春の気配が漂い始めた3月2日放送の「プレバト！！」では、春を感じさせる2つの名作が誕生した。「水彩画」で春の花のある風景を切り取ったとよた真帆と、「俳句」で旅立ちの季節のぼんやりとした心細さを詠んだ春風亭昇吉がそれぞれ文句なし最高評価！

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とよた真帆の水彩画に野村先生「"才能アリ"以上」

水彩画査定では、今回が初挑戦のとよた真帆、松嶋尚美、スーパーサイズ・ミー西本たけると、前回"才能アリ"査定で2度目の挑戦となる瀧川鯉斗が特待生昇格に挑んだ。

その結果、才能アリ1位に輝いたのは女優で京友禅絵師・とよた真帆。"花屋さん"をテーマに「華やかな気持ちになるような絵が描けたらいいな」と、春の花が並び始めた店内を縦長の大胆な構図で切り取った。

＜才能アリ1位 特待生昇格＞
とよた真帆の作品「FLOWER」

「手前は(実際には)葉牡丹だったんですけど、それだとちょっと華やかさに欠けるので、牡丹のような花に変えました」と、シーズンにはまだ少し早い牡丹をあえて配置した。

"水彩画の魔術師"野村重在先生は、開口一番「お！これはキレイだわ。ほぉ～！これは特待生でいいと思います」と昇格を即決。「実際の映像よりも絵のほうが、まったくいいですね。お花が大変きれいです」と絶賛した。

とくに良かったのは、ひときわ存在感を放つ手前の牡丹。「花びらの重なってるところは影で暗く見えるから、黒っぽくしちゃうことが多いんです。(とよたさんは)"暗いから黒く"という間違いをしていない」と、陰影を黒い影ではなくピンクの濃淡で表現した点を高く評価した。

「構図も絵としてすごく楽しい」ということで、採点は全項目満点の30点。「フラワーショップの一角の景色をこういうふうに絵に仕立てたっていうことが、才能アリ以上のレベルを感じさせる"絵作り"になっている。いるんだねぇこういう人が」と感心しきりだった。

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タイトル戦開幕！いきなり"感動作"が誕生

俳句査定は、今回からいよいよ春のタイトル戦「春光戦」。3つのブロックに分かれて行う予選で、今回はAブロック(横尾渉、北川宏光、松岡充、犬山紙子、春風亭昇吉)。各ブロック1位は無条件で決勝進出とあって、それぞれ気合は十分。

お題は「卒業」。ブロック出場者のうち唯一の名人10段の横尾が2位にとどまるなど渋めの展開が続く中、ブロック1位で決勝進出を決めたのは、特待生4級の春風亭昇吉だった。

＜Aブロック1位通過 決勝進出決定＞
三月の空に託せるものがない　　　春風亭昇吉

「人生って卒業の連続だと思うんですね。三月の空っていうのは水色が落ち着いた色できれいなんだけど、僕が高校とか中学の時、未来を託せるような確たるものがつかめないでいたんです。進学や就職をする時って、夢がかなう確たるものを持ってる人ばかりじゃないと思うんですね。その様子をうたいました」

春だからといって、明るく希望に満ち溢れているとは限らない。そんな心情を素直に詠んだ一句に、夏井いつき先生は「見た瞬間に『見事だな』と思いましたね」と大絶賛。

そして「誰もが希望に満ちた卒業を迎えられるわけではない。これは人生の現実の一つなんですね。明るい三月の空を頭に持ってくるわけですから、このまま明るい方向に行くのかなと思ったら後半からグッと方向が変わるわけです。"明るい美しい水色の空に、私は託せるものが何ひとつないんだ"、という。口語の語りがまたリアリティーとして胸に迫ってくるわけです」と評価。

最後は「この一句が、同じ思いを胸に今年卒業する人たちへの逆の意味でのエールにもなるかもしれないですね。いやぁ、久しぶりに感動しました」としみじみ感じ入った夏井先生。予選シード権で今回は鑑賞のみだったFUJIWARA・藤本敏史は「めっちゃいいですやん！覚醒しましたね」、梅沢富美男も「これを詠めるんだったらちょっと強敵かなぁ...」と、昇吉の会心作に惜しみない賛辞を贈った。

次回は春のタイトル戦！Bブロック＆Cブロック！お題は...「引っ越し」「入学」

芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛！才能ナシなら容赦なく酷評！浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト！！』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/