「しょうざんリゾート京都」・松山佳世 #431 2024年12月01日(日)放送

京都・洛北、鷹峯。
江戸時代初期、徳川家康より九万坪の土地を与えられた本阿弥光悦が、芸術村を開き創作活動に打ち込んだ"琳派発祥の地"として知られています。
そんな鷹峯に広がる、山紫水明の風景。それが、鷹峯三山を借景に造られた、三万五千坪の日本庭園「しょうざんリゾート京都」です。

ここは、染織で有名な「しょうざん」の創業者 松山政雄氏が築いた京のリゾート地。
「芸術を愛する心は美しい環境から生まれる」という信念のもと、現代の芸術村構想をかかげ、1951年に建設が始められました。

その昔、朝廷が使う紙を漉いたという「紙屋川」のせせらぎを囲む広大な庭園には、
日本建築の粋を集めた書院造り、数寄屋造りの屋敷や茶室が点在しています。

いま、この場所のブランディングを担っているのが今回の主人公、創業者 松山政雄の孫・松山佳世さんです。

川のせせらぎ、四季折々の花の美しさ。ここで生まれ育った佳世さんは、庭で遊び、光と戯れることで、自ずと自然への憧れと畏敬の念を育んできたのです。

敷地内に昭和30年代 迎賓館として建てられた「峰玉亭」は、普段は非公開となっている場所。今年10月 佳世さんは、構想に3年をかけた峰玉亭でのあるプロジェクトを任されていました。

それは、初めての峰玉亭の公開事業。
この場所に魅了されたベルギーのフラワーアーティスト、"花の建築家"ダニエル・オストさんとのコラボレーション、「竹と花の奏宴」と題したアート展です。

「芸術を愛する心は美しい環境から生まれる」────
祖父の遺した言葉に、二代 父・靖史さんが紡いできた美意識。
美しさに憧れ続ける者たちが 時空を超えて出会える場所に、佳世さんは新たな糸を織りなそうとしています。



【INFORMATION】
●しょうざんリゾート京都
HP:https://www.shozan.co.jp/

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