MBS(毎日放送)

『舞妓パパラッチ』が再来...増加する外国人観光客に「期待と不安」舞妓さんを撮影しようと追いかける人が再び京都の街に

編集部セレクト

SHARE
X
Facebook
LINE

 外国人観光客が戻りにぎわう京都に“迷惑行為”も再来です。

 日本を代表する観光都市・京都。新型コロナウイルスでの入国制限も解除され、多くの外国人が訪れています。

 (フィリピンから観光に来た人たち)
 「日本に来るのは彼は初めて。この人は2回目。彼女は7回目」
 (オランダから観光に来た人たち)
 「行ったのはゴールデンテンプル(金閣寺)。キ・ヨ・ミ・ズ・デラ」
2.jpg
 コロナ前のにぎわいを取り戻せる期待感の一方で、不安を漏らす場所があります。

 (祇園町南側地区協議会 太田磯一さん)
 「舞妓さんを取り囲んでの写真撮影や追いかけまわしたり…」

 祇園のメインストリート・花見小路。外国人観光客が戻ってくるにしたがって、いわゆる『舞妓パパラッチ』の再来が懸念されるといいます。
3.jpg
 コロナ前はというと…。

 (外国人観光客 2016年)
 「マイコ!マイコ!マイコ!」

 2016年の京都の街の様子。建物の中にいる舞妓さんを何とか撮影しようとする外国人の男性。舞妓さんがタクシーに乗ってもずっと撮影を続けます。さらには自転車で追いかけて撮影する人もいました。
4.jpg
 その後、新型コロナウイルスの流行で迷惑行為は収まっていましたが、今年の5月9日の夕方に取材すると道を塞ぐほどの観光客がいました。車道にもはみだして危険な状態です。

 (記者リポート)
 「午後6時ごろです。日が暮れ出してかなり外国人観光客の数が増えています」

 そんな中、通りにはカメラやスマートフォンを持ってたたずむ人たちの姿がありました。そして舞妓さんが通ると…。

 (記者リポート)
 「舞妓さんに向けてかなり多くの外国人がカメラを向けています」

 さらに、こんな人もいました。

 (記者リポート)
 「カメラを持った外国人が走り出しました。走り出した先には舞妓さんがいますね。舞妓さんを撮影しているようです。舞妓さんを追いかけて、ずっとついて行っています」
5.jpg
 再び花街を悩ませる『舞妓パパラッチ』。アフターコロナに向け、京都市とも相談して新たな対策を検討しているということです。

 (祇園町南側地区協議会 太田磯一さん)
 「京都に来られる人には必ずガイドをつけるように指導したほうがいいんじゃないかな。それで運営していけば、ある程度は京都市内の観光地の問題は解消されるんじゃないかなと」

2023年05月10日(水)現在の情報です

今、あなたにオススメ

最近の記事

ひたすら試してランキング『ウインナーソーセージ』世界が認めるソーセージ職人ら料理と製造のプロが選ぶ 「ジューシーさ」No.1でダブルの香りで食欲を一層かき立てる1位の商品は?【MBSサタプラ】

2025/11/12

乳がん手術から1年の梅宮アンナさん「がんですと言っても変わらない社会を作りたい」 がんと向き合う"ありのままの姿勢"発信し続ける理由

2025/11/12

【ヨルダン川西岸から】イスラエルからの入植者に銃撃される村人たち...停戦発効から約1か月 パレスチナ自治区で直面する「圧倒的な力の差」とは(元ベルリン支局特派員カメラマン 和田浩記者のリポート)

2025/11/11

1通の遺書から始まった事件 冷凍庫に4年半以上も遺体を遺棄 裁判で明らかになった異様な親族関係 男らに下された判決は?

2025/11/09

【修学旅行の京都離れ】インバウンド急増で異変「宿泊費・バス代高騰」「外国人が多く楽しみにくい」 受け入れ旅館も「経営非常に厳しい」 他の行き先として人気なのは...?

2025/11/09

北極の氷が過去最小...この影響は日本の冬に!?5年前のような厳しい冬になるおそれも【MBSお天気通信】

2025/11/09

【京都の観光公害】外国人増加で潤う一方"日本人離れ"も「インバウンド多いから...」"ぎゅうぎゅう詰め"市バスの混雑緩和対策は焼け石に水「なんとかして」

2025/11/08

「ヘルメット装着は最強の防具」自転車のマナー向上を呼びかけるイラストを高校生が作成 大阪・淀川区の英真学園高 大阪府警の「Safety Bicycle 推進校」プロジェクト

2025/11/08

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook