「何必館(かひつかん)・京都現代美術館」のキュレーター・梶川由紀 #388 2024年01月21日(日)放送

 2023年12月。世界屈指のランドスケープ・フォトグラファー マイケル・ケンナさんが京都で北大路魯山人の作品を撮影していました。
ケンナさんが魯山人作品の魅力を発見し、撮影するきっかけをつくったのが、「何必館(かひつかん)・京都現代美術館」のキュレーター・梶川由紀さん。今回の主人公です。

 祇園にある「何必館・京都現代美術館」は、「何ぞ必ずしも(なんぞかならずしも)」と常に定説を疑い、既成の枠組みを超えて自由な精神を持ち続けたい、という願いのもとに、1981年、 由紀さんの父・梶川芳友さんによって設立されました。国内外問わず近現代の絵画・工芸・写真・書などを幅広く展示、中でも、陶芸をはじめ、あらゆる美術工芸の分野で活躍した北大路魯山人の作品展示は、質・量ともに日本トップクラスを誇ります。

 何必館での由紀さんの初めての本格的な展覧会は、アンリ・カルティエ=ブレッソン。
ライカを手に世界中を旅し、20世紀を見事に切り取ったフランスの巨匠です。以来25年に渡り、自身が交流を持ったサラ・ムーンやウイリー・ロニスといった世界的写真家の写真展の企画や、写真集の出版を手がけてきました。

 そんな由紀さんがいま注目するアーティストがイギリス北部ランカシャー出身のマイケル・ケンナさん。2023年春、何必館を訪れたケンナさんと対面を果たし、親交を深めながら、京都を舞台に魯山人作品を撮影するというプロジェクトをスタートさせました。

 これまで多くのアーティストと出会い、その発想や美意識から豊かなインスピレーションを受けてきた由紀さん。1月2日放送の新春スペシャルに続き、梶川由紀さんの活動と想いに迫ります。



【INFORMATION】

●何必館・京都現代美術館
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html

●漆芸家 戸田蓉子
https://urushi-media.com/about

●法然院
http://www.honen-in.jp

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