「片山文三郎商店」・片山一也|「MAJIKAO」・岡島大策 #383 2023年12月17日(日)放送

今回の京都知新は、京都の染文化を継承する次世代の職人たちをご紹介します。

まずは「片山文三郎商店」の片山一也さん。
京都の伝統工芸「京鹿の子絞り」を、「纏う芸術」・「ウェアラブルアート」として提案しています。片山文三郎商店は大正4年から続く呉服の製造元として創業しました。現在は、洋装を中心に、草履の鼻緒、指輪、さらには照明器具まで制作しています。店のコンセプトとなった「纏う芸術」は、一也さんの父で3代の片山一雄さんが20年ほど前から打ち出した、伝統工芸を知ってもらうための表現方法の1つです。一雄さんが作った絞り染めは、ニューヨーク近代美術館のカタログにも紹介され、世界の注目を集めました。京都から世界へ。一也さんは父が作り出した「纏う芸術」を継承しつつ、「空間を彩る芸術」へと進化させようとしているのです。

もう1人は、京都で150年以上続く染め屋「岡重」次期当主の岡島大策さんです。岡重の伝統の一つに「羽裏(はうら)」があります。「羽裏」とは羽織などの裏に縫い合わされる、布のことです。江戸時代中期、幕府が発令した贅沢禁止令で豪華絢爛な着物の着用が禁止されました。そして羽裏や襦袢など"見えない所にこそ趣向を凝らし贅を尽くすことが「粋」"という文化が生まれたといわれています。
岡島さんは2019年11月に新しい会社「MAJIKAO」を立ち上げ、伝統の羽裏柄を、自身の趣味である自転車に取り入れました。ハンドルに巻く幅2センチのバーテープ、サイクリング用キャップ、バッグ...現代でも色褪せることのない、モダンな「羽裏」の数々。羽裏文化そのものを次代に繋ごうと奮闘する若き京都人の想いに迫ります。



【INFOMATION】
「片山文三郎商店」
所在地:京都市中京区蛸薬師通り烏丸西入ル橋弁慶町221
営業時間:平日 10:00-18:30 土日祝 10:00-18:00
定休日:なし。年末年始夏季臨時休業あり。お問い合わせください。
電話:075-221-2666
インスタグラム:https://www.instagram.com/bunzaburo/?hl=ja

「MAJIKAO」https://www.majikao.com
所在地:京都市中京区木屋町通御池上ル502番地上樵木町
電話:075-221-3551
メール:majikao@okaju.com
インスタグラム:https://www.instagram.com/majikao_kyoto/

京都知新オススメの京都 職人&工房 体験