7月1日の山開きからわずか2ヶ月の間に、約20万人以上が日本一の頂を目指して登る世界遺産・富士山。8月6日放送の「教えてもらう前と後」では、日本人のみならず世界中の人が「一生に一度は登りたい」と感じている富士山の魅力に迫った。プロのガイドさんに、初心者でも失敗しない富士登山の極意を教えてもらいながら、草刈民代が人生初の富士登山に挑戦。富士山に登らなくても楽しめる方法を提案する“東MAX”こと東貴博から託されたミッションは成功したのか!?
富士山制覇の秘訣は小股歩き
山梨県側の「富士スバルライン」を利用して、車で富士山の5合目に向かった草刈。この地点ですでに標高2300m。ここで、富士登山のプロフェッショナル・ガイドの近藤光一さんと合流。650回の登頂経験を活かした、初心者でも楽しく富士山に登れる方法を教えてもらいながら頂を目指す。ちなみに5号目には、登山用の装備フルセットを1万円程でレンタルしているショップもあるので、手軽に挑戦したいという人はチェックしてみるといいかも!
まず近藤さんが教えてくれたのは、富士登山をラクにする理想的な歩き方。「自分の靴の前にもうひとつの靴を出す感じで、歩幅を狭くして登ることをオススメします。慣れるまではストレスになるかもしれませんが、小さな歩幅にすると転びにくくなり、疲れにくくもなります」。大股で歩く人より結果的に早く着くため、体力に自身がない人でも小股歩きなら優しく登っていける。「こんなにゆっくり?」と思うぐらいがちょうどいい。
6号目に到着すると、近藤さんは初心者がかかりやすい高山病の対処法として深呼吸が有効だと教えてくれた。「大きく深呼吸をしてください。できるだけ息を吐いて空にしてから、息を吸い込んでください」。シンプルな深呼吸だが、血液中の酸素濃度を上げてくれるので、息苦しくなってきたら深呼吸でカバー。7号目に入り傾斜がきつくなってきたと同時に、気温も下がってくるため、深呼吸をお忘れなく。
頂上はご来光のベスポジではない!?
5号目から出発して5時間で8号目近くの山小屋に到着。ここで近藤さんは、翌朝計画しているご来光を拝むベストスポットを教えてくれた。それは、山頂ではなく山小屋のある8号目付近だという。「実は、ガスが頂上を覆ってしまうことがあり、せっかく登ってもご来光が見えなかったという登山者が多いのです」。そして翌日の午前4時頃。ご来光を拝むために山小屋でスタンバイしていた草刈の目の前に、神々しい光が姿を現しはじめた。だんだんと山肌が朝日に赤く染まっていく神秘的な光景に、草刈は「すごい!すごい!」と、興奮気味。
8号目でご来光を拝んだ後、5時15分に山頂を目指してアタック開始。近藤さんに「どうぞ深呼吸してください、ゆっくり深く長く」と声をかけてもらいながら進む。標高3000mになるとさすがに空気が薄い。
道はさらに険しさを増し、頂上に行くにつれガスが出て雲行きも怪しくなってきた。登り始めて3時間半で、ようやく本八合目と呼ばれるポイントに到達。ここから上が、神社の境内。聖域に足を踏み入れた。
山頂に到着した者だけが見られる絶景を見るため、さらに一歩一歩を重ねて1時間半。ついに頂上の鳥居が見えた。鳥居を越えれば、その先が富士山頂上浅間大社奥宮だ。
ここで、東MAXから託された御朱印帳に、ここでしかもらえない富士山登頂の証である御朱印を押印してもらい、草刈の富士登山は終了。
「ココまで来るのは大変ですもんね、貴重。やりましたよ!」と言った草刈が、満足気に浮かべた笑顔が印象的だった。
「教えてもらう前と後」はMBS/TBS系で毎週火曜日よる8時放送。政治・経済・健康・アート・歴史など毎回その分野のスペシャリストが登場し、「知のビフォーアフター」を体感できる。
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