"裏谷四"の超人気「スパイスカレーの店」&谷六の古民家カフェ

4分でわかる ミント!

2019/11/11 16:50

 「取材拒否の店がメディア初登場!」はかなり期待するが、その真逆の「ほとんどの局が取材済の超人気店」も同じくらい気になる。そこで、関西で夕方に放送している情報番組「ミント!」(MBS)の水曜企画「わざわざグルメ調査隊」が超人気店を取り上げ話題になっている。リポーターは関西のグルメ王・シャンプーハットのてつじと辻沙穂里アナウンサー。超人気店の知られざる“わざわざ”の理由を徹底取材。


超人気カレー店!

 超人気店というのは、大阪・谷町四丁目にあるスパイスカレー店「バビルの塔」。「バビルの塔は梅田(大阪北区)にも2号店出していますし、スパイスカレーの走りのお店ですよね」とてつじ。確かに「カレーが食べたいな」となると必ず候補の1つに入ってくる店だ。「在阪のテレビ局は全局取材済」の超人気店なので、「店の情報はもう知っているよ!」と、ちょっとこの記事に興味がなくなった方、続きを読んでほしい。

 コーナーの冒頭「シェフの歴史も調味料!」とてつじは言っている。この「わざわざグルメ調査隊」は、「なぜ、こんな場所で飲食店を?」「華麗な前職のキャリアを捨ててまでなぜ、この店をオープンさせたのか?」などを調査するコーナー。店情報というよりは、店主の過去や店に対する思いなどを取材しているのだ。

裏谷四

 今回のテーマは「元バンドマンがわざわざオープンした超人気カレー店」。何度かこの店を取材しているというてつじでも、この店のオーナー福田拓史さん(44歳)に「バンドマンを辞めてカレー店をなぜオープンさせたのか」などの理由は聞いていないという。福田さんが店をオープンさせた7年前は、大阪の谷町四丁目にはカレー店があまりなく、勝手に"裏谷四"と命名して「スパイスカレー」を盛り上げたという。今では「カレー激戦区」で知られる街となった。

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木製のスプーン

 まずは、オーナー自慢のカレーの試食から...と思いきや、その前にてつじが「カレースプーン」についてうんちくを語りだした。「スパイスカレーのところに来たら『スパイスは何種類使っているんですか』...みたいなアホな質問したくなるけど、それって映画監督に『この映画は俳優何人出ていますか?』って聞いているのと一緒。『なんでこのカレーにこのスプーンなんですか?』と聞かないと!」。

 この店のスプーンは木製。「最終的に1杯のカレーを作るのはこっち(口の中)やから!」というてつじの最後の言葉に福田さんがこう答えた。「おっしゃる通りです!」と。続けて「ベストは『木』のスプーンになる。金属って味がするじゃないですか...。木製のスプーンはぶ厚いのが多くて薄いのを探していたら『これや!』って」と福田さん。すると、てつじが「スプーンの厚みとかで一気に味が変わってくるからね。舌触りとかも変わってくる!」と付け加えた。「スパイスカレー店はスプーンにこだわる」だ。

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常連・サンプラザ中野くん

福田さんは、バンドマン時代から今でも爆風スランプのサンプラザ中野くんと親しくしているという。「サンプラザ中野くんはビーガン(絶対菜食主義)。豆のカレーは完全にベジタリアン仕様。動物系が入っていませんので、よく食べに来られます」と福田さん。

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 店は「肉カリー(肉ベース)」/「豆カリー(野菜ベース)」の2種類を日替わりメニューで提供しているのだが、ここでようやく、てつじと辻アナは肉カリー「マトンキーマカレー・デラックス」×豆カリー「ほうれん草と袋茸」(あいがけ1,000円 税込み)をオーダーした。一口味わったてつじは「木のスプーンが舌触り良くて優しく運んでくれる。辛いというよりはマトンの甘みがきますね。その甘味を引き出すためにスパイスで軽く辛くしている。元バンドマンが作るようなカレーではない!」と大絶賛。

イヤイヤ始めた店...

 てつじは"わざわざ"の理由として、福田さんがサンプラザ中野くんと親しくしているということから、「昔、爆風スランプのサポートメンバーだった。その時にケータリングで作ったカレーが大好評だったので、バンドマンを辞めてカレー店をオープンさせた」と見立てた。

 答えは...「全然違います」と福田さん。「僕は長いこと仕事していなかった時期がありまして...」と語りだした。「どうしても仕事をしたくなかったけど、二人目の子どもが生まれた時に(仕事をしたくないことを)何て言ってかわしたらいいのか分からなくなって、『店やるわ!』と言いまして...」と、思いつきで言ったという。バンド解散後は何も長続きせず、二年間無職だった福田さん。「実はイヤイヤ始めた」と明かすが、妻や家族の支え(理解)もあって大阪を代表するスパイスカレーの店に成長。「イヤイヤ」でもこの店をオープンさせてくれて良かった。

昨夜、考えてきました!

 このコーナーは二本立て。次に登場した店は大阪・谷町六丁目にある「アメリカ人がわざわざ古民家でやっているカフェ」。そのカフェ「Lキッチン」は、古民家ということで風情ある佇まいだった。しかもかなりおしゃれなので"インスタ映え"間違いないだろう。

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 てつじと辻アナが店に入ると迎えたのは、ネイサン・ハウレットさん(34歳)。アメリカ・バージニア州出身の彼は、大学の時のアジア研究をきっかけに日本に興味を持ち、英会話講師として来日。そして、一年前に古民家を改装しカフェをオープンさせた。「特に古民家にはこだわってなくてパーティーが好きだから。店はたまたま(騒いでも大丈夫な)前と横が空いていたのでここに決めた」とハウレットさん。10年前にBARで知り合った日本人女性と結婚。現在は二人の娘にも恵まれ幸せな家庭を築いている。

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 そんな、ハウレットさんが作る店の人気トップ2の料理「サーモンとクリームチーズのベーグル(1,200円 税込み)」と「レモンバターソースパスタ(1,200円 税込み)」をオーダーした二人。
試食した辻アナは、「(ベーグルの)生地がすごく弾力あって甘みがあります。中のスモークサーモンとチーズのしょっぱさが丁度良くまじわって美味しいです!」と一気にコメントした。
意外だ。いつもの辻アナは間を取り考えながら食レポするのだが、今回はかなり流暢だった。「すみません!昨日の夜考えてきました」と"テヘッ・ペロッ"という感じで打ち明けた辻アナ。

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 「わざわざグルメ調査隊」は、MBSの報道番組「ミント!」(毎週月~金 午後3時49分放送)で毎週水曜日に放送している企画。「なぜ、わざわざこの場所に飲食店が?」など"わざわざ"の理由を、シャンプーハットのてつじがその場所を訪れ調査する。

https://www.mbs.jp/mint/info/wazawaza/

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