有職人形司 大橋弌峰三代・大橋義之 #294 2022年03月20日(日)放送

今回は、有職京人形司・大橋義之さんを特集します。
雛人形を飾るようになったのは、江戸時代と伝えられています。京都では向かって右側に男雛(おびな)、左側に女雛(めびな)を飾るのが習わしです。
これは、君子は常に南側を向き、日の昇る東側に座るという宮中の儀式に由来したものです。
今回の主人公は、西陣で90年つづく有職京人形司 大橋弌峰3代 大橋義之さん。
大橋さんが工房兼店舗を構える上京区・千本出水は、平安時代、天皇が即位式をはじめ、国家の重要な儀式を行った大極殿の北側にあたります。
大橋さんの祖父で初代 大橋一義さんは、江戸時代元禄年間からつづく京人形司のもとで修業を積み、昭和7年に「有職京人形司」として独立しました。
「有職京人形司」とは、貴族の伝統的な行事や儀式に関する知識である、有職故実に基づいて、宮廷文化を写実的に人形に再現する職人のことです。
大橋さんの人形づくりは西陣織の反物をえらぶこと、特注することから始まります。パーツの一つ一つが伝統工芸品。細部まで考え尽くされたバランスで組み上げていきます。小道具づくりも本格的。季節ネタやトレンドワードを取り入れるなど日々工夫を重ね、より多くの人に雛人形の話題を届けたいという想いがあるのです。

近年では、スタッフと一緒に次郎左衛門雛を工房のキャラクターとして、人形づくりの裏側や、年中行事などをSNSで発信しています。
雛人形は大橋さんにとって、様々な思いをつなぐタイムカプセル。制作工程を踏まえながら、大橋さんの人形づくりに迫ります。


【INFORMATION】
●大橋弌峰 
住所:〒602-8165 京都市上京区千本通出水上る尼ヶ崎横町 362
電話:075-432-0115
公式ホームページ
https://ohashi-ippou.com
twitter
https://twitter.com/ohashi_ippou

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