毎日100種類のパンを焼く店& 絶品「神戸ビーフ」牛丼店~"わざわざ"の理由は?in神戸

4分でわかる ミント!

2019/12/17 20:30

 12月4日(水)放送の情報番組「ミント!」(MBS)で紹介された2軒の店が話題になっている。その店とは、兵庫県神戸市内にある「毎日100種類のパンを焼くパン店」と「連日大行列なのにひとりで店を切り盛りする牛丼店」だ。神戸は「パン激戦区」。そこで大人気のパン店と、「神戸ビーフ」の絶品「牛丼」の店を取り上げた。リポーターは、シャンプーハット・てつじと辻沙穂里アナウンサー。「わざわざグルメ調査隊」というタイトルで、「なぜ、前職のキャリアを捨ててこの店を?」「なぜ、この場所で飲食店を?」などの疑問についてリサーチする

豊富な種類が口コミで話題に!

 てつじと辻アナは、JR元町駅から県庁へ向かう途中にある「パネ・ホ・マレッタ」を訪れた。2年前にオープンしたこの店は、種類の多さが口コミで話題となり、パン激戦区の「神戸」であっという間に人気店となった。取材したこの日もひっきりなしに客が来ていた。コーナー冒頭、てつじが「今、食パンだけで商売している店もあるのに大丈夫?」と心配...。見ているこちらも同じく「大丈夫?」となったが、一日平均2000個も売り切るというから驚きだ。

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感動する味!

 オーナーの西脇健介さん(42歳)は、文字通り"所狭し"と動き回っていた。そして、おもむろに「今から炙っていきます!」といい、焼き上がったパンの表面をバーナーでこんがり焼いていた。

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 あまりにもパンの種類の多さに「正直、もう数えてないんちゃいます?」とてつじがいうと、「100なんぼまでは数えてないですね。100以上というのは分かるんですけど。作るもんもコロコロ変えるので。思いついたら取りあえず作って、美味しかったらそのまま商品にします」。とにかく、このインタビュー中でもせわしなく作業するオーナーの西脇さん。従業員も黙々と働いていた。

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 そんな100種類以上もの中から西脇さんがイチオシする商品は「クロックムッシュ」。日替わりで具材は、キノコ・バジル・カレーなど6種類もある。てつじは一番人気の「ムッシュ ドゥ アメリケーヌ(291円税込み)」を試食した。「美味しいというよりも感動する味!海老の香りがすごい!」と感想を。

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 また、店の人気第二位の「ダマンド アールグレイ(270円税込み)」を味わった辻アナは、「アールグレイの香りがすごいです!」とニッコリ。クッキー生地にクロワッサンを重ねたパンの中には、紅茶のクリーム・カスタード・チョコが入っている。「クッキーを食べているのか?パンを食べているのか?スイーツなのか...よく分かんなくなってきました」と独特な表現で絶賛していた。

早く売れたかった

 そして、てつじは、「わざわざ毎日100種類ものパンを焼く」理由をこう見立てた。「最終的に一種類のパンを作るために試作品で100種類を焼いている」。オーナーの答えは「取りあえず、早く売れたかった」だった。   

 西脇さんは20歳の時にパン修業を始めた。独立を夢見ながら6店舗を渡り歩き、ようやく20年修業した節目に店の立ち上げを決意。その時、すでに40歳だったため、遅れを取り戻そうと新しいパンを考案し続けたという。それが実を結び、たった2年でパン激戦区の「神戸」で大人気のパン店となったが、西脇さんは「未だにビビってます・・・」と打ち明ける。

 「種類が多いとお客さんも喜んでくれるので楽しいです。神戸はクラシカルでベーシックなパンが多いので、そんな中で、変わった面白いパンを毎日出していたら、知らん間に100種類になってました。どれを取っても美味しいって言えるように日々考案しています」と話していた。

神戸ビーフの牛丼

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 次に登場したのは「神戸ビーフ」を使った「牛丼」を提供する店・神戸牛丼「広重」。昼時は、いつも大行列なので、今回の調査はかなり気になる。取材は午後1時30分だったが、上海・千葉・大阪...と遠方から訪れた人が並んでいた。「並んででも食べたい!」と大人気店だ。
てつじと辻アナも早速、列に並ぶことに。そこで、てつじらの前に並んでいた女性に話を聞くと「いつもここを通っているんですけど、来たことなかったんで、今日は!!」と気合が入っていた。

 この店のタイトルは「連日大行列なのにわざわざひとりで店を切り盛りする牛丼店」。客席数は10席。オーナーの菱井宏重さん(48歳)が、配膳、調理、会計...すべて一人で切り盛りしていた。バイトを一人入れるだけで待ち時間も変わってくるのでは?と思うのだが...。

絶品 牛丼!

 てつじと辻アナが列に並んでいる間、列の前の人や後ろの人々と仲良く「撮影会」をしていた。「こうやって並んでいるとめっちゃ仲良くなりますね」とてつじ。そして、店から出てきた人に待ち時間を聞くと「1時間半くらいだった」という。牛丼一杯に1時間半待ちとはすごい。
ようやく、てつじらも店内へ。「牛丼 並盛り(1,500円税込み)」をオーダーした。

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 テーブルへ運ばれた牛丼を見たてつじは「わあ!綺麗!美しい!肉の脂の香りと割り下の香りがすごい!」と大はしゃぎ。さらに卵を付けるとすき焼き風になるということで、てつじも卵をつけて試食。

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 ここでも、「食べたら終わりますよね!この映像!全身で美味しい!」とはしゃぐてつじ。画面いっぱいに映し出された「牛丼」を見ると、「絶対に食べに行こう!」「食べたい!」となるほど美味しそうだった。

女子高生が・・・

 てつじの見立てだが「あえて行列を作る事で、お客さん同士をつなげている」だった。並んでいる時の「写真撮影会」で、てつじらは列の前後の人とかなり親しくなっていたからだ。しかし、この見立ては不正解。

 「オープン当初、高校生の女の子が友達同士で、お小遣い貯めて来てくれたことがありました。高校生にしたら"牛丼1,500円"はお高い。それを貯めて来てくれたと思ったら嬉しくて」と菱井さん。その時の嬉しさが今もまだ強く残っているという。

 さらに、神戸出身の菱井さんは、世界に誇る「神戸ビーフ」をより多くの人に広めたいと、仕入れた肉の部位によって煮込み時間を変えるなど「究極の1杯」を作るための妥協も許さない。
「スタッフを1人でも入れてしまうとどうしても人件費がかかってしまいます。そうなるとこの値段(1,500円)では中々難しいです」。本当は「出来れば2,200円くらいは」と笑顔で話していた。

 この放送でさらに大行列になると思うが、てつじと辻アナのように「撮影会」をしたり、前後の方とおしゃべりでもするとあっという間に待ち時間が過ぎるのではないだろうか。

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「わざわざグルメ調査隊」は、情報番組「ミント!」(毎週月~金 午後3時49分放送)で毎週水曜日に放送している企画。「なぜ、わざわざこの場所で?」「なぜ、輝かしい経歴を捨てて店をオープンしたの?」などの"わざわざ"の理由を、シャンプーハットのてつじがその場所を訪れ調査する。

https://www.mbs.jp/mint/info/wazawaza/


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