宇宙物理学者・柴田一成 #340 2023年02月12日(日)放送

今回の主人公は、宇宙物理学者の柴田一成さん。
「アマチュア天文学の聖地」と言われる京都大学花山天文台の9代台長を務めました。

初代台長の山本一清博士が、天文学の普及に努め多くのアマチュア天文家を育成。その結果、日本は新天体発見の数が世界一と言われるように。
また3代台長の宮本正太郎博士は、火星の偏東風の発見やアポロ計画の月面地図作成に参加するなど、世界の天文学に貢献しました。
花山天文台を象徴する本館の45㎝屈折望遠鏡は、月や、木星・土星などの惑星観測で活躍し、現在はもっぱら観望会で使われています。別館のザートリウス18㎝望遠鏡は、1910年に京大が購入した現役で動く日本最古の望遠鏡ですが、今も最先端の研究に用いられています。

そんな数々の世界的な成果をあげてきた花山天文台は、しかし、財政難で閉鎖の危機に直面しています。
柴田さんとその友人は、天文台の支援と天文学の普及のため京大宇宙落語会を毎年開催。落語を通して宇宙を身近に感じてもらう取り組みです。最新の宇宙トピックをネタにした新作落語を、京大卒の落語家・桂福丸さんが上演。
そして2020年、柴田さんの招きで、宇宙物理学者で伝説的ロックバンド「クイーン」ギタリスト、ブライアン・メイさんが花山天文台を訪れました。
「子供たちの未来のために花山天文台をずっと残しましょう!」柴田さんの思いを汲んだ、ブライアン・メイさんのメッセージです。

 

【INFORMATION】

■柴田一成ツイッター 
https://twitter.com/cosmic_jet

■花山天文台の将来を考える会 および 花山宇宙文化財団 HP
http://www.kwasan.kyoto/index.html

■花山天文台土日公開のHP 
https://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/open/kwasan/donichi.html

■最近の太陽 花山天文台から YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCTdfuAJSrTUGlhSfy8osZHw

■京大宇宙落語会HP 
https://uchu-rakugo.jimdofree.com/
 
■京大宇宙落語会 Facebook 
https://www.facebook.com/uchurakugo

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