは?【三代目・桂花團治】

2025/11/14

「ここに安倍元総理も来られているかも」「心よりおわび」山上徹也被告の母 法廷で謝罪の言葉を述べる/安倍昭恵さんの上申書 検察官が読み上げ【安倍元総理銃撃事件裁判 公判7日目】

2025/11/13

ひたすら試してランキング『ウインナーソーセージ』世界が認めるソーセージ職人ら料理と製造のプロが選ぶ 「ジューシーさ」No.1でダブルの香りで食欲を一層かき立てる1位の商品は?【MBSサタプラ】

2025/11/12

乳がん手術から1年の梅宮アンナさん「がんですと言っても変わらない社会を作りたい」 がんと向き合う"ありのままの姿勢"発信し続ける理由

2025/11/12

【ヨルダン川西岸から】イスラエルからの入植者に銃撃される村人たち...停戦発効から約1か月 パレスチナ自治区で直面する「圧倒的な力の差」とは(元ベルリン支局特派員カメラマン 和田浩記者のリポート)

2025/11/11

1通の遺書から始まった事件 冷凍庫に4年半以上も遺体を遺棄 裁判で明らかになった異様な親族関係 男らに下された判決は?

2025/11/09

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook