有名百貨店のバイヤーが対決!! 伝統が生む"革新"スイーツ

4分でわかる ミント!

2019/09/19 16:30

情報番組「ミント!」の水曜日に放送している『バイヤーのコレ買いやー』。関西の二つの「有名百貨店のプロバイヤー」がそれぞれイチオシの商品を紹介し、バトル形式でプレゼンする。リポーターは、「かつみ❤さゆり」❤さゆりが務める。9月11日(水)の放送では、「老舗店が挑戦するスイーツ」をテーマに、「ジェイアール京都伊勢丹」と「高島屋 堺店」のバイヤーが対決した。

 「伊勢丹」のバイヤーは、二度目の登場となる佐伯博宣さん(37歳)。前回は「手土産対決編」で、京都の人気和菓子店の「新感覚もなか」をプレゼン。しかし、惜しくも敗北したため、「今日は絶対に負けられない!」とかなり気合が入っていた。

創業101年のわらび餅店

 先攻は、二回目登場の佐伯バイヤー。佐伯さんはバイヤー歴12年。和菓子売場の拡大を指揮し、関西で最大級となる「60ブランド」を統括した若きリーダーだ。そんな佐伯バイヤーが今回プレゼンするのは、京都市右京区にある「笹屋昌園」の新スイーツ。世界遺産の「龍安寺」のお膝元にある「笹屋昌園」は、創業101年の老舗店。この店の四代目・中西章斗さんが考案した「本わらび餅 極み(小)(1,188円、税込)」は、今まで100万個以上売り上げた大ヒット商品。その理由は、切り分けることができないほど「もちもち&とろとろ」とした弾力のあるわらび餅。希少性の高い国産の「本わらび粉」を使っているという。

もちとろ食感!

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 佐伯バイヤーがイチオシする商品は、この「本わらび粉」を使った「フルーツわらび餅」。大人気商品の「極み」を進化させたものというが...。「わらび餅×フルーツ」?佐伯バイヤーも「お客さんもどんな味なのかな?と、想像しづらいかと思います」と言っていた。

 作り方を四代目に聞くと、「『もちとろ』に仕上げます。練りすぎると"ムギュ"という食感になりますし、練らないと"ムニュ"という食感になります」と説明。かなり分かりにくい説明だったが、「これが職人のこだわりだな」と不思議な感覚で納得した。

 本わらび粉は30分練ると、四代目が目指す食感「もちとろ」になる。そして、これに合わせるフルーツが「完熟マンゴー」。盛りつけは、従来のわらび餅の概念を外し「ワイングラス風」の容器に入れるという。これは、佐伯バイヤーの発案。彩りも鮮やかで、パッと見は「わらび餅」には全く見えないオシャレなスイーツだ。

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 試食した❤さゆりは「ゼリーよりもしっかりしている!おおお~!めっちゃ美味しい!」と絶叫。叫んだ。「ホント、もちとろ!この"とろ"が、マンゴーの口溶けの"とろ"と一緒に溶けて、これは食べたことがないわらび餅です!」と絶賛した。「フルーツわらび餅(各756円、税込み)」のマンゴーは、9月末までの限定商品だが、ほかにメロンなどもあるのでオススメする。

創業330年の糀屋

 後攻の「高島屋 堺店」からは、バイヤー歴4年の奥田和明さん(43歳)。食品の全ジャンルを受け持つオールラウンドバイヤーで、堺店の期待を背負っての登場。その奥田バイヤーがオススメする商品は、こちらも世界遺産「百舌鳥古墳群」の近くにある大阪・堺市「糀屋雨風」から。創業330年で秘伝の製法で手作りされる麹と、それを使った味噌やしょう油などの「発酵食品」を販売している店。

 この店の16代目・豊田宣広さんは、5年以上前から先代の父親と共に蔵を守っている。現在28歳。16代目は、麹を使った料理を提供するカフェや、「味噌作り教室」なども展開する若きチャレンジャーだ。そんな16代目・宣広さんが開発した「甘酒プリン(573円、税込)」を、奥田バイヤーはオススメの逸品に出してきた。

ヘルシー・甘酒プリン

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 最近、甘酒は「飲む点滴」などといわれ注目されている健康食品。先に登場した「フルーツわらび餅」の「もちとろ」に惹かれ食べたくなったのは「わらび餅」だったが...「体に良い+美味しい」となれば「甘酒プリン」が気になって仕方がない。

「麹という素晴らしい可能性を秘めたものを多くの方に知って欲しくて、小さい子どもも食べやすいプリンに作ってみようかと思った」と、「甘酒プリン」を考案した経緯を語った16代目。

 一口食べた❤さゆりは「なんて優しい。しっかりと甘酒を感じます」。ヘルシーさにこだわった「甘酒プリン」は、一切砂糖を使っていないという。その作り方は、蒸した米に麹を付着させて発酵。この時、米をエサにして甘みを作り出す。この自然の"砂糖"=麹と、水だけで作った甘酒をかき混ぜ、牛乳と生クリームを合わせると「甘酒プリン」の出来上がり。

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「フルーツわらび餅vs甘酒プリン」の対決の行方は?

 今回は、審査するシャンプーハットのこいでらは「決勝戦やな、これ」といい、いつもよりジャッジに時間がかかっていた。そして、プレゼン対決の結果は、「甘酒プリン」だった。後攻の方が印象に残りやすいから勝ったのでは?というイメージだったが、リベンジ・再挑戦だった佐伯バイヤーは残念...。またしても敗北。前回、来店客から「なんで負けたんだ!とお叱りを受けた」といっていたが、負けても勝っても商品を買い求める客が大勢いるようで、今回もおそらく、多くの客が「フルーツわらび餅」を買いに「ジェイアール京都伊勢丹」を訪れるだろう。その時は、佐伯バイヤーに「どうして負けたんだ!」とは言わず、次に期待していただきたい。

「バイヤーのコレ買いやー」は、情報番組「ミント!」(毎週月~金 午後3時49分放送)で毎週水曜日に放送している人気コーナー。関西を代表する2つの百貨店のプロバイヤーが今一番オススメしたい商品をプレゼンし、"ガチンコ"対決する。

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