MBS(毎日放送)

京都で新たな景観論争『五山の送り火』めぐり「田んぼがあり茅葺の家があり山がある景観が変わってしまう」地元住民が住宅建設計画の見直し訴え

編集部セレクト

SHARE
X
Facebook
LINE

 古都・京都で『五山の送り火』の景観をめぐる新たな議論が持ち上がっています。

 (中島晃弁護士)
 「建物などが突き出て、五山の送り火『鳥居形』の眺望を遮らないように。住民の皆さんにとっても大変深刻な問題だと受け止めていますので、保全措置を取っていただきたい」

 毎年8月16日に行われる京都の『五山の送り火』は言わずと知れた古都の夏の風物詩。最も西に位置する「鳥居形」は嵐山付近からの眺望が親しまれてきました。

 今回問題となっているのは、鳥居形のある曼荼羅山に近いエリアです。京都市右京区の嵯峨鳥居本六反町の更地に、住宅を10戸建設する計画が持ち上がっていて、京都市もすでに開発許可を出しています。これに対して地元住民らは、住宅が建ってしまうと近場からの眺望が変わってしまう、と懸念しているのです。

 (地元住民)
 「田んぼで茅葺の家があって送り火の山があってというのが昔からの風景なので。その景色が変わってしまう。寂しいというのが一番じゃないですかね」

 京都市では眺望景観創生条例を制定して、神社仏閣や五山送り火の景観について「視点場」と呼ばれる地点を設けて、そこからの景観が損なわれないよう規制をかけています。送り火の鳥居形については、桂川の左岸を視点場に設定しています。京都市によりますと、今回の開発許可が出ている地点では、高さ10mほどの建物は建てられる計算になっています。要するに、かなり近い場所からの景色は、それほど想定していないわけです。

 実際に住宅が建ったとすればイメージ画像のような感じになるのでしょうか。

 地元住民らは今回、『開発許可を見直して、予定地のすぐ近くにある橋を新たな視点場に設定して、鳥居形の眺望を守るべきだ』と訴えています。

 (中島晃弁護士)
 「桂川左岸は、ずーっと遠くから見る視点場になっていまして、これは京都市の条例の運用上の不備ではないかと」

 新たに持ち上がった景観論争。今後の展開に注目が集まります。

2023年05月11日(木)現在の情報です

今、あなたにオススメ

最近の記事

【カツめし】親子で43年 下町の人情洋食店 大阪・八尾市「グリルショップやの」

2026/01/22

【きょう判決】山上被告「(旧)統一教会に一矢報いるのが人生の意味」 安倍元総理銃撃事件 「極めて危険」と無期懲役求める検察側と「壮絶な生い立ち」重視の弁護側...司法の判断は

2026/01/21

【あなたは知ってる?】りくろーおじさん・喜八洲総本舗・北極星の知らなきゃ損?"裏名物"を調査! 「3店舗限定」「かつての看板商品」「これも発祥」なぜ人気になったのか深掘り

2026/01/18

異国の日本で被災した日系ペルー人「日本語わからない...どこに逃げればいいの」 31年前の阪神・淡路大震災の経験から"急増した"外国人を支えたい

2026/01/17

地震で人工呼吸器の電源が喪失...自発呼吸できない娘の命つないだのは"親同士のネットワーク" 取り残される「災害弱者」支援のためできること 地震の備えに大きな課題【阪神・淡路大震災から31年】

2026/01/17

【カツめし】ママ7人で作る10種のおばんざい定食 大阪・北区「おばんざい鈴」(2026年1月15日)

2026/01/16

【維新の国保逃れ】調査結果と処分内容を詳しく 元区議が「国保料を下げる提案」LINEで勧誘 6人いずれも社会保険料は『最低等級』 中司幹事長は「あくまで個人の関与だ」

2026/01/16

【ひたすら試してランキング『ビーフシチュー』「コンビニ商品とは思えない」とプロも脱帽!?1週間以上かけて仕上げるコク深いデミグラスソース使用の人気シリーズ商品が第1位に!【MBSサタプラ】

2026/01/14

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook