２月３日放送の「プレバト！！」俳句査定は、名人８段の千原ジュニアが目の不自由な白杖の人を詠んだ句「春の駅白杖の傷夥（おびたた）し」で、９段に１ランク昇格を果たした。夏井いつき先生の評価のポイントが「それぞれの単語の持つ言葉の質量のバランスの是非」だと判明すると、ジュニアは「うわー、もう難しいこと言うわ…」とあまりのハードルの高さに絶望。しかし、先生は「言葉の明暗のバランスが絶妙」「腕を上げたと思います！」と大絶賛。ついに悲願の名人10段に王手をかけたジュニアは「よーし！ ありがとうございます！」と満面の笑みを浮かべていた。
「言葉の明暗のバランスが絶妙！」千原ジュニアの"白杖"句を夏井先生が称賛
今回は「最終電車の表示」をお題に、特待生昇格試験に特待生３級の馬場典子、１級の皆藤愛子、名人８段の千原ジュニアが登場。馬場が「春遅々として渋谷駅はダンジョン」で２級に、皆藤は「悴（かじか）める手のひらを刺す乗車券」で名人初段に１ランク昇格を果たした。昇格ラッシュの波に乗りたいジュニアも「ちゃんと手応えを感じております！」と渾身の一句を披露した。
＜１ランク昇格 名人８段 → ９段＞
春の駅白杖の傷夥（おびたた）し
千原ジュニア
「春の新生活の駅で、心も晴れやかな感じで（目の不自由な）白杖の方が歩いているんですけど、杖の傷がすごいんですよ。ここに来るまでに大変なことがあった中で、凛として歩いて前に進んでいるんだな」
俳人・夏井いつき先生の評価のポイントが「それぞれの単語の持つ言葉の質量のバランスの是非」だと判明すると、ジュニアは「うわー、もう難しいこと言うわ...」とあまりのハードルの高さに絶望的な表情。しかし、まさかの"１ランク昇格"が告げられ、「よーし！」とガッツポーズで喜びを爆発させた。
夏井先生は「季語"春の駅"は別れと出会いのイメージですね。"白杖"という単語一つで人物と様子が出ている。そして、"傷"をクローズアップさせて"夥し"という描写。これによって、明るい"春"と"傷"という言葉の明暗のバランスが絶妙に取れている」と大絶賛。さらに「全部読んだ時に、春という季節の中で一生懸命に生きている人の思いが伝わってくる」「とにかく腕を上げたと思います！」とお褒めの言葉が止まらず。悲願の名人10段に王手をかけたジュニアは「ありがとうございます！」満面の笑みを浮かべていた。
「ラジオで俳句コーナー」笑い飯・哲夫を夏井先生がバッサリ「添削するのは10年早い！」
ランキング戦には安藤美姫、AKB48・柏木由紀、渡辺満里奈、笑い飯・哲夫が挑戦。初登場ながら哲夫は「俳句が好きで、ちょいちょい詠んでいるんです。ラジオで完全に夏井先生の添削をパクった俳句コーナーをやっている」「もし"才能アリ"じゃなかったらコーナーを畳むことになる...」と背水の陣で参戦したことを告白。
＜凡人２位＞
寒月や終電灯火跳ねた粒
笑い飯 哲夫
「（駅ホームの電光掲示板の）LEDが１個だけ切れているのを見つけるのが、好きなんですよ。上を見上げたら、お月さんがありまして。ちょうど切れたLEDが空に飛んで行って光っているみたいな」
「凡人か...。でも良かった！」となぜか喜ぶ哲夫だったが、査定を見守っていた千原ジュニアは「"跳ねた粒"があんまりよく分からんな。笑い飯、米だから"粒"を使いたかったのかな？」と指摘。同じく夏井先生も「後半になると意味がつかみかねる所はありますが...」と切り出したが、「何か表現しようという意思はしっかり伝わる。なかなか将来性があると思います」と意外にも高評価。
＜添削後＞
寒月終電LEDのひかりの粒
先生は「霰（あられ）のような粒なのか、LEDの粒なのか分かりにくいので損をしている。ここは"寒月""終電"と畳みかけ、もう"LEDのひかりの粒"だと書いた方がいいですね」と劇的添削。そして、「17音にどれくらいの文字を盛ることができるのかが分かれば、すぐ上手になると思います！」とポテンシャルに太鼓判を押した。
しかし、調子に乗った哲夫が「ありがとうございます！ ラジオの俳句添削のコーナーは続けてもよろしいでしょうか？」とお伺いを立てると、先生は「添削するのは10年早い！」とバッサリ。哲夫は「すみません...」と平謝りしていた。
ランキング結果は、安藤が"凡人３位"、柏木が"才能ナシ最下位"、渡辺が「しんとした駅前横切る孕（はらみ）猫」で"才能アリ１位"だった。
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さて、次回2月17日のお題は・・・
芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛！才能ナシなら容赦なく酷評！浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト！！』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。
2月17日（木）18：59まで
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