京都「格安コース料理」& 「美しすぎるトースト」が登場!

4分でわかる ミント!

2019/12/04 16:30

 「看板を出さないのはなぜ?」「前職のキャリアを捨ててまでしてなぜ、店を?」など、飲食店の店主にまつわる「なぜ?」について調査する企画「わざわざグルメ調査隊」(情報番組「ミント!」(MBS)の水曜企画)が話題だ。リポーターは、シャンプーハット・てつじとMBSの辻沙穂里アナウンサー。11月27日(水)は「わざわざ看板を掲げずに営む創作料理店」と「美しすぎるトーストが話題のカフェ」の調査のために、京都を訪れた。

コース料理がお値打ち価格

 最初に登場したのは「看板を掲げずに営む創作料理店」。辻アナが「このお店は、創作料理がコースで楽しめて品数も多く、しかも!お値段が安い!」と説明した店は、京都市下京区室町通にある「創作料理とおすし 希味(のぞみ)」。辻アナの説明だけで、かなり「食べに行きたい!」となった。店はタイトル通り、看板を掲げていない。入り口はのれんだけ。町家風で、いかにも「京都らしい」風情ある佇まいだった。

五ヶ国語が堪能

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 店に入ると出迎えたのは、オーナーシェフの藤原一潔さん(72歳)と、ホールを取り仕切っているマネージャーの加藤城次郎さん(61歳)。

 藤原さんも加藤さんも洗練された上品な雰囲気だ。まさに「ジェントルマン」という表現がぴったりで、彼らが醸し出す雰囲気と、もともとは呉服店だったという町家を活かした内装の雰囲気がベストマッチしていた。加藤マネージャーは、スペイン語・イタリア語など五ヶ国語も操れるという。「前職が国際交流のプログラムを作っていました」と穏やかに話す加藤さん。

 早速、二人は来店した客の大半がオーダーするという、「おまかせランチコース」を注文した。

10品のコース

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 人気の「おまかせランチコース」は、可愛い「手毬寿司」から、旬の食材を使った「鰆のタタキ生姜ソース」に、「鯛の酒蒸し菊花餡」などなど全部で10品のコース。なんと、お値段は2,000円という。中でも「関西のグルメ王」と呼ばれるてつじらが驚いたのは、「リゾーニのグラタン」。

 「リゾーニ」とはイタリア語で「リゾット」。「米粒のようなパスタを使った料理です」と、加藤さん。一口味わった辻アナは「オムレツ・グラタン・パスタを混ぜたような感じです!」とニッコリ。
次にてつじは「鰤と大根の味噌シチュー」を試食した。お味は「ほどよく味噌や!すごく美味しい!味噌やから鰤がめっちゃ合う!けど、視覚的はビーフシチューやからビーフシチューを食べている感じ!ただただ美味しい!」と絶賛していた。

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弟子に人気店をそのまま譲った

 オーナーシェフの藤原さんが「なぜ、看板を掲げずに店を営んでいるのか?」について、てつじはこう見立てた。「マネージャーの加藤さんにファンクラブがあるので看板は要らない」だ。

・・・ハズレ!!正解は「私には弟子がひとりいるのですが、独立するということで弟子の邪魔をしたくなかった」と、淡々と話し出した藤原さん。藤原さんは以前、京都で「エッセン」という人気レストランを経営していた。そこで、10年間共に働いてきた弟子の菱田太士さんが「独立と結婚」することとなり、結婚祝いを兼ねてそのまま店を譲ったという。「一から店を探したり、お客さんを(店に)つけたりするのも大変でしょ。それで、私が他を探したんです」。続けて「(譲った店の)場所が、比較的に近くて...それで私が大々的に店をオープンすると可哀想じゃないですか。やっぱり、あとからできたお店をやった方がお客さんの注目を集めるので。それで、看板無しで、ひっそりとお店を開けたんです」と、"師弟愛"溢れるコメントをした。さらに、「フレンチだとバッティングしてしまいますので、創作料理にしました」と、付け加えた。

 弟子の菱田さんについて、「本当に一生懸命にやっていましたから。真面目で性格も良くて」と藤原さん。この時、菱田さんとの2ショット写真が紹介されたのだが、その写真からも愛弟子・菱田さんの「性格の良さ」が滲みでていた。

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SNSで話題のトースト

 次の店は、SNSで話題の「美しすぎるトースト」を提供する店「CAFE attomos.(カフェアットモス)」。この店は取材拒否の割烹料理店が展開するカフェという。店のオーナーは今裕子さん(36歳)。てつじも言っていたが、割烹料理店のカフェなので、京風の「町家造り」と思いきや、意外にも外観は普通の「喫茶店/カフェ」という雰囲気だった。

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一番の理由は...

 二人は、話題の「美しすぎるトースト/柿トースト(1,300円+消費税)」と、「だし巻きサンドイッチ(800円+消費税)」をオーダーした。

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 柿トースト」は、旬の柿をおよそ2mmの薄さにスライス。それを1枚1枚丁寧にバラの花びらに見立てて重ねる。トーストには真っ白なオリジナルソースがかかっていて、その上に大輪の美しい"柿のバラ"が咲いている。まさに"インスタ映え"するトースト。試食した辻アナは、「舌に柿がまとわりつきます!美味しい!」。

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 次に、「だし巻きサンド」を味わったてつじは、「ダシ、強、旨っ!(パンに塗っている)味噌がすごく合います!」。

 そして、この店の見立ては「本店の割烹料理店で働く為の修業の場」としたてつじ。しかし「違います!」だった。「1番の理由は、カフェを知らないお客さまにも安心して来ていただけるお店を作りたかった」と今オーナー。「割烹に来るお客さまの中には「カフェ」を知らない人が多くいてます。ここの大家さんや年配の方から『こんなん食べたことがない』って喜んでもらえました」と。てつじの見立て「修業の場」ではなく、「むしろ、腕がないとこのカフェのシェフは無理ですね」。繊細な「美しすぎるトースト」を見るとうなずける。一度食べてみたいが、今回は、本店の「取材拒否の割烹料理店」が気になって仕方がない。

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「わざわざグルメ調査隊」は、MBSの報道番組「ミント!」(毎週月~金 午後3時49分放送)で毎週水曜日に放送している企画。「なぜ、わざわざこの場所に飲食店が?」など"わざわざ"の理由を、シャンプーハットのてつじがその場所を訪れ調査する。
https://www.mbs.jp/mint/info/wazawaza/


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