工場跡「チョコ専門店」&世界でここだけ「チュロス専門店」

4分でわかる ミント!

2019/11/02 10:00

 MBSの情報番組「ミント!」で、「なぜ、こんな場所で飲食店を?」「前職のキャリアを捨ててまでなぜこの店を?」などの疑問を取材する「わざわざグルメ調査隊」というコーナーがある。毎回、「へぇ~」「そうなんだ!」と驚く理由が飛び出すのだが、10月23日(水)の放送では、世界ここだけしかないという“チュロス専門店”と、人気チョコレート専門店の店主が登場した。“わざわざ”の理由を徹底調査。リポーターはシャンプーハット・てつじと辻沙穂里アナウンサーが務める。

自動車整備工場跡?

 今回の取材場所は大阪のビジネス街「本町」。「わざわざ自動車整備士を辞めて、イチから修業したチョコレート専門店」を取材するため、自動車整備工場跡の「チョコレート専門店」を訪れた。
この「自動車整備工場」と「チョコレート専門店」の文字の羅列は不思議な感覚になる。一体、「何キッカケ」で自動車整備士から「チョコレート職人」となったのか...。

百貨店バイヤーも注目の店

 チョコレート専門店「ショコラトリー ココ」の店前に来たてつじと辻アナ。てつじも言っていたが、外観は全く「元自動車整備工場」に見えない、スタイリッシュでおしゃれだ。この店のショコラティエは、整備士から転職した谷上誠二さん(47歳)。一粒一粒丁寧に作り上げているチョコレートは、まるで芸術作品のように美しい。このチョコを求め、連日多くの客が訪れる人気店。

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 早速、辻アナは40種類もの中から「アルマニャック(248円、税込み)」を選んだ。ブランデーが入って大人の味。一口味わった辻アナは「わあ。鼻に(お酒の香りが)きます!カカオとお酒の繊細な味。男性(ショコラティエの谷上さん)をチラッと見た感じだとこんな細やかな物を想像つかない」とコメント。確かに、店構えは全く「元自動車整備工場」には見えなかったが、ショコラティエの谷上さんは少々「元自動車整備士でしたか?」という雰囲気が残っていた。

 次にてつじが試食したのは、香り豊かなカカオ70%のチョコレート「パプアニューギニア(248円、税込み)」。このチョコは美しく、今にもチョコレートのいい香りが漂ってきそうだった。
てつじは「カカオ豆のほど良いほろ苦さが余計に甘みを引き立てるチョコレート」と感想を。さらに、繊細過ぎる味に「元整備士の人がここまで辿り着いたんですか!」と驚いていた。

1枚の写真で人生が変わった

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 「なぜ、自動車整備士を辞めてチョコレート専門を?」の理由について、てつじはこう見立てた。『映画「チャーリーとチョコレート工場」に影響されて店をオープンした!』

...ハズレ!!正解は「まだ整備士をやっていた22~23歳の時、本屋で友人が見ていた『新・チョコレート菓子』という本をチラッと横からのぞいて、載ってるチョコレート菓子の美しさにびっくりしまして...」と谷上さん。その時見た写真は「カフェ・ショコラ」というチョコレートケーキ。この一枚の写真に衝撃を受け、30歳になった時「今せんとアカンのちゃう?もう二度と無理なんちゃうか...」と自問自答。そこから一念発起し、リーガロイヤルホテルの製菓部門にアルバイト採用され修業したという谷上さん。一枚の写真に魅了されてから20年後の43歳の時に念願のチョコレート専門店をオープン。今や、有名百貨店のバイヤーも注目している話題の店となっている。

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チュロス専門店

 次の店は「世界でここだけの専門店」が登場した。それは、「チュロス専門店」。チュロスとは、主に長細い縦笛のような形状をした揚げパン・菓子で、スペインやモロッコなどで食べられている。日本ではあまりメジャーな菓子ではないが、最近はテーマパークや映画館などで販売されている。そんな「どこで売ってますか?」という感じでもあるチュロス専門店の「チュロカアーラ」は、大阪の靱本町にあった。

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予想外!

 店のオーナー・瓦英人さん(53歳)は、てつじと辻アナの目の前で本場スペインから取り寄せたというチュロスの太さを自在に変えることができる機械を使ってチュロスを揚げてみせた。「この機械はなかなか日本になくて...」と瓦オーナー。てつじらは早速、揚げたてのチュロスを試食するのだが......予想外の一皿が出された。

 それは、チュロスに生ハムが巻かれていた前菜のような一品「チュロス コン ハモン(400円、税込み)」。揚げ菓子に生ハムとは...。瓦オーナーは「おそらく、スペインでも甘くないチュロスは多分やってないです。こういう食べた方も美味しいんで」と満面の笑み。試食したてつじは「旨っ!生ハムだけじゃ食感は足りへんけど、チュロスが生ハムに食感という新しいステージをサポートしてる!」と大絶賛。

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 このほかに、チュロスをスープに浸した「スープチュロス(550円、税込み)」や、パスタ感覚で味わう「ショートチュロス レモンクリーム(500円、税込み)」などバラエティに富んだチュロスメニューを提供している。このほか、画面に映し出された「揚げたてのチュロスと合わせたら最高だろうな」となった、定番の「ホットチョコレート(400円、税込み)」もある。

雑誌の企画

 さて、てつじの見立てだが、「プロサッカー選手に帯同する料理人が本場のチュロスを広める店」とした。正解は「モヒートにあう料理を探していてチュロスに出会いました」と瓦オーナー。雑誌の企画で「モヒート」に合う料理の提案を依頼された時に「チュロス」を作ったといい、その時に食べた揚げたてのチュロスが「こんなに美味しいのになんで日本にないんだと思って...。スペイン大使館に問い合わたり、スペインに行ってチュロスの食べ歩きをして研究しました」。

 そして、昨年10月に「チュロス専門店」をオープン。今後は「チュロスの可能性を色々と表現していけたら」と締めくくった。シナモン味の甘いチュロスしか知らないので、ぜひ一度「生ハムで巻いたチュロス」は食べてみたいものだ。

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 「わざわざグルメ調査隊」は、情報番組「ミント!」(MBS 月~金 午後3時49分放送)で毎週水曜日に放送している企画。「なぜ、わざわざこの場所に飲食店が?」など"わざわざ"の理由を、シャンプーハットのてつじがその場所を訪れ調査する。

https://www.mbs.jp/mint/info/wazawaza/


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