台湾で"日本製"カレーパンが流行中!!

4分でわかる ミント!

2019/08/19 13:00

 路地裏や僻地などで見かける飲食店に「なぜ、こんな場所で?」と不思議に思ったことはないだろうか。そんな飲食店のワケを探る「わざわざグルメ調査隊」は、夕方の情報番組「ミント!」の水曜日の人気コーナーでリポーターは“関西のグルメ王”として名高い、シャンプーハットてつじが務める。8月7日(水)の放送では、日本を飛び出し台湾へ!台湾で「カレーパン専門店」を経営している日本人を訪ねた。

「わざわざグルメ調査隊」の今回のテーマは、「"わざわざ"台湾でカレーパン屋を経営するシェフ」。日本人にとってカレーはもはや『国民食』といっても過言ではない料理。「カレーパン」も日本人にとっては定番商品だが、日本人好みの「カレーパン」をなぜ、わざわざ台湾で販売しているのか?お店のある台中へ向かう。

タピオカミルクティー発祥の店

 台中といえば台北から台湾新幹線で約1時間、最近日本で大流行しているタピオカミルクティー発祥の店「春水堂」の創始店がある。調査隊のてつじと辻アナウンサーは「カレーパン専門店」について調査する前に、「春水堂」を訪れた。そんな中、てつじはタピオカミルクティーを飲んだことがないことを素直に告白。

「チュートゥトゥトゥトゥ」

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 1983年に創業された「春水堂」は、台湾で45店舗を展開。「タピオカ」は、キャッサバという南米原産の芋の一種のデンプンから作られている。辻アナは早速「タピオカミルクティーMサイズ 110元(約385円)」と、別注の「追加タピオカ10元(約30円)」をオーダー。

 そして、辻アナはタピオカミルクティーを初めて飲むてつじに飲み方を伝授。「ストローは一番底につけないでください。グラスの底についちゃうと液体だけドンドン減ってしまって最後タピオカが飲みづらくなっちゃうので」と辻アナ。続けて「(グラスの)上から2/3のところにストローをキープして、吸ってください。で、チュートゥトゥトゥトゥトゥと吸ってください。チューはミルクティーで、トゥトゥはタピオカです」と、"辻アナ先生"に言われる通りにタピオカミルクティーを飲んだてつじは「美味しい!巨大なタピオカが一個来たみたいな」と無邪気に喜んでいた。

大人気!"インスタ映え"する村

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 次に二人が訪れたのは、「春水堂」から車で30分のところにある御年97歳の老父が家に壁や道路にカラフルな絵を描いた観光スポット「彩虹眷村(さいこうけんそん)」。通称"虹の村"。鮮やかな色使いとキュートな画風が最近"インスタ映え"すると大人気になっている。連日多くの観光客が訪れている人気の観光地。

 ここでようやく「カレーパン専門店」について地元台湾の方に聞き込み調査を開始。お土産店のスタッフから「最近は忙しくて通ってないけど、お店にカレーパンの看板が出てたよ」と場所の情報が。なぜ"わざわざ"台湾で日本人がカレーパンの店をしているのか聞くと、「いま台湾中で日本食のブームだからもしかしたらその影響で、日本のカレーパンが人気になるのかも知れないね」と予想していた。

 そして、てつじの見立てはこうだ。「台湾のタピオカ業者が日本食ブームにのり新商品開発として『カレーパン』に目を付けた...カレーパンの生地は小麦粉じゃなくてタピオカの粉で作っている」。

フレンチのシェフ自慢のカレーパン

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 カレーパン専門店「渡辺屋カレーパン」の佇まいはかなりスタイリッシュだった。店内はカレーパンが並んでいる日本のベーカリーショップのような感じではなく、レストランだった。この店のオーナーシェフの渡辺恭利さん(51歳)は、フレンチならではの視点で緻密に計算されたカレーパンが自慢という。てつじと辻アナは「和牛カレーパン」と「ポークチーズカレーパン」(共に85元(約300円)を試食。

 その瞬間、「サクッ」「サクサクサク」と思った以上に「サクサク」した音が聞こえたので、二人の食レポを聞くまでもなく「かなり美味しいカレーパン」ということが伝わった。しかも、カレーの味が「旨味がしみ込んでる!ビーフシチューをトロトロにした感じ!めちゃめちゃ旨い!」とてつじは絶賛していたので、ますます食べたくなった。

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「台湾にカレーパンないよな」

 渡辺シェフが台湾でなぜ「わざわざカレーパン屋なのか」の理由だが、料理人を目指すキッカケが「大失恋」を経験したからという。傷心した渡辺シェフは仕事を辞めて33歳で米・ニューヨークへ。その時知り合った中国人から「料理人になれば世界どこでも生きていけるよ」とアドバイスをうけたことから、ニューヨークで料理人を志し、本格的な料理を学ぶためにフランスへ留学。そこで、台湾人女性と出会い結婚した渡辺シェフは、妻の故郷である台湾に移住。

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 渡辺シェフは「ここで、フレンチをしようと決めたのですが、子どもが生まれて忙しくなりレストランを続けるのが難しくなってきました。で、『あ、そういえば台湾にカレーパンってないよな』となった」と話した。
そして、自慢の「カレーパン」は台湾の地元メディアに度々取り上げられ人気商品になったが、なぜ、フレンチレストランのシェフが急に「あ、カレーパン」となったのかはかなりナゾである...。

 「わざわざグルメ調査隊」は情報番組「ミント!」(毎週月~金 ひる3:49放送)で毎週水曜日に放送している企画。「なぜ、わざわざこの場所に飲食店が?」など、"わざわざ"その場所で店を構える理由を、シャンプーハットのてつじが"わざわざ"その場所を訪れ調査する。
https://www.mbs.jp/mint/info/wazawaza/

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