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【祇園のマナー違反】罰金1万円『私道に進入禁止』の看板...それでも立ち入る外国人観光客の姿 さらにツアーガイドまで「看板見ていなかった」「写真がダメだと...通るのが悪いとは思わなかった」

特盛!憤マン

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 連日多くの観光客でにぎわう京都ですが、マナーの問題をめぐり特に深刻な状況となっているのが祇園です。その祇園で5月29日、一部の私道で『進入禁止』の看板が立てられ、違反すると罰金1万円という新たな対策がとられました。

観光公害に苦しむ住民たち「家の前で写真を撮られたり…」

 京都・祇園。お茶屋さんなど多くの飲食店が軒を連ねる京都最大の花街で、観光客を魅了します。

 (メキシコから)「感動しました!夢がかないました」
 (カナダから)「すばらしいですね。何百年も変わらぬ街を見ているよう。とても美しく、もっとこのあたりを見ていきたいです」

 しかし今、問題が起きています。

 (記者リポート 今年3月)「今、舞妓さんが来ました。大勢の人がカメラを向けてタクシーを取り囲んでいます。道に車が滞留してクラクションが鳴らされています。危ない!」

 芸舞妓を追いかけまわして無断で撮影する、いわゆる「舞妓パパラッチ」が横行。観光客の回復とともに観光公害が祇園の街で深刻化しています。

 地元協議会の太田磯一さん(61)も黙ってはいられません。

 (祇園町南側地区協議会 太田磯一幹事)「地元の人たちは本当に困惑しています。もう困惑を通り越して怒りというところもあると思います」
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 祇園の中心部を南北に貫く「花見小路」。花見小路そのものは京都市の公道ですが、周辺の脇道の大半は私道で、地域の厚意で通行することが許されています。しかし今、観光施設ではない無関係の住宅などへの迷惑行為が相次いでいるというのです。

 (地元住民)「私の家の前で写真を撮られたりとかもあります。テーマパークのように思われている部分もある。住民もいて生活している人もいて、仕事している人もいる。普通に安全に暮らせる街であってほしいなと思います」
 (お茶屋の女将)「観光客20~30人がたむろしてはって、まだ(お茶屋から)出られへんと思って、やっと動きださはったと思ったらまた来はるんですね。ペットボトルとか缶がいっぱい散らかっていたりします」

「ノープロブレム」撮影禁止の貼り紙をスルーする観光客たち

 地元協議会が迷惑行為についてのアンケート調査を実施。すると、舞妓パパラッチや住宅への無断立ち入りなど200件近い怒りの声が寄せられました。こうした声を受けて、2018年ごろに私道での撮影禁止に踏み切ったのですが…
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 (記者リポート)「撮影禁止のエリアの中で写真を撮っている人がいます」

 撮影していたのは中国人観光客。撮影禁止の貼り紙を確認したようにみえますが、お構いなしです。
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 (中国から)「(Q貼り紙は目に入らなかった?)気が付きませんでした。(Q生活する場で撮影するのは良くないが?)良くないですね。ごめんなさい。写真を削除します」

 さらには、道いっぱいに広がって堂々と写真撮影する人たちの姿も。

 (記者リポート)「団体の観光客でしょうか。道いっぱいに人がいて、ガイドが案内をするかのような仕草をしています。敷地内に入って写真撮影していますね」
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 (記者)「プライベートエリア!ノーピクチャー!」
 (観光客)「ノープロブレム!」
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 案内をしていたツアーガイドに撮影禁止であることを伝えると…

 (ツアーガイド)「そうなんですか?(Q皆さんに注意は?)それは禁じられていたらそのようにしたいと思っています。(Qガイドなら把握しておいたほうがいいのでは?)はい、そうですね。今後、気を付けますね」

 マナーやルールを守らない迷惑な観光客に地元の人たちは日々、頭を抱えています。

 (祇園町南側地区協議会 太田磯一幹事)「規制をしないと観光客の方は言うことを聞いてもらえませんので、そこは背に腹は代えられないというところですね」

『罰金1万円』進入禁止の看板を設置

 こうした中、今年5月29日に新たな動きがありました。朝から始まった工事で、脇道の入口付近に「進入禁止」の立て看板が設置されたのです。対象は観光客やガイドツアーで、日本語だけでなく英語や中国語でも注意を呼びかけます。違反した場合はなんと罰金1万円。看板が設置されたのは花見小路に面する小袖小路。約100mありますが、両端の2か所に約60万円かけて看板が立てられました。

 (アメリカから)「(Q新しい規制についてどう思う?)フェアだと思うよ。観光客に楽しんでもらうことと、地域コミュニティや住んでいる人々が気持ちよく安全に過ごせることとのバランスが重要だと思う」
 (メキシコから)「罰金は少し行き過ぎた対応かな。観光客はたくさん他にもお金を使いたいし…。ただこういう対応には理解もできる」
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 実際に看板設置の効果はどれほどあるのか。取材を進めると、看板を目にしてか、私道には入ることなくその場を後にする観光客らの姿がありました。

 (ツアーガイド)「今見たら進入禁止になっていたので、とうとう入れなくなったと思いました。やっぱりご迷惑をかけているのだなと思いました」
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 地元協議会は「抑止力になれば」と期待を寄せます。

 (祇園町南側地区協議会 太田磯一幹事)「観光に来られても『地元の方に迷惑だけはかけないでください』という気持ちがここにこもっていると思っております」

それでも進入する人たち 記者が理由を聞いてみると…

 しかし、インタビュー中に…

 (祇園町南側地区協議会 太田磯一幹事)「(Q後ろの方は観光の方では?)そうですよね。看板立てたのに…」
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 その後も、観光客と思われる人たちが進入禁止のエリアを歩く姿が。進入禁止の看板に気が付かなかったのでしょうか?私道に進入したツアーガイドに聞くと、こう答えました。
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 「(看板は)向こう側から入ったので見ていなかったです。(Q向こうにも大きくあったが?)そうなんですね。ニュースでは聞いていましたけれど。もうここは入らないですね」
 「進入禁止?ここは写真を撮ったらあかんと思っていて、気が付きませんでした。通るのが悪いとは思っていなかった。だけど禁止されたら仕方がない。私道だから」

 一定の効果はあったといいますが、完全に解決するにはまだ時間がかかりそうです。

2024年05月31日(金)現在の情報です

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