京弓師・柴田宗博 #87 2018年01月21日(日)放送

戦国時代真っ只中の天文3年に創業した「柴田勘十郎弓店」。かつては戦場の武器、現在は弓道で使う竹弓の技術を継承する老舗です。

竹弓は芯材を、二枚の竹(内竹、外竹)で貼り合わせた三層構造。制作工程で最も職人の個性が出るのが、素材を麻縄で巻き、楔を打って弓の反りを作り出す工程だといい、次期当主の柴田宗博さんは「矢が良く飛んだとお客さんに評価してもらうことが一番嬉しい」と語ります。

柴田さんは数年前から、友人の自転車ビルダー(自転車製作者)から相談を受け、ある研究を続けています。それは、竹弓の素材と技術を使った自転車のフレーム作り。竹弓独特のしなりが地面からの衝撃を和らげ、優しい乗り心地になるといいます。
500年の京弓の技と自転車フレーム。その融合が、新しい伝統文化の礎になります。

【INFORMATION】
柴田勘十郎弓店
〒600-8048 京都市下京区御幸町万寿寺上る須浜町657

京都知新オススメの京都 職人&工房 体験