紅村窯 四代 林侑子 #209 2020年07月19日(日)放送

紅村窯 四代目・林侑子さんは、焼き物が盛んな東山区の茶わん坂で清水焼の工房を営んでいます。
紅村窯が作る清水焼の白磁は「西施白磁」と呼ばれます。その特徴は一般的な白磁よりも乳白色の柔らかな白であること。そして透光性が高いため、器の内側に光を当てると器を透過して外側まで光が出てくること。

陶芸家の家系に生まれた林さんですが、最初は陶芸とは全く関係のない別の業界で働いていました。しかし、三代目である父の言葉によって、後を継ぐことを決意します。
林さんはこの西施白磁を受け継ぎ、2016年から新しい作品を作っています。

それが西施白磁を用いた照明です。器に鋏を使って装飾を施すことから「土鋏」と名付けられました。鋏を使う手法は、練りきりに鋏を入れ菊の花びらをあしらう伝統的な和菓子の技法「鋏菊」からヒントを得ています。
西施白磁と鋏菊が融合することで、幻想的な光を放つ、新たな清水焼の作品が生まれます。

家の窯元を継ぐ決意をした林さんの思いと、新たな作品作りに挑戦する姿に迫ります。


【INFORMATION】
「紅村窯」
〒605-0846 京都市東山区五条橋東6丁目541
電話:075-561-6404
https://koson.jp/

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