MBS 毎日放送

2019年10月02日 20時30分 公開

「取材拒否」の人気ラーメン店! グルメ王・てつじの熱意に・・・

 路地裏や僻地などで見かける飲食店に「なぜ、こんな場所で?」と不思議に思ったことはないだろうか。そんな飲食店のワケを探る「わざわざグルメ調査隊」。夕方の情報番組「ミント!」の水曜日の人気コーナーでリポーターは“関西のグルメ王”として名高い、シャンプーハットてつじが務める。アシスタントは、辻沙穂里アナウンサー。9月25日(水)放送の舞台は、奈良・天理市の“取材拒否”のラーメン店。絶対に旨い名店なはずだが・・・

このコーナーの大ファン

 てつじは張り切っていた。いつも彼はどんなロケ収録でもテンションは高いが、この日は特に高かった。それは、先に記した取材拒否の店が登場するからではなく、なんと!取材を受けた理由が「このコーナーの大ファンだから」というのだ。店主は、元プロレスラーの井上猛さん(46歳)。このコーナーの主旨は「わざわざなぜ、この場所で飲食店を?」「なぜ、前職のキャリアを捨ててまで店をオープンした?」などの"わざわざの理由"を調査するのだが、井上さんは後者で取材。「『旨い/まずい』を伝えるコーナーではなくて、料理人の人間味、人間の味を伝えたかった!それが伝わった!」とてつじははしゃぎっぱなし。

ラーメン激戦区の天理

 奈良県天理市で「ラーメン店」を営んでいる井上さん。ここ天理市は「ラーメンの激戦区」で知られる。白菜がたっぷり入ったニンニクが効いたスタミナ系で、スープは「豚骨」と「鶏ガラ」がベース。「天理ラーメン」の熱烈なファンは多く、連日、遠方から"わざわざ"足を運んでくる人もいる大人気のエリア。そして、辻沙穂里アナウンサーと共に聞き込み調査を「天理本通り商店街」から開始したてつじ。人気店だけあってすぐに「力皇(りきおう)」と判明した。

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長蛇の列!

 昼の2時。ラーメン店「麺場 力皇」を訪れたてつじと辻アナ。ランチ時間のピークは過ぎているが、店の前は長蛇の列だった。てつじらも列に加わり順番待ちをすることに。待っている間、このコーナーの決まりことである「わざわざの理由」をてつじは見立てるのだが、今回はこう見立てた。「プロレスラー時代、全国行脚で見つけたご当地の味を再現した」。井上さんは、かつてはプロレスのメジャー団体で戦ったという元プロレスラー。人気者だったという。それを辞めて「なぜ、わざわざラーメン店をやっているのか?」は、店自慢の「力皇ラーメン(880円)」を食べてからとのことで、まずは、そのラーメンをオーダーした。

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 ボリューム満点でチャーシューのほか、つくねがトッピングされていた。ラーメンにつくねとは珍しい。麺に詳しいてつじは「この麺は天理ラーメンの太さではない。ご当地でいえば(新潟)燕三条系!新潟県の燕市と三条市で発祥したラーメン」とうんちくを披露。さらに、辻アナに「新潟って寒いよね。それでラーメンを冷ましたくないから"背脂"でシャッシャッて、油膜でフタするねん。そうして冷まさないようにするねんけど、出前いくと細麺はスープを吸って伸びてしまうから、太麺になってん」と力説した。この説をすぐに店主に確認すると「そうです。毎日、燕三条から直送してもらってます」と答えた。てつじの"読み"が当たり驚いた。

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愛を感じる

 コーナー冒頭から気になるのは、今までテレビの取材を断っていたのになぜこのコーナーは取材OKなのか。井上さんに話を聞くと、「てつじさんのラーメンに対しての愛を感じますので。一生懸命になってくれる人の取材はできる限り協力したい」と語った。さらに「今後、他の番組の取材は受けない。これが最後だと思います」と言い切った井上さんの言葉に涙ぐんでいたてつじ。

 本題の"わざわざ"の理由について井上さんはこう話した。「一番の理由は、ラーメンが大好きで自分でラーメン屋さんをやれば毎日ラーメンが食べられると思ったから」だった。井上さんは"ガタイ"がいい。小さい時からプロレスラーを目指していたかと聞くと、「いいえ。子どもの時は少年野球をしてました。元々体はデカイので、それが縁で相撲取りになりまして...」と話し出した。

 井上さんは実は、プロレスラーの前に力士をしていたと打ち明けた。同期は「若貴」「曙」「魁皇」がいたという。角界が華やいでいたあの頃だ。力士として順風満帆だった井上さんだが、引退をある日決意する。それは、その時交際していた女性(現在・妻)との交際を親方に反対されていたのが理由という。
「親方は親方で紹介したい女性がいたからだと思います」と井上さん。

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三沢光晴さんは今でも目標

 そして、元々やりたかったラーメン店をしようかと考えていた時に、プロレスの話がきたという。今は亡き当時、全日本プロレスの社長・三沢光晴氏が井上さんに「プロレスラー」の道を開いたのだ。「レスラーとかのレベルではなく、この人の下で働きたいと思った。"包容力"という言葉では足りないくらい仏様のような人でした」と三沢氏のことを振り返った。「全てを包んでくれる人で、今でも僕の目標の人でもあります。レスラーをやりたかったとかではなく、三沢さんがレスラーやってたからレスラーをした」と、三沢氏について井上さんは熱く語った。

 このインタビューの間、何度もインタビューを止めて寸胴鍋をまわしスープ作りの仕込みをしていた井上さん。「相撲とプロレスラーとラーメン屋を比べると、ラーメン屋が一番しいんどいです」と豚骨をガンガン潰しながら笑顔で答えた。「力士」をしていたという名残で入っていた「つくね」入りラーメンはホントに旨そうだ。"わざわざ"食べにくるほどのラーメンのようだ。

「わざわざグルメ調査隊」は、情報番組「ミント!」(毎週月~金 午後3時49分放送)で毎週水曜日に放送している企画。「なぜ、わざわざこの場所に飲食店が?」など"わざわざ"の理由を、シャンプーハットのてつじがその場所を訪れ調査する。

https://www.mbs.jp/mint/info/wazawaza/


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