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山上徹也容疑者の"刑事責任能力"有無を調査へ...母親への恨み供述 母親は「亡くなった夫の霊を慰めないといけない」と多額献金

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 安倍晋三元総理が銃撃され死亡した事件。逮捕された山上徹也容疑者(41)の事件当時の精神状態を調べる「鑑定留置」が7月25日に始まりました。

 7月25日午前10時すぎ、山上徹也容疑者が、勾留されていた奈良西警察署を出発しました。鑑定留置先となる大阪拘置所へと身柄が移送され、7月25日から11月29日まで刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置が行われることになっています。

 山上容疑者は7月8日に奈良市内で演説中だった安倍晋三元総理を銃撃して殺害したとして送検されています。これまでの警察の調べに「母親が旧統一教会にはまり多額の献金をして破産した」「母親の入信で家庭がめちゃくちゃになり母親を恨んでいる」という趣旨の供述をしていて、犯行動機については「教会を恨んでいて、安倍元総理は教会とつながりがあると思い狙った」などと供述しています。

 警察は、母親や教会への恨みが安倍元総理の殺害に繋がったと見ていますが、親族によりますと、その山上容疑者の母親は検察の調べに対して「事件で旧統一教会が批判され迷惑をかけ申し訳ない」と話しているということです。

 また山上容疑者の母親は「亡くなった夫の霊を慰めないといけない」などとして、旧統一教会に多額の献金を繰り返し、家族とトラブルになっていたといいます。

 警察は、7月24日に山上容疑者の自宅の3度目の捜索を行ったほか、25日朝は事件があった近鉄大和西大寺駅前で検証を行うなど、綿密に犯行の裏付け捜査を進めています。

2022年07月25日(月)現在の情報です

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