刀鍛冶・中西裕也 #156 2019年06月23日(日)放送
今回の主人公は、刀鍛冶の中西裕也さん。
京都府南丹市生まれの中西さんは、福島県で7年間修業した後、2014年に亀岡市ののどかな集落に鍛冶場を構えます。それ以来毎年注文を受け、刀を作っています。かつて武士の武器として使われていた日本刀ですが、「ただの武器ではなく、昔の人は刀に神様がいると思っていた」と中西さんは言います。昔の日本人にとってかけがえのないものだった日本刀。京都は有名な刀の産地でした。平安時代以降、京都から名だたる刀工が現れ、名刀が生まれました。平安時代の名工、三条小鍛冶宗近、鎌倉時代の刀工、粟田口吉光らはその代表です。三条小鍛冶宗近や粟田口吉光らによってかつての京都で作られた刀は「山城伝」と呼ばれ、共通するのがまっすぐな「刃文」。そして、均整のとれた反りです。昔の京都の刀に見られる均整のとれた反りは京反りと言われます。
たくさんの刀鍛冶が活躍し、かつては名産地だった京都ですが、現在作られる日本刀は1年に数本。そのほとんど全てが中西さんの作った刀です。京都の刀作りの文化を守っている中西さんには、いつか有名な刀工が作った山城伝の刀を再現したいという夢があります。その為に京都に鍛冶場を構えました。夢を持ちながら日々刀作りと向き合う、刀鍛治中西さんの刀作りと日本刀への思いを紹介します。
【INFORMATION】
将大鍛刀場
〒621-0255 京都府亀岡市本梅町西加舎 石敷32ー1
TEL:0771-56-8502
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