RADWIMPS野田洋次郎、涙の"忘れられないライブ"に大反響「ボロボロ泣けた」【日曜日の初耳学】

日曜日の初耳学 復習編

2025/10/17 11:16

今年デビュー20周年を迎えたロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎&武田祐介が10月12日放送の「日曜日の初耳学」に出演。主題歌・劇中音楽を手掛けた映画『君の名は。』(2016年)をはじめ、楽曲制作の裏側をたっぷり語った。中でも野田が打ち明けた東日本大震災への思い、そしてそれを行動に移したエピソードに視聴者からも感謝や賞賛の声が続々。野田が涙を流しながら特別なピアノに座る映像にも、感動の声が上がった。

■60曲超作曲の原動力は「好きな人を喜ばせたい」だった
❶★251012mimi2661.jpg

「すごく緊張してます。(バラエティ番組には)あまり慣れていないので...」と緊張の面持ちで林修のインタビューに臨んだ2人がまず語ったのは、RADWIMPSの名を一躍世界に轟かせた映画『君の名は。』新海誠監督とのエピソード。

『君の名は。』では主題歌・劇伴を含め合計26の楽曲を制作したが、野田は「ボツを入れたら60~70曲作った」と驚きのエピソードを告白。さらに「あんなにお優しい新海誠監督は映画に関してはとってもドライで。メールの最初の4行でものすごくほめてくださるんですけど、その後でなぜボツなのかを18行くらいかけて...。"人へのものの断り方"っていう著書にできるくらい、参考にすべき断り方、ボツり方な気がします」と独特の表現で、新海監督の人を傷つけない気遣いあふれるメール文面の印象を明かした。

劇中音楽の制作期間中は映像を見ることなく、新海監督のリクエストだけが頼りだったというが、野田は「僕らが単純に新海誠さんという人にほれ込んでいるというのもあるので。"好きな人を喜ばせたい"という気持ちもあって」と、新海監督が言葉で伝える世界観だけですべての楽曲を作り上げた。初号試写を見て「やったねって言いました。誰かの心には確実に10年後20年後まで残る作品が作れたっていう、それはゆるぎなく感じました」と、大きな手ごたえがあったとも語った。


■朝ドラ主題歌『賜物』制作に時間がかかった理由とは?
❸★251012mimi2713.jpg


9月に最終回を迎えた朝ドラ「あんぱん」の主題歌『賜物』については、武田が「間違いなく1位2位に入る制作時間(の長さ)でした」と、いつも以上に生みの苦しみを伴う楽曲だったことを暴露。

ファンクやソウルの要素も含んだ『賜物』について、作詞作曲した野田自身も「僕たちの中にも"朝ドラってこういう曲だ"っていう漠然としたイメージがあって、朝ドラ然としたバラード楽曲みたいなものが一番最初に浮かんだんですけど...」と、そういう"朝ドラらしさ"からあえて外れようと曲を一から練り直したことを打ち明けた。

「今まで到達したことのない楽曲を作ろうっていう苦労はするべきだなと思っていて」という野田。これに、武田が「ただ、近くで見ていて尋常じゃない量の苦労をするんです。『曲ができたな』って思った段階まできてから『なんか違う。アレンジ変えて試したい』というのが多分、10回以上...」と付け加え、林を驚かせた。

それでも、野田のあふれる思いは止まらない。「20年バンドを続けられるっていうことも自分にとって特別だし、その中で存分に苦しみもがき、その先にどんな音楽に出会えるのか知りたいっていうのがありました」と、『賜物』制作時の思いを明かした。


■わずか1日で作られた『白日』、そして"忘れられないライブ"
❺★251012mimi2365.jpg

そんな野田にとって"忘れられないライブ"は、2013年に東日本大震災からの復興を願って宮城県内で行われたもの。

震災発生の4日後、いち早く義援金プロジェクトを立ち上げた彼ら。さらに2012年3月11日には公式YouTubeチャンネルで楽曲『白日』を発表したが、これは前日の3月10日に野田が思い立ち、メンバーやスタッフに声をかけてわずか1日で作られた楽曲だったという。

武田が「10日に洋次郎から『こういう曲を録りたい』と言われて。たまたま映像監督の方やエンジニアの方も幸運にも集まれるタイミングがあって、そこでパッと録って、映像も編集して流す、という形でした」と回想すると、野田は「ミュージシャンとして3月11日をどう迎えていいかわからなかったんです。曲を作って録音して発表するということが、唯一できることなんだろうなと思って」と話し、"自分には何ができるだろう"という自問から生まれた行動だったことを打ち明けた。

そんな流れの中で行われた2013年の宮城でのライブ。中盤、ステージに登場したのは石巻市で津波に飲まれたピアノ。修復され、ふたたび美しい音色を取り戻したそのピアノの前に座った野田は、こらえきれずステージで涙...。止まらない涙に、観衆からも「頑張れ!」の声が飛ぶ...。

そのライブの実際の映像が番組で放送されると、視聴者からも「ピアノの前に座って泣いている野田さんを見て涙が止まらない...」「ボロボロ泣けた。初めて聴いた曲なのに」「あの津波に流されたピアノがこんなに美しい音色を奏でるなんて...本当にうれしい。野田さんありがとう」といった感動や感謝の声があふれた。


■「大切な人を大切にして、好きな人に好きって言う」
➍★251012mimi2320.jpg


10月8日にニューアルバム「あにゅー」を発売したRADWIMPS。アルバムタイトルは"改めて、新たに"といった意味を持つ「anew」に由来する。

アルバムタイトルに込めた思いについて、野田は「20周年は数字としての一つの節目なので、新たにという感情がどうしても湧きあがってきて。今回は今年新たに録音した楽曲だけでアルバムを作ろうと思って。その瑞々しさをそのまま受け取ってもらえたらなと思ってつけました」と語る。

20年の節目を迎え、新たに一歩踏み出すRADWIMPSの2人。「仕事をする上で、生きる上で大切にしていること」を問われると...。

武田は「デビューから20年、いろんな人から喜びをもらっていて、僕も恩返ししていきたいと思っているので、そういう喜びの輪の中で仕事がしていけたらなと思っています」、そして野田は「大事な人を大切にすることかな。大切な人を大切にして、好きな人に好きって言う、ということをやり続けてきた気がしていて。ちゃんと好きな人に好きっていうって伝えるために音楽をずっとやってる気もするし、自分にとって大事な人たちに、好きだよ、自分はこんなに想っているよっていうことを伝えるために音楽を作るっていうことをやっている気がして。それは一生続けたいと思います」と語り、インタビューを締めくくった。


涙が止まらない野田の姿が胸に残る2013年の宮城での実際のライブ映像に加え、野田が一時期ほぼ"同棲状態"だったというリリー・フランキーとの際どいリモートトークや、野田にとって音楽の原点、Mr.Childrenとの対バンライブについても語ったインタビュー全編がTVerで配信中。

(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2025年10月12日放送より)

無料見逃し配信はTVerで2025年11月9日(日)まで
インタビュアー林修 RADWIMPS 編!

-----------------------------------------
「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
公式HPはこちら。

新KV.jpeg

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook