仏師・三浦耀山｜京念珠・中野恵介 #177 2019年12月01日(日)放送

仏を身近に感じ、先祖を敬い、自己を省みる。
「祈り」には様々な思いが込められています。今回はそんな「祈りに欠かせない道具」を作る、２人の職人をご紹介します。

仏師の三浦耀山さんは「仏像様式は時代の最先端を取り入れた歴史があり、今の時代ならもっとわかりやすく表現できるのではないか」という考えのもと、阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩、いわゆる阿弥陀三尊を、あたかも宙に浮いているように表現した「ドローン仏」として考案しました。さらに三頭身の「わらべ仏」、３Ｄプリンターの技術を使った「ガチャ仏」など、ユニークな仏像も作っています。
様々な仏像づくりに挑戦する"現代の仏師"の姿をご紹介します。

そしてもう一人が、京念珠職人の中野恵介さんです。
京都の町屋をそのまま使った店内には各宗派の数珠や、仏教で「無常」あらわすシンボルの髑髏（どくろ）のブレスレット、禅宗の初祖といわれる達磨大師がモチーフになった数珠のアクセサリーが並んでいます。
中野さんは「いま仏壇が家にない世代が増え、念珠離れが進んでいる。以前は、もっと日常に溶け込んでいたもののはず。」という思いから、日常に溶け込むように、現代の数珠を作っています。


　 【INFORMATION】

「三浦仏像彫刻所」
住所　京都府京都市上京区上長者町通西洞院東入土御門町311番地
電話　０７５―２０３－７０７２

「中野伊助」
公式ＨＰ　http://web.kyoto-inet.or.jp/org/isuke/index.html#
住所　京都府京都市下京区寺町通高辻下ル京極町505
電話　０７５―３５１－０１５５