林修、女性の怒りを回避する鉄則を解説

日曜日の初耳学 復習編

2019/01/31 20:00

妻の理不尽な怒りは母性本能の表れ。「林先生が驚く初耳学!」で、妻の怒りが理不尽だと思っている男性たちに対し、それはあなたの心構えが間違っていると林先生が主張して話題だ。これは女性の心がわからない男性たちのために女性脳科学研究者が書いた話題のベストセラー『妻のトリセツ』(講談社+α新書)の一説。番組では立川志らくとギャル曽根が世の夫と妻の気持ちを代弁し過激に対立した。

女性の怒りに時効はない
妻と喧嘩した時に理不尽だと感じる夫。立川志らくは10年程前のエピソードを紹介した。懐石料理を作って欲しいと要望し妻が応えてくれたが、量が少ないのでその後お腹が空いて夜食に弁当を食べたことを発端に喧嘩に発展した。その出来事に対し、10年以上経った今も、何かあると妻から「あの時は」と話を持ち出されるそうだ。そんな妻の態度に、なぜいまだにあんなに怒るのかが疑問だという。男性出演者からは、「確かに女性は前の話を持ち出してくる」と同意の声。一方、ギャル曽根は「男性は勝手に時効ルールを作らないで。時効なんてないから!」と激しく反論した。「時効ないの!?」と困惑の男性陣のなか、志らく本人が「弁当を買ってきただけでも?」と発言すると、「これ、これ、これ!全く反省していない」とギャル曽根が妻の気持ちを代弁した。

夫と妻はなぜこうも平行線をたどるのか
このやりとりを見ていた林先生が、「どうして男から見たら理不尽と思われる怒りを女性が抱くのか」と問題提起。さらに、本の内容をもとに次のように解説した。「その根本にあるのは"女性脳"」「女性の脳というのがどういう歴史を持っているかというと、言葉をしゃべれない赤ん坊の様子を気配で察して大切に育てていかなければならない。そのため男よりも気配や様子を見て察知する能力が高い。つまり女性にとって察することは愛の証であり、いわゆる母性本能である。一方、男性は気持ちを察することができないことが多いため、それは愛が足りないということで、男性から見たら理不尽と思われる怒りが飛んでくる」。

さあ、こんな時はどうする?
予備校講師らしく林先生は出演者に練習問題を出題した。電球が切れていたときに、妻から「自分で取り替えるからいいよ」と言われたときに男性はどうすべきか?志らくは「スズメバチの巣でもないんだから自分でやりなさいと言う」と回答すると、信じられない表情で「自分でやるからいいよと言う言葉の裏を考えたことはないの?」とギャル曽根。林先生によると「察して自分からやってよ」というのが妻の気持ちなんだそう。「言ってくれればいいじゃん」と反論するハライチ澤部に「それがダメなんだ!」と女性陣が一斉に反応した。

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「事実」は否定しても「気持ち」は肯定
書籍には、妻の怒りを少しでも買わないための会話術の黄金のルールが書かれている。「男性脳は"事実の通信線"と呼ぶ一つの通信線しかないが、女性脳には"心の通信線"というもう一つの線があり、これを無視すると大変なことになる」と、林先生は男女の脳の違いを次のように説明した。
「事実として肯定するか否定するかだけでなく、心の面で肯定するか否定するか。世の中の会話はこのように成り立っている。なかでも女性同士の会話というのは、"心の肯定"で行われている。例えば女性が複数でデザートを選ぶ際、「マンゴーフェアをやっているよ」と言う一人の発言に周りも「本当だ」と盛り上がるが、実際に注文する品は個人で違ったりするケースが多い。これは、気持ちは乗っかるけれども事実は否定するという典型。(女性とは)こうしたコミュニケーションをしなければいけない。つまり女性と会話するときは"共感"が大切になる。まずは「そうだよね!」と共感し、そのあとに「でもさ...」と事実は否定する流れ」。そして、このコミュニケーションを家庭内で頑張ることによって男性が食らう雷の数は減るだろう」と結論づけた。男性出演者からは「めんどくさい」「めちゃくちゃ空気読んでいるつもりなんだけどな」という声が上がった。

「林先生が驚く初耳学!」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
全国1億3千万人から募集した選りすぐりの知識を抜き打ちで林先生に出題。物知りの林先生でさえ知らなかったものを"初耳学"に認定する。
https://www.mbs.jp/mimi/

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