指物師・村山伸一 #86 2018年01月14日(日)放送

「指物」とは、釘を使わず木と木を組み合わせて加工する、奈良時代から続く伝統的な技法のこと。指物師・村山伸一さんは京都で30年以上、節句飾りや茶道具、調度品など伝統工芸品を製作してきました。

京都市内で、代々短冊や色紙を飾る「和額」作りに従事する職人の家に生まれた村山さん。父の元で指物の基礎を、そして28歳頃からは雛人形の老舗で雛道具の製作も学び、指物以外の木工芸のあらゆる技法や表現方法を体得したといいます。

村山さんは「作れないものはない」「ないものは作る」をポリシーに、木工芸の新しい可能性に挑戦し続けている職人界のエクスプローラー。近年では木工芸の伝統的な技法を斬新なアイディアと組み合わせ、ホテルのロビーやチャペルなどの大空間を装飾する仕事も手掛けています。
何十年も何百年も時を重ねてきた木を、鉄釘を使わず組み上げる村山さんの仕事を紹介します。

【INFORMATION】
村山木工 本社・工房
〒601-0316 京都市右京区京北比賀江町亀ノ甲20

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