ナゼ、専門店!?30種類のハンバーガー&わらび餅~大阪

4分でわかる ミント!

2020/03/24 14:00

 3月11日(水)に放送された情報番組「ミント!」(MBS)内の企画、「わざわざグルメ調査隊」で取り上げた店が話題になっている。その店とは、30種類も出す「ハンバーガーショップ」と、手土産などにぴったりの「わらび餅」だけで商売している和菓子店だ。「なぜ、30種類も?」「なぜ、わらび餅だけ?」など、気になる“わざわざ理由”に「関西のグルメ王」シャンプーハットてつじと辻沙穂里アナウンサーが迫った。

気づいたら30種類以上

 一軒目は大阪・西区にある「バーガリオン」。「気づいたら、30種類以上になりました」というのは、オーナーシェフの西村周平さん(36歳)。元々、医療機器メーカーに務めていた西村さんは、8年前に脱サラをして店をオープン。店はハンバーガーマニアにはたまらない人気のハンバーガー專門店だ。

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 店に入るとすぐに、てつじが「もしかして、ひとつの漫画、めっちゃ好きですか?」と質問した。店内の壁などに、「ジョジョの奇妙な冒険」(1986年から連載が始まり、累計発行部数が1億部を突破している超人気漫画)の、イラストなどが飾られていたからだ。「ジョジョ」ファンにはお馴染みになっているという。

 そして、「僕も好きで、ジョジョの事しゃべりたいんですけど...」と言い出したてつじ。しかし、「葛藤があります。『おい、てつじ!お前、芸人ならば好きな事、好き勝手にしゃべればいいじゃないか!』というのと、芸歴20年、見ている人の事を考えてコメントせなアカンので...。ごめんシェフ。ジョジョの話をしたいけど、視聴者とるわ!」と言って、話題はすぐに「ハンバーガー」に戻した。

シルエットにやられる!

 30種類以上の中から、西村さんがオススメするのは「ダブルチーズバーガー」(1,700円、税込み)と「パイナップルチーズバーガー」(1,320円、税込み)。まずは、てつじが「パイナップルチーズバーガー」を試食した。その味とは...

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 「パイナップルの程よい酸味が、お肉のパンチをおさえて『もう一口食べたいな』と思わせるのがこのパイナップルです!」と感想を。そして、何よりもハンバーガーの"フォルム"が、絵に描いたように美しかったため、「シルエットにやられますわ!」とコメントしたてつじ。

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 次に辻アナが味わった「ダブルチーズバーガー」は、「ボリュームありますね!美味しい!ダブルチーズがガツンときます!この断面が食欲を誘います」とニッコリ。この店のハンバーガーのパティは、「和牛」と「オージービーフ」を交配した高級品種を使用。バンズは、国産小麦を使用し、トッピングは30種類以上ある。

バーガーの「顔」と「背中」

 そして"わざわざ理由"を、てつじはこう見立てた。「漫画にハマったシェフは、漫画みたいなハンバーガーを作りたくて、気がつけば30種類以上になっていた」とした。・・・これが、「ほぼ正解」だった。

 西村さんは「(バーガーの)フォルムが好き過ぎて30種類を超えてしまいました。美しいシルエットを探していたら30種類超えました」とコメント。味はもちろん、ハンバーガーの「見た目が大好き!」という西村さん。こだわりも強く「ハンバーガーには『顔』があります。写真撮る時、結構『背中』で撮る人もいて...『顔』で撮って欲しい」と熱く訴えていた。

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 「ジョジョの話、せんのかーい!」と思った方と、ハンバーガーの「顔」と「背中」については、ぜひ、店を訪れて西村さんに直接聞いてみて。

わらび餅

 次に登場した店は、「売り切れご免!わざわざ『わらび餅』一本で勝負する店」と題して、大阪メトロ中央線「堺筋本町駅」から歩いて3分のところにある「本煉菓子 炊蓮isshin」。

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 「この店って、売り切れたら終わる所ですよね?僕、何度か手土産で持っていったことがあります」とてつじ。まだ、店構えも何も紹介されていなかったが、このてつじのコメントだけで、「すぐに買いに行こう!」「食べたい!」となった瞬間だった。

 この店の和菓子職人・濱田一信さん(41歳)は、京都の老舗和菓子店で13年間修業した後、9年前に「isshin」の看板を掲げて独立。和菓子の中でも「わらび餅」にこだわりがあり、その種類は、カカオ・紅芋・塩アーモンド...など全部で13種類。

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 まず、てつじと辻アナは「深煎りきなこ(12切れ)」(680円、税込み)から試食。「美味しい!トロけました!液体!? ほぼ液体です」と言い切った辻アナ。わらび餅の柔らかさがよく伝わった。一方、てつじは「『美味しい』って漢字は、『美しい・味』って書くでしょ?まさに、そんな味です」とコメント。

飲むわらび餅!?

 そして、次に味わったのは、入店前、てつじと辻アナが気になっていた張り紙「わらび餅は飲み物です」の「飲むわらび餅」だ。作り方は、細かく切ったわらび餅をカップに投入し、ミルクを注ぎ、自家製フレーバーシロップを流し込む。そこに、太めのストローをさして「わらびもちはのみものです 抹茶ラテ(550円、税込み)」と「ロイヤルエスプレッソ(550円、税込み)」の出来上がり。

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 辻アナの感想は「喉にちゅるんと入ってきます!」。てつじは「わらび餅が、一列に整列して入ってきました!めちゃめちゃ旨い!わらび餅の主張している感が、エスプレッソとめちゃ合います!」と満足していた。

3・11

 そして、てつじの見立ては「和菓子職人として、和菓子を極めると、一番頂点は、『わらび餅』だと気づいた。それで、専門店をやっている」としたが・・・不正解。正解は...「あるおばあさんとの出会いで...」と切り出した濱田さん。

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 修業時代、「日本画」と「和菓子」を融合させた個展を開いていた濱田さんは、その個展で手作りの「わらび餅」を振る舞っていた。

 そこに「あるお客様のお母さんが病気で何も食べられない方で、僕の『わらび餅』だけは食べてくださっていたんですが...。3・11の(東日本)大震災が起こった次の日に個展をやる事を決めていましたけど、わらび餅は作らずに展覧会を見てもらうだけにしようと控えめにしようとしたところ、またそのお客様が来てくださって...」と振り返り、続けて「そのお客様が、『わらび餅を食べてくれたお母ちゃんが亡くなったから、今日は仏さんにお供えしようと思って。今までありがとう』と言って、泣いて喜んでくれたんです...。ほんで、その時、なんで『わらび餅』を作らなかったのかって凄い罪悪感で...」と。

 強い自責の念から「わらび餅」専門店をオープンさせたという心優しい濱田さん。

手土産に喜ばれる「isshin」のわらび餅は、このエピソードも添えると、より美味しさに深みを感じるかも知れない。

    ◇

 「わざわざグルメ調査隊」は、情報番組「ミント!」(毎週月~金 午後3時49分放送)で毎週水曜日に放送している企画。「なぜ、わざわざこの場所で?」「なぜ、輝かしい経歴を捨てて店をオープンしたの?」などの"わざわざ"の理由を、シャンプーハットのてつじがその場所を訪れ調査する。

https://www.mbs.jp/mint/info/wazawaza/

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