幻の魚・ヒラスズキ。スズキのようでスズキでない、スズキを平べったくしたような見た目は割と地味だが、そのお味は、噛めば噛むほどうま味が出てくる決して“ヒラ”ではなく、「極上」の海の幸だった！
７月７日（日）放送の「所さんお届けモノです！」では、さかな芸人ハットリが市場にも滅多に出回らない「幻の魚」を釣り上げる企画を放送。
今回狙うのは「ヒラスズキ」。ヒラスズキとは一体どんな味なのか？そして、どれだけ希少価値があるのか？極上寿司店「江戸前鮨服部」の服部彰夫さん曰く、手に入るならば値段は気にしないという。脂の乗り、身の香り＆うま味は別格で、買いたくても買えないまさに極上で幻の魚であると語った。
東京・表参道のフランス料理店「L'orgueil」の加瀬史也さんは、肉々しい身質はフグのような食感で、鯛に引けを取らない魚だという。何回でも噛んでいたいくらい、食べた後の余韻も楽しめるようで、その魅力に期待が膨らむ。

ヒラスズキが幻の魚たる所以...それは、荒れた海にした現れないため！白波に打たれながら命がけのフィッシング！！

何故、ヒラスズキが幻と言われるかというと、理由はその漁場にあった。
ヒラスズキが釣れるのは、"海が荒れているとき"だけ。警戒心が非常に強いヒラスズキは普段は岩陰に潜んでいるが、海が荒れて白波が立つと、エサを食べるために一瞬だけ水面に上がってくる。その一瞬を狙わないと、釣り上げることができないのだ。
ハットリはヒラスズキを求めて、その生息域の千葉県の勝浦湾へ。ご指南いただくのは、ヒラスズキを狙って２０年というプロの釣り師・橋本景さん。
達人の橋本さんですら、ヒラスズキに関しては最初の１匹を釣り上げるのに２年はかかったという。
釣り場はなんと、海に浮かぶ岩場。岸からは３００メートルも離れている。ボートに乗って向かうのかと思いきや、なんと「歩き」。躊躇なく海の中へ入り、じゃぶじゃぶと渡っていく。
途中、胸元まで浸かりながらようやく釣り場となる岩場に到着。ここからも試練が。白波がザバザバ立っていて風もあり、２０メートル先にあるというポイントにルアーを落とし込むのが至難の技！しかも、この辺りは海藻が多く、ッ素早く巻かないと引っかかってしまう・・・。
滅多にお目にかかれない幻の魚・ヒラスズキ。そう簡単に釣り上げることはできない。果たして、これまで３００種類の魚を釣ってきたハットリは釣り上げることができるのか！？

苦心して釣り上げたヒラスズキを昆布締めに！唐揚げに！ローストに！大絶賛の所さんは「ずっ～と噛んでいたい」

２時間チャレンジしたが当たりはゼロ...。気配すらない状態...。風が止み、白波も立たなくなったので、ここで小休止。
再び白波が立ち始めたので、達人は過去に何度もヒラスズキを釣り上げたことがあるという、秘密のポイントへ連れて行ってくれた。しかし、満潮まではあと３０分。潮が満ちると足場がなくなってしまう。ヒラスズキをゲットして、スタジオの所さんにお届けすることはできるのか？
波がザバザバと打ち付け、徐々に足場がなくなってくる中、ハットリの竿が遂にヒット。達人が「ゆっくり」を連呼するほど、ハットリは大興奮。網を持つ名人も見失ってしまうほどの大波が打ち付けたが、ハットリと息を合わせてようやくすくい上げた。
幻の魚を釣り上げたハットリは「やばい！泣きそう」と、感動もひとしお。達人は「努力が報われましたね」と褒め称えた。
スタジオへ届けられたのは、ハットリが釣り上げた「極上の海の幸」、体長４１センチのヒラスズキ。
うま味の強いヒラスズキを「江戸前鮨服部」の服部彰夫さんは、よりうま味を引き出すために昆布締めに。ヒラスズキと昆布のうま味が絶妙なバランスとなる絶品メニュー「ヒラスズキの昆布締め」を食べた所さんは、「ずっ～と噛んでいたい」と、その美味しさに笑みを浮かべた。
続いては、「ヒラスズキのみぞれ唐揚げ」。脂の多いヒラスズキは、火を入れることでふわっとした生とは異なる食感を楽しめる。スタジオで食べた、ゲストの鈴木杏樹は「魚と思えない」と、ふわふわとした肉厚な身を堪能した。
お次はフレンチに。「L'orgueil」の加瀬史也さんは、皮面を強火でカリカリに焼き、身はさっと火を通して３００℃のオーブンに１分間入れた。こうして出来上がった「ヒラスズキのロースト」は、外はカリカリで中はクリーミーという絶品フランス料理！
ヒラスズキの出汁とバルサミコ酢を煮詰めた特製ソースをかけていただく。
スタジオで食べた所さんは、「なんなら『夕方に魚を食べよう！』って番組に名前を変えてもいいよ」と大絶賛だった。

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