「衹園ない藤」五代当主・内藤誠治 #370 2023年09月17日(日)放送

「はなお」はあるけど、「かかと」のない履き物。
「ゆびまたKappo」と名づけられたユニークなフットウェアを開発したのが今回の主人公、南座の側にある京はきもの匠「衹園ない藤」五代当主 内藤誠治(ないとう せいじ)さんです。

「衹園ない藤」は明治8年創業。内藤さんは、一子相伝、150年磨かれてきた技術で履物を作ってきました。仕上げの作業や、傷んだ鼻緒を修理するとともに、直接オーダーを受けて客の好みや要望を形にする履物全体のプロデューサーでもあります。 つまり、「衹園ない藤」は誂え専門の草履店。鼻緒と台、それぞれ数千種類の品揃えの中から、その人に合う世界でひとつだけの一足を仕立てます。

そんな内藤さんが鼻緒のある履物の良さを現代の人たちにもっと知ってもらいたいと、撥水性のある繊維やゴムなど、現代の暮らしに合った素材を使ったビーチサンダル「JOJO Naitou(ジョジョナイトウ)」を発表したのは2013年のこと。昨年5月、その工房が新たに生まれ変わりました。
「Gion Naitou 123 Market (ギオン ナイトウ ワン・トゥー・スリー マーケット)」。
カフェを併設したはきものと本が並ぶ空間です。

さらに 歩き方や姿勢へのアプローチを重視して"かかとを踏まずに歩く"よう設計された新しい履物「ゆびまたKappo」を発表。スポーツの練習に取り入れられるなど、健康面でも注目を集めるようになりました。

内藤さんは新たな挑戦の道を歩き続けています。



【INFORMATION】
●衹園ない藤/Gion Naitou 123 Market
所在地:京都市東山区祇園縄手四条下ル
電話番号:075-541-7110
HP:http://gion-naitou.com/index.html

京都知新オススメの京都 職人&工房 体験