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子どもに関するコロナの疑問「体格差がある子どもに対してワクチン量は同じ?」「12歳未満の子どもの副反応は?」を医師が解説

2022年01月31日(月)放送

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新型コロナウイルスに関する視聴者から寄せられた質問に、1月31日の毎日放送『よんチャンTV』で、医師でもあり公衆衛生に詳しい関西福祉大学の勝田吉彰教授に答えていただきました。今回は、主に「子どもたちと新型コロナウイルス」に関する質問です。

【質問】小学生や園児が多く感染しているのはやはりワクチンを打っていないからでしょうか?
(勝田教授)
「これはやはり理由の中の1つだと思ってください。ただ、これが全てではないです。1つは、子どもは家庭の中での感染が多い。お父さんお母さんが持ってきたものに感染してしまうことが多いです。だから自分が何か調子が悪いと思ったら、極力子どもに接する時間を短くするというのは大事ですね。そして子ども自体はどうしても密になってしまうし、制御しにくいので、そういう理由もあります。だからいろんな理由がある中の1つでしかないということですね」
(大吉洋平アナウンサー)
「感染しやすい環境というのが子どもの場合は整ってしまう場合があるということですね」
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【質問】ワクチンの量について、同じ年齢でも差がある子どもの体力や体格のことはどの程度考慮されているのでしょうか?
(勝田教授)
「年齢差や体格差によるワクチン量は細かく区別されていません。薬は、血液中でどれぐらいの濃度になるのかによって、効く領域、あるいは多すぎる領域と設定されています。ですから、体格に応じて体重に応じて、どれぐらいの量というのを小児科の先生は計算して出すわけです。しかしワクチンは、成分で効くというよりも、私たちの体が抗体を作るための設計図を示してあげるというものなんです。だから『これだけの体格だったら体重だったらこれだけの量』と細かく分けるという必要はないんです」
(大吉アナ)
「つまり、ワクチンと薬は違っていて、ワクチンは設計図を体に入れるものだから、量がどうという話を薬と同じに考えちゃいけないということなんですね。例えば同じ小学5年生でも誕生日によって全然体格違うので、大人と同じように打った方がいいんじゃないの?この量で大丈夫なの?という人もいますが、そこは心配しなくていいよということなんですね」
(勝田教授)
「そうです、はい。そういう体格を含めて治験がされているわけですよね」
(大吉アナ)
「5歳~11歳へのワクチン接種を改めて確認すると、早ければ3月にも接種が始まるようです。ファイザー社製のワクチンで、大人(12歳以上)の3分の1の量。3週間あけて2回目接種となります」
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【質問】5歳~11歳への子どものワクチン接種の副反応の症例は?
(勝田教授)
「基本的に大人と同様のものです。日本の場合はまだ始まっていないので海外のデータを見ていくことになります」
(大吉アナ)
「アメリカの5歳~11歳について約870万回接種分のデータ(ファイザー社製ワクチン)によりますと、副反応は1回目より2回目に多く見られるとか、16歳~25歳の人と比べて副反応の出現頻度は低い報告があるということです。2回目接種で多かった副反応は、▼接種部位の痛み(55.8%)▼倦怠感(25.9%)▼頭痛(19.8%)▼発熱(13.4%)▼筋肉痛(10.2%)で、種類的には大人と同じですね。子どもはその副反応に耐えられますか?」
(勝田教授)
「我慢しろってことじゃなくて、熱が出れば解熱剤を。嘔吐して脱水気味になったら、すぐ近くのお医者さんに連れていってもらって、処置をしてもらう。対症療法・点滴とかはありうると思います。ですから我慢しなさいではないと思います」
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【質問】6歳の娘はインフルエンザの予防接種でも副反応があり腕が痛くなったりしんどくなったります。基礎疾患はありませんが、アレルギーがあり、前に軽いアナフィラキシーになりました。ワクチンを打っても大丈夫でしょうか?
(勝田教授)
「食物アレルギーであれば、これは打つことは可能です。可能ですが、打った後の待機時間が、通常15分のところが30分に延びます。これを必ず守ってくださいね。そこで実際にアナフィラキシーの症状がないかどうかを観察しています。何かあればすぐに処置をしてもらってください」
(大吉アナ)
「だから、アレルギーがあるなどの情報をちゃんと接種のときに伝えて、一般の人よりも長い待機時間を求められるかもしれないけれども、その範囲内で考えてくださいということですね」
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【質問】子どもの感染がとても増えていますが、後遺症は大丈夫でしょうか?
(大吉アナ)
「イスラエルの去年6月までの感染者データでは3歳~18歳で11.2%に後遺症が見られたということです」
(勝田教授)
「確かにそれはありうると思います。これはデルタ中心のデータだと思いますが、オミクロンだからそれが全くないとかね、そういうことではないんです。後遺症というのはそもそも血栓であるとか免疫のホルモン系の分泌の乱れとかそういうことで起こりますから、症状が軽いから後遺症がないということではないですよね。違うメカニズムだと考えてください」

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